作品一覧 2023/11/10更新 今を生きる思想 ハンナ・アレント 全体主義という悪夢 試し読み フォロー 危機の政治学 カール・シュミット入門 試し読み フォロー 権力について――ハンナ・アレントと「政治の文法」 試し読み フォロー 新書で名著をモノにする 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 試し読み フォロー 精読 アレント『全体主義の起源』 試し読み フォロー 精読 アレント『人間の条件』 試し読み フォロー はじめての政治学 試し読み フォロー マックス・ウェーバー入門 試し読み フォロー ヴェルサイユ条約 マックス・ウェーバーとドイツの講和 試し読み フォロー 1~9件目 / 9件<<<1・・・・・・・・・>>> 牧野雅彦の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 今を生きる思想 ハンナ・アレント 全体主義という悪夢 牧野雅彦 / ハンナ・アレント よい 100P足らずで、入門できるので初学者にオススメです。しっかりした文章で読み応えもあります。 この本を足掛かりにアーレントの思想を学びたい人にお勧め 匿名 精読 アレント『人間の条件』 牧野雅彦 「人間の条件」を新訳した訳者による丁寧な解説本。 アレントの哲学的な主著であるが、アレントはなかなかに屈折の多い思想家なので、簡単には理解できない。単に難しいだけでなく、皮肉で言っているのか、本気なのかも分からないところもあって、分かったつもりでも逆の意味で理解していることもある。 そんなアレン...続きを読むトの「人間の条件」は、いろいろ解説書を読んだり、ドイツ語からの翻訳「活動的生」を読んだり、いろいろ読んで、なんだか初めて、分かった気になっている。 複数性を大切にするアレントをある一つの方向で、ここまで分かってしまって、大丈夫だろうか、と思ってもしまうが、これまでいろいろ悩んできた点と点がやっとつながった感じというか、複層的なものとして理解が大きく進んだ感覚がある。 理解が進んだのは、マルクスとの比較が視点としてはっきり打ち出されているためだと思われる。アレントは、「人間の条件」を書く前にマルクスをかなり研究しており、ある意味、その「誤読」を通じて、彼女の独創的な見解に到達したともいわれるところで、そのあたりがだいぶ見晴らしがよくなったと思う。 そして、この本は、人工衛星の打ち上げから始まり、マルクス的な労働の疎外ではなく、世界疎外を打ち出すわけだが、その冒頭での主張は印象的ではあるものの、途中の労働、仕事、行為の3分類の説明を読んでいるうちに、もともとの問題意識がわからなくなってしまうところがあった。 マルクスとの関連で、活動的生活の3分類が整理されたところで、20世紀においける科学技術の問題があらためて議論され、その関係において、世界疎外という話しにつながっていく、第Ⅵ章「活動的生と近代」の議論がようやく分かった気がした。 ここには、極めて現代的な技術の問題、たとえばDXとか、AIとかに直結する議論がすでになされていたんだなとアレントの慧眼にあらためて驚いてしまった。 あらためて、アレントの「人間の条件」を起点に政治的なさまざまな概念について思考を展開した「過去と未来の間」、当時のアメリカの政治状況へ展開した「暴力について」あたりを再読してみたい。 Posted by ブクログ 今を生きる思想 ハンナ・アレント 全体主義という悪夢 牧野雅彦 / ハンナ・アレント はじめの一歩 ハンナアレント。いつか読もうとしていたけど、著書の分厚さに尻込みしていた。この本はうまくまとまっていた。著書を買うことにした。 タケ 危機の政治学 カール・シュミット入門 牧野雅彦 一国、世界秩序を舞台とした政治学の論であり、その致命的な綻びを全力で乗り越えようとしたのがシュミットだ。ナチスとの関係で危険な思想家とみなされがちなシュミットだが、原著にあたれば、欠陥に取り組み、思想を深めた言動があらわになる。 中公新書よりも偏見かなく、時代背景や思想的系譜を踏まえた詳細な記述に...続きを読むよってシュミット復権に成功していると思う。 国法と教会法、イギリスの海洋国家への一歩、戦争の正当性への問いかけ、恩赦、欠かすことのできない宗教。読み応えがあった。 Posted by ブクログ マックス・ウェーバー入門 牧野雅彦 ウェーバーについては様々な本が出ているが、ウェーバーが生きていた当時の状況に忠実に彼の主張をなぞっていて非常に貴重である。 Posted by ブクログ 牧野雅彦のレビューをもっと見る