内藤淳の作品一覧
「内藤淳」の「キャリア形成に活かす心理学」「進化倫理学入門~「利己的」なのが結局、正しい~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「内藤淳」の「キャリア形成に活かす心理学」「進化倫理学入門~「利己的」なのが結局、正しい~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
とても、興味深い話であった。
何が、「快」「不快」を後天的に決められることが、特に興味を持った.
【重要箇所抜粋】
進化論は弱肉強食ではない。
「環境への適応」である。
ex) 昨日まで、相撲で競争していた者同士が今日からは将棋で競争することになったというような状況が進化では常に起こる。
劣った物が淘汰されることで世界がよくなるとか発展するとかいう話ではない。
そもそも人間は理性では行動しない。
行動を決めるのは感情・感覚的な「快」「不快」である。理性がするのは、補助にすぎない。
基本的に自分が生存・繁殖する上で利益になる物に対して「快」そうでない物を、「不快」を感じるようになっている。
Posted by ブクログ
道徳や善悪の起原を進化に求める考え方を平易に解説。メタ倫理学では道徳の基準について客観説,主観説が対立。進化倫理学では要するに「情けは人のためならず」が倫理・道徳の根拠だとする。
それぞれの生物種において,生存・繁殖にプラスとなる特徴が子孫に受け継がれて広まっていく,というのが進化の基本的仕組み。突然変異は偶然に左右されて起きるが,そのときの環境の下でより有利な形質・行動をもつ個体が多く子孫を残す。この自然淘汰で進化が起きる。
実はこれってかなり素朴な考え方で,実際には生存に有利不利とは無関係に進化が進むということも確かめられてきているのだけど,この本はその辺の事情は一切抜きで分かりやす
Posted by ブクログ
「愛情は人間が進化の過程で備わった感情だ」
すごい名言。月9の決め台詞に使えるな。
ここで「進化」について突っ込まなければ。
脳の発達に関しても進化の一部と言う考えが、新鮮でした。
考えてみれば、そこにも進化の法則が当てはまるのは
当然と言えば当然なんですが。
内容は全てが利己的なのが正しい。
最終的には全部自分の利益なんですよ。
という話なので、最初に書いた一文は、実は夢のない話。
個々を尊重して生きていくことが、自分の利益になる。
自由と平等は違う。自由であることは平等でないことだし、
平等であることは自由ではない。
ボランティアですら個々の利益にためであ
Posted by ブクログ
なぜ道徳はあるのか、もしくは社会や人間の「善」「悪」は何を基準にしているのか、という問題について「人間行動進化学」に基づいて丁寧に解説した本。
ちょっと解説がしつこいきらいもあるが、新書ならこんなものか。最後に社会の正しさについての章で、身分社会が資源配分のための効率的なシステムだと論じたのが面白かった。
それ以外は、昔から自分が漠然と考えていたことをそのまま学問の領域にのっけて筋道立てて論じてくれた感じ。頭の中で考えるのと、それを言葉にすることの大きな差を痛感。
ただ、この議論にはなんとなく突っ込みどころがいろいろある気がするのだが、ほかの分野に時間と労力を割きたいのでそれを考えるのはもう少