野性の呼び声

野性の呼び声

495円 (税込)

2pt

ゴールドラッシュに沸くカナダ・アラスカ国境地帯。ここでは犬橇が開拓者の唯一の通信手段だった。大型犬バックは、数奇な運命のもと、この地で橇犬となる。大雪原を駆け抜け、力が支配する世界で闘い、生きのびていくうちに、やがてその血に眠っていたものが目覚めはじめるのだった。苛酷な大自然を力のかぎり生きぬく犬たちの誇り高き生命の物語。20世紀初頭、アメリカで国民的な人気を博したジャック・ロンドンの出世作。

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野性の呼び声 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月05日

    力強い文章で惹きつけられる。一気読みしてしまう。

    血生臭い描写が多く、犬好き、動物好きにはちょっとしんどいが、野生の厳しさの美しさ、そして使役する人間の持つ身勝手さとその中にほんの少しある高潔さが伝わると思うので最後まで読んでみるのがおすすめ。

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    Posted by ブクログ 2022年05月23日

    やはり、ジャックロンドンの描く凍てつく大地、野生を剥き出しにして生きる動物の物語はいい。
    何不自由なく暮らしていた大型犬が盗まれ、さまざまな飼い主の間をさまよいながら秘めていた野性を開放してゆく。
    息をもつかせぬ展開で一気読み。

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    Posted by ブクログ 2013年03月04日

    まわりの声が聞こえなくなるくらい夢中になった。
    犬の野性について描かれているけど、
    これは人間にもあてはまると思った。
    自分の人生を超えた、血の流れ。

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    Posted by ブクログ 2023年12月04日

    白い牙を読んでからだと既視感はある。同じような展開だなあ〜とパターン化しているように感じる部分もある。でもすごく惹きつけられて読んでしまう。幅広い年齢層に楽しめる素晴らしいエンターテイメントだ。

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    Posted by ブクログ 2022年01月02日

    自伝的な作品『マーティン・イーデン』が非常に素晴らしかったことから、まだ未読の作品も多い(翻訳自体がない作品も多いのだが・・・)ロンドンについて、ぱっと手に入りやすい古典新訳文庫から選んだ1冊。40年の生涯という短さの割にはロンドンは多作な作家だと思うが、翻訳されている作品が少ない分、クオリティが高...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月25日

    かなり面白く夢中で読んだ。
    淡々とした文章で書かれつつも、犬橇や戦いの場面で引き込まれ手に汗握った。
    冬の寒い時期に定期的に読みたくなる。

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    Posted by ブクログ 2021年02月21日

    暖かく幸せな場所で育った犬バックが、極北の冷酷で厳しいルールにたくましく適応していき、やがて犬の王へ上り詰める。バックは決して全ての人間に忠実ではない。抜け目なくしたたかで、生きるためなら盗みは躊躇わず、必要なら容赦なく犬を殺しもする。アラスカという過酷な環境で強く生き抜こうとするその姿は、ゴールデ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月08日

     裕福な家庭の飼い犬として過ごしていたバックが誘拐され、アラスカの橇犬として売られるところから始まる。健気な犬が前向きに頑張る話ではない。バックは文明的な生活を忘れ、弱肉強食の掟に順応していく。

     バックは狼ではなく、あくまで犬である。人間に仕え、鞭を振るわれて橇を引く。忠義を尽くすべく愛した人間...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月23日

    翻訳物であることが影響しているのか、あるいは原文のテイスト自体がそうなのか、壮大な物語である割には、あまりに淡々と進行していく感じがして、特にジョン・ソーントンと絆を深めていくくだりなんかはもっと紙幅を使って盛り上げに掛かればいいのに…などと思ってしまうが、執筆から120年近く経った今も決して色褪せ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月13日

    先日小川洋子さんのラジオ番組で紹介され、とても読みたくなって購入
    児童書に入れるべきなのでしょうか?

    有名な犬の物語だけれど
    まるで犬のバックが語っているようだ。

    へんに擬人化されず、ハラハラドキドキ読み進める。
    カナダ北部の厳しい自然描写
    犬・狼
    そして、様々な人間描写

    ラストはあくまでも美...続きを読む

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