ロスタンのレビュー一覧

  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    全5幕で構成される戯曲。
    舞台エドモンを観劇するための課題図書として読んだけど、4幕の戦いの臨場感ったら!恋に生きるロクサーヌの行動力に憧れる。おもしろかった。解説を読んだら再読しよう。

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    2025年05月22日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    舞台も映画も見た事があったけど、スクリプトを本で読んだのは初めて。まったく違う経験。
    そして、文字だとより深く染み入る。素晴らしい。
    1897年の作品なのに、その台詞の息吹はいまもなお瑞々しい。後の全ての舞台、映画脚本のモデルになっているのだろう。特に思い起こすのは寅さんで、映画の中の筋書きは完全にシラノだ。

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    2019年01月17日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    シラノは詩人で軍人、敵をわんさか作ってしまうけど、心優しい剣士。
    しかし、彼の鼻は大きく醜い。それを気にして、秘かな想い人・ロクサーヌにも想いを告げられずにいた。そこに、ロクサーヌに恋した美青年・クリスチャンが現れ、彼の恋が成就するよう尽くすのだが…

    台本のような本で、読んでて楽しい。舞台を観ている感覚!
    内容もかなり好き。シラノが決闘しながら、バラードを作るとこ、後は何と言っても最後のシーン‼︎
    空元気でロクサーヌを訪れるシラノ。そこで、最後の手紙を読む。
    「そのお声は…」
    「そのお声は!」

    洒落てる。
    1世紀前の人にも人気があった『シラノ』。今でも通じる面白さって、凄い。

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    2014年05月12日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    意訳が多くあれこれ弄りすぎているので、他の版で読んだ方には違和感が、注釈で平気な顔してネタバレをしているので初めての方には興ざめの可能性があります。何かと訳者の方ががんばりすぎている翻訳です。ただしそのかいがあって詳しくなくても楽しめ、何より台詞回しが粋。内容も「男はつらいよ」的な感覚で、あれをフランス人が作るとこうなるのかな? と思わせるグルーヴ感があります。容姿のコンプレックスが原因で自ら忍ぶ恋を強いるシラノの姿は共感や好感を呼ぶでしょう。舞台は外国ですがとっても日本人向きの泣けるお話だと思います。

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    2013年03月25日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    才気に満ちあふれたシラノ(主人公)がバッドエンドを迎えるのが不思議。

    舞台をそのまま小説にしているからか歯の浮くような台詞が目立つけど、僕はそこが好きです。きれいな言葉を普段から使っていきたいなー。

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    2013年03月05日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    映画『愛しのロクサーヌ』を見て気に入り、この作品が元ネタということで購入。

    頭が良く、勇敢なシラノ。しかし、その大鼻のために、愛するロクサーヌに愛を伝えることが出来ない。
    そのうち、美男子クリスチャンとロクサーヌは惹かれあって、シラノはクリスチャンを応援するために彼の代わりに愛を語り、戦火の中手紙まで代筆する。

    どこまでも、まっすぐにロクサーヌを愛するシラノ。
    最後まで愛する彼女の唇に口づけすることのできない彼は、哀しく美しい。

    ロクサーヌが、手紙の送り主はシラノだと気づくやりとりは素晴らしく、思わずため息が出ました。

    ただ、ロクサーヌに強い個性がなく、ただ美しい言葉、容姿に惑わされる

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    2011年09月29日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    慣れない形式、慣れない時代設定だったけどとても読みやすく、長台詞も読んでて気持ちいい。構成も隙がなく、第五幕が圧巻だった。

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    2010年08月17日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    男はハートだ!

    外見は醜いかもしれないけれど、なんと高貴な心を
    お持ちなのでしょう。無償の愛というテーマには弱いので
    心にズキュンと響きました。

    シラノやロクサーヌのことを想うと特に最後は涙なしでは
    読めません。読後は感動のあまりしばし呆然とした程。

    初めて読みましたがリズムがあって巧く訳されていると
    思いました。この作品はいつか生で観て耳と目で愉しみたい。

    光文社古典新訳文庫には心くすぐられるタイトルがちらほらあるので今後も要チェックです。

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    2009年10月07日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    台詞の表記の仕方が独特ではじめは慣れませんでしたが、50ページほど読むと慣れてきて、リズム感が心地よくなってきました。
    内容は笑えるところあり、切ないところあり、とテンポがいいです。ラストは感動的。
    ぜひ読んでほしいです。特に自分に自信の持てない才能ある男性の方に。

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    2009年10月04日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    ネタバレ

     前から気になっていた本。
     初めてのフランス劇。シェイクスピアに慣れているので、最初の群衆劇に「一体どう始まるのか??」と不安になりながらも、言葉の選び方・翻訳の仕方はシェイクスピアに負けず劣らず。
     若干のネタバレをしていたので、シラノの態度(あるいはツンデレにも見えるような?!)に悲しみを持ってしまった。報われないのにそばにいるって言わないけど素敵だな。
     

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    2020年12月13日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    舞台観劇後改めて戯曲読む。シラノがタイトルロールだが、クリスチャンの苦悩も実はしっかり描かれている。現代アレンジでも見てみたい名作。

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    2020年12月13日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    即興で素晴らしい詩を詠み、音楽家として美しい歌を披露、熱血漢な剣客でもある知的で多才なシラノ・ド・ベルジュラック。しかし唯一特徴的な鼻が災いして恋には後ろ向きな男性でもある。シラノは従妹ロクサーヌに想いを寄せているが、ロクサーヌが容姿端麗なクリスチャンに心奪われていることを知り、ロクサーヌとクリスチャンの恋がうまくいくようとことん脇役に徹する――。

    シラノというキャラクターに惹かれる理由は、日本の古き良き武士道のような気風を感じるせいかもしれません。表向きは豪気に振舞いながらも、心のなかでは不器用なほど素直でまっすぐな想いを抱えている。自分の心を偽り、男女の恋の成就に尽力する。彼女の喜ぶ顔が

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    2018年02月20日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    内容は現代の感覚に通じるモノが多く文句なしに面白い。訳文も十分に実演に耐えられるものだ。光文社の「新訳」の中でも成功例に入ると思う。ただ注が不必要なぐらいに饒舌で「これは~への複線」とネタばらしまでするのはどうか?という疑問だけが残る。

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    2016年11月04日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    臆病な自尊心と尊大な羞恥心という言葉を思い出した
    読後感は結構さっぱりしていると思うが、とにかく言い回しがすごいとしかいいようがないので、物語には引き込まれる

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    2011年08月09日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    『素晴らしき日々』から来てしまいスミマセン(挨拶)。
     上記の通り、ゲームにインスパイア(とか言ってみる)されて読み始めました。初めて読む形式で、最初は面食らいましたが慣れてきた頃には物語にすっかり引き込まれていました。台詞回しがいちいち粋で、なるほどこれは惚れる。
     当時の戯曲などのパロディが多いらしく、しかも注釈読んでも分からんという('A`)

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    2011年11月10日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    キャラメルボックスの次回作。
    読み始めはとても読み辛かった。
    途中、気付いたら、シラノを阿部丈二さん、クリスチャンを多田直人さんに置き換えて読んでた。
    面白い所も有るけど、シラノの気持ちがとても切なくて最後は泣いてしまった。
    シラノ役はとても難しそうなので、丈二さんがどのような演技を見せてくれるかとても楽しみです。

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    2010年07月25日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    顔が醜い?それが何だってんだ!男は魂で決まるんだ!!

    かっこいいなーシラノは。貴方の心意気に惚れてしまうぜ

    テンポ良く読めるし是非お勧めしたい。

    モン・パナッシュ!!

    光文社古典新訳文庫シリーズ今後も色々読みたくなった

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    2010年04月17日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    ネタバレ

    少し文体が独特なため
    初めて戯曲を読む人には
    お勧めはできないかな、という感じです。
    中身は面白いですよ。

    たといシラノのように
    腕が立ち、立派な人間にすら
    弱さがあるのです。
    それは「醜いほどの鼻」だったのです。

    シラノは従妹のロクサーヌに恋心を
    抱いていたのです。
    ですがそのコンプレックスゆえに…

    それは、彼の言葉を借りた青年によって
    見事成就はするものの
    その青年も死んでしまうのです。

    なんと言うか、悲しいです。
    少しの本当の勇気がシラノにあれば
    よかったのに…

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    2015年11月11日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    分厚さと注釈の多さにめげそうになった。テンポが良いのでなんとか読めた。舞台で見たら楽しいんだろうなぁ。“鼻”って文学における重要なファクターになってることが多い感じ。2012/229

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    2013年11月17日
  • シラノ・ド・ベルジュラック

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    ネタバレ

    戯曲・脚本形式はあまり慣れなくて最初はとても読みづらかったのだけど、読み進める内に詩の形を取った言葉の応酬が小気味良く感じられる。

    シラノはもちろんのことクリスチャンも高潔な魂の持ち主であることは疑いようがなく、彼らの三角関係は悲劇となるのだけれども、その最後は粋な男の生き様を示すもので胸がスカっとするのだった。

    シラノがべらんめぇな江戸っ子口調であるのは訳の結果そうなったのだろうが、実に上手くハマっていたように感じた。

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    2013年08月11日