ユーザーレビュー シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン / 渡辺守章 舞台も映画も見た事があったけど、スクリプトを本で読んだのは初めて。まったく違う経験。 そして、文字だとより深く染み入る。素晴らしい。 1897年の作品なのに、その台詞の息吹はいまもなお瑞々しい。後の全ての舞台、映画脚本のモデルになっているのだろう。特に思い起こすのは寅さんで、映画の中の筋書きは完全に...続きを読むシラノだ。 Posted by ブクログ シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン / 渡辺守章 シラノは詩人で軍人、敵をわんさか作ってしまうけど、心優しい剣士。 しかし、彼の鼻は大きく醜い。それを気にして、秘かな想い人・ロクサーヌにも想いを告げられずにいた。そこに、ロクサーヌに恋した美青年・クリスチャンが現れ、彼の恋が成就するよう尽くすのだが… 台本のような本で、読んでて楽しい。舞台を観てい...続きを読むる感覚! 内容もかなり好き。シラノが決闘しながら、バラードを作るとこ、後は何と言っても最後のシーン‼︎ 空元気でロクサーヌを訪れるシラノ。そこで、最後の手紙を読む。 「そのお声は…」 「そのお声は!」 洒落てる。 1世紀前の人にも人気があった『シラノ』。今でも通じる面白さって、凄い。 Posted by ブクログ シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン / 渡辺守章 意訳が多くあれこれ弄りすぎているので、他の版で読んだ方には違和感が、注釈で平気な顔してネタバレをしているので初めての方には興ざめの可能性があります。何かと訳者の方ががんばりすぎている翻訳です。ただしそのかいがあって詳しくなくても楽しめ、何より台詞回しが粋。内容も「男はつらいよ」的な感覚で、あれをフラ...続きを読むンス人が作るとこうなるのかな? と思わせるグルーヴ感があります。容姿のコンプレックスが原因で自ら忍ぶ恋を強いるシラノの姿は共感や好感を呼ぶでしょう。舞台は外国ですがとっても日本人向きの泣けるお話だと思います。 Posted by ブクログ シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン / 渡辺守章 才気に満ちあふれたシラノ(主人公)がバッドエンドを迎えるのが不思議。 舞台をそのまま小説にしているからか歯の浮くような台詞が目立つけど、僕はそこが好きです。きれいな言葉を普段から使っていきたいなー。 Posted by ブクログ シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン / 渡辺守章 映画『愛しのロクサーヌ』を見て気に入り、この作品が元ネタということで購入。 頭が良く、勇敢なシラノ。しかし、その大鼻のために、愛するロクサーヌに愛を伝えることが出来ない。 そのうち、美男子クリスチャンとロクサーヌは惹かれあって、シラノはクリスチャンを応援するために彼の代わりに愛を語り、戦火の中手紙...続きを読むまで代筆する。 どこまでも、まっすぐにロクサーヌを愛するシラノ。 最後まで愛する彼女の唇に口づけすることのできない彼は、哀しく美しい。 ロクサーヌが、手紙の送り主はシラノだと気づくやりとりは素晴らしく、思わずため息が出ました。 ただ、ロクサーヌに強い個性がなく、ただ美しい言葉、容姿に惑わされる「かわいい女」にしか思えませんでした… Posted by ブクログ ロスタンのレビューをもっと見る