作品一覧

  • 野性の呼び声
    4.1
    1巻748円 (税込)
    ゴールドラッシュに沸くカナダ・アラスカ国境地帯。ここでは犬橇が開拓者の唯一の通信手段だった。大型犬バックは、数奇な運命のもと、この地で橇犬となる。大雪原を駆け抜け、力が支配する世界で闘い、生きのびていくうちに、やがてその血に眠っていたものが目覚めはじめるのだった。苛酷な大自然を力のかぎり生きぬく犬たちの誇り高き生命の物語。20世紀初頭、アメリカで国民的な人気を博したジャック・ロンドンの出世作。
  • 白い牙
    4.4
    1巻1,078円 (税込)
    犬の血を4分の1引いて、北米の原野に生まれた狼「ホワイト・ファング(白い牙)」。親や兄弟が次々と死んでいく“自然”のなかで、強く、狡く生きていく。だが、あるとき人間に飼われることになり、人間の残虐さや愛情に触れることで、心のなかにさまざまな葛藤が生まれるのだった。野性の血を研ぎ澄ます孤独な灰色狼の目を通して人間と文明社会を描いた、ジャック・ロンドンの代表作。

ユーザーレビュー

  • 野性の呼び声

    Posted by ブクログ

    ジャック・ロンドンの傑作長編小説。
    裕福な家で気ままに暮らしていた犬が、使用人に犬橇用の犬として売り飛ばされる。
    過酷な運命を潜り抜けるなかで、次第に野性に目覚めていく様子が、犬目線で見事に描かれている。
    小学生の時、チャールトン・ヘストン主演の映画を観て衝撃を受けた。
    ハリソン・フォード主演の映画も観てみたい。

    0
    2025年08月26日
  • 野性の呼び声

    Posted by ブクログ

    極寒のアラスカで生きぬこうとする犬の物語。
    圧倒的な自然描写と生きものへの深い愛を感じた。古典新訳がとても読みやすく引きこまれた。

    カリフォルニアのお屋敷の飼い犬だったバックは、拉致されゴールドラッシュに沸く極寒の地に連れてこられた。主人が振り上げる鞭や棍棒を前に、尊厳は限りなく踏みにじられていく。人間の冷徹さが容赦なく描かれてあり、そり犬となったバックの心身の痛みが伝わってくるようだった。

    厳しい環境に順応していくうち、バックの野獣の血が闘争心を掻き立てる。リーダーの地位を望むバックと先導犬スピッツとの死闘の場面は凄まじかった。

    そして第5章、春になり溶け始めた氷の上を積荷を満載したそ

    0
    2025年08月27日
  • 野性の呼び声

    Posted by ブクログ

    力強い文章で惹きつけられる。一気読みしてしまう。

    血生臭い描写が多く、犬好き、動物好きにはちょっとしんどいが、野生の厳しさの美しさ、そして使役する人間の持つ身勝手さとその中にほんの少しある高潔さが伝わると思うので最後まで読んでみるのがおすすめ。

    0
    2022年09月05日
  • 野性の呼び声

    Posted by ブクログ

    やはり、ジャックロンドンの描く凍てつく大地、野生を剥き出しにして生きる動物の物語はいい。
    何不自由なく暮らしていた大型犬が盗まれ、さまざまな飼い主の間をさまよいながら秘めていた野性を開放してゆく。
    息をもつかせぬ展開で一気読み。

    0
    2022年05月23日
  • 野性の呼び声

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    英語学習者向けとして読んだ物語の日本語訳版に触れてみた。この訳者の用いる日本語が最適なのか,原文の力強さがそのまま反映されているのかはよくわからないが,細かなシーンにぴったりの言葉の並びに感銘を受けた。野性味溢れた荒々しさとともに共存する美しさが純粋に表現されているのに加え,主人公の犬が擬人化されすぎていない。人間のような感性を動物に当てはめるのではなく,動物が持つ本能的な「悟り」が描かれており,主人公が動物のわりには,ただの動物好きが書いたり読んだりする小説ではないところが素晴らしいと思う。

    【ここからネタバレ注意】
    それに加えて,この物語は人間に対する危惧の意味も含まれていると感じる。動

    0
    2019年05月14日

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