講談社学術文庫の検索結果

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  • ベートーヴェン 巨匠への道

    ベートーヴェン 巨匠への道

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,221円 (税込)
    1792年、ウィーンの地に立った一人の青年音楽家は、その後いかなる道のりをたどって、「楽聖」となったのか。 師ハイドンはじめ同時代の音楽家たちとの出会い、《エロイカ》《第十交響曲》創作の謎、家族関係の苦悩と波乱の生活、各界の理解者や奇人らとの友情、そして恋人…… 音楽のあり方を根本から変え、傑作を生み出し続けたその生涯に、音楽評論の名手が全角度から光を当てる、珠玉の二十話。 【本書の主な内容】 青春のボン/ベートーヴェンの愛―婚約説をめぐって/第十交響曲のゆくえ/《シンフォニアエロイカ》の謎/ 「メルツェルさん、さようなら」―メトロノーム考/ 《ウェリントンの勝利》の顛末/べートーヴェンと宗教―フリーメーソンだったのか?/イギリスへの夢―ニートとの交際をめぐって/オペラのライヴァル―同時代人ウェーバー/「第三の故郷」ボヘミア/ヴァイオリン・コンプレックス/コントラバスとマンドリン/ダンス音楽への愛着/「歓喜」の背景―日本人とベートーヴェン など ※1987年刊『ザ・ベートーヴェン』(春秋社刊)の文庫化
  • ロシア正教の千年

    ロシア正教の千年

    ビジネス・実用
    4.8
    1巻1,221円 (税込)
    時に激しく弾圧され、また、時にロシア愛国主義を鼓吹し、人々の精神的支柱となってきたロシア正教の1000年の歴史を、政治と社会の流れの中でとらえた労作の文庫化。 西暦988年、キエフを中心にロシアの国家的統一を果たしたウラジーミル1世は、ビザンチン帝国に範を求めて東方キリスト教(ギリシア正教)を国教に採用した。以来、ロシアはビザンチン文明圏に属し、モスクワは「第三のローマ」としての存在感を高める一方、西欧文明の恩恵から隔絶されることになった。同じキリスト教を共有しながら、ローマ法、ルネッサンス、宗教改革を経験せずに近代への向かうのである。 ロシア革命による「無神論体制」の誕生と、ソヴィエト政権の熾烈な迫害は、宗教者たちを厳しく追い詰めたが、それゆえにこそ、ナチス・ドイツとの大祖国戦争では、スターリンに協力しソヴィエト愛国主義の先頭に立つが、戦後はふたたびフルシチョフの弾圧を受ける。ゴルバチョフ政権下でようやく「宗教ルネッサンス」を迎えるが、ソヴィエト体制の崩壊は、正教会にも深刻な分裂の危機をもたらしたのだった。 文庫化にあたり、「プーチン政権下の正教会」を大幅に加筆。 〔原本:『ロシア正教の千年――聖と俗のはざまで』日本放送出版協会刊、1993年〕
  • 日本の庶民仏教

    日本の庶民仏教

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,221円 (税込)
    日本人は宗教になにを求め、なにを信じてきたのか? 仏教は思弁的な教義や哲学、僧侶の支配、また優雅な仏教芸術のみで語られるものではない。インドから中国、朝鮮を経て、欽明天皇十三年(西暦552)に日本に受容された仏教は、庶民の間で不安や苦痛、悩みからの救済として取り入れられ、それぞれの生活や慣習に合わせ独自の伝播と発展を見せた。観音信仰、ヤマ信仰、高野聖にイタコ、踊り念仏、お遍路さん――多種多様な民間宗教の形から、日本の仏教文化を問い直す。(原本:角川選書、1985年刊)
  • 市川團十郎代々

    市川團十郎代々

    2002年5月の十三代目市川團十郎襲名を控えて、江戸時代前期にさかのぼる市川團十郎家の歴史を、豊富な絵画資料と歌舞伎研究の第一人者の解説で読む。 歌舞伎を観ることは、役者を観ることである。そして、江戸歌舞伎の中で常に特別な位置を占め、最も大きく重い名前とランク付けされてきたのが、「市川團十郎」の名跡だった。並み居る役者の中から、まず卓越した天性と技量を持って抜け出した初代。親譲りの荒事を様式的に練り上げた二代目。「歌舞伎十八番」を公表して團十郎の名と権威を改めて確立した七代目。近代化の苦悩の中で歌舞伎界のリーダーとして縦横の活躍を見せた九代目。生来の美貌で戦後の歌舞伎を立て直した「海老さま」十一代目・・・。それぞれの時代を生きた個性豊かな十二人の團十郎を豊富な役者絵や舞台写真をまじえて活写する。「歌舞伎十八番」演目解説、團十郎デザインのいろいろ、市川團十郎家系図、関係年表も完備。巻末解説を、元国立劇場理事で十二代目と長く親交のあった織田紘二氏が執筆。〔原本:『市川團十郎代々』講談社刊、2002年〕
  • 西洋中世の愛と人格 「世間」論序説

    西洋中世の愛と人格 「世間」論序説

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,221円 (税込)
    ヨーロッパ中世の社会を、伝説、民話、さらには法や経済などさまざまな位相から総合的に再構築し、共同体のあり方を生き生きと描き出した西洋史学の泰斗、阿部謹也(1935-2006年)。晩年は西洋史家ならではの視点から、「世間」を軸にした独創的な日本人論を展開したことでも知られる。  なぜ、日本人は「世間を騒がせて申し訳ありません」と謝罪するのか。無実ならば決して謝罪せず、世の中が納得するまで主張を続ける西洋との違いはどこから生まれるのだろうか。日本古来の「世間」と対比させつつ、西洋の「社会」を構成する「個人」や「愛」がヨーロッパで成立する過程を描き出した本書は、代表作『「世間」とは何か』を著者の本領たる西洋中世史から裏づける作品であり、一連の「世間論」の原点でもある。  著者は本書でこのように述べている。「大切なのは、わが国では、「社会」と「世間」という二つの用語の世界があるということを、まず認識することである」――。日本の共同体があらゆる水準で崩壊しつつある今こそ読みたい、人と人とのつながりの根源を照らし出す一冊。(原本:朝日新聞社、1992年)
  • 日本語と西欧語 主語の由来を探る

    日本語と西欧語 主語の由来を探る

    「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」(川端康成)は英語で「The train came out of the long tunnel into the snow countory」(サイデンステッカー)。世界を表現する際の「視点」 の違い。英語は「神の視点」を得ることによって主語の誕生を準備したが、「虫の視点」を持つ日本語にはそれは必要なかった。英語の歴史を踏まえ両言語と文化の違いを考察。
  • 小学生のための正書法辞典

    小学生のための正書法辞典

    ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインが生前に公刊した著書は、たった2冊である。1冊は『論理哲学論考』(1922年)。この書をもって、哲学のすべての問題は解決されたと確信したヴィトゲンシュタインは、哲学から離れ、小学校の教師に転身を遂げる。教師として暮らす中でその必要を感じ、みずから執筆したのが、残る1冊である本書(1926年)にほかならない。本書は、その本邦初訳となる記念碑的訳業である。
  • アーネスト・サトウの明治日本山岳記

    アーネスト・サトウの明治日本山岳記

    アーネスト・サトウの名は、幕末明治の日本に訪れたイギリスの外交官として知られている。しかしサトウが、日本の「近代登山の幕開け」に大きく寄与したことを知る人は案外少ない。本書は、サトウの登山家としての著作を抜粋・編集。富士山、日本アルプス、日光と尾瀬、吉野と熊野。描かれる明治の登山道は、現在はすでに廃れて使われなくなっていたり、逆に今もそのままの景色が読み取れるなど、興味をそそる。詳細な地図も掲載。
  • ソビエト連邦史 1917-1991

    ソビエト連邦史 1917-1991

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻1,221円 (税込)
    プロレタリアート革命が、農民国家ロシアで勃発したのはなぜか? 党が国家を所有するという転倒した関係はソ連に何を引き起こしたのか? 「古儀式派」という宗教と党中枢との知られざる関係とは?1917年の革命~1991年の崩壊。この74年間に失われた人命は、数千万以上。ソ連・ロシア政治研究の第一人者が、ソ連崩壊後明るみ出た数多の資料を読み解いて、人類史上最大の「社会主義国家」の全貌を解き明かす。
  • ユダヤ教の誕生――「一神教」成立の謎

    ユダヤ教の誕生――「一神教」成立の謎

    ビジネス・実用
    3.3
    1巻1,221円 (税込)
    放浪、奴隷、捕囚。民族的苦難の中で遊牧民の神は成長し、ついには全宇宙を創造・支配する唯一なる神ヤハウェに変貌する。なぜ彼らは「一神教」を成立させ、「律法の民」となったのか? キリスト教やイスラームを生み、歴史の果てにイスラエル国家をも造り上げた「奇跡の宗教」の軌跡を、『聖書』の精読を通して、神理解の変化に焦点を当てつつ探究する。
  • 江戸幕末滞在記 若き海軍士官の見た日本

    江戸幕末滞在記 若き海軍士官の見た日本

    王政復古直前に来日したデンマーク人が、フランス公使ロッシュの近辺で見聞した貴重な体験を綴る。将軍慶喜との謁見の模様やその舞台裏、横浜の大火、テロに対する緊迫した町の様子、また、日本人のきれい好きから悪習や弱点までも指摘。旺盛な好奇心、清新な感性、鋭い観察眼と洞察力。若き海軍士官が幕末日本の姿を鋭く鮮やかに描く。(講談社学術文庫)
  • 〈出雲〉という思想 近代日本の抹殺された神々

    〈出雲〉という思想 近代日本の抹殺された神々

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻1,221円 (税込)
    明治国家における「国体」「近代天皇制」の確立は、〈伊勢〉=国家神道の勝利であった。その陰で闇に葬られたもう1つの神道・〈出雲〉。スサノヲやオホクニヌシを主宰神とするこの神学は、復古神道の流れに属しながら、なぜ抹殺されたのか。気鋭の学者が〈出雲〉という場所(トポス)をとおし、近代日本のもう1つの思想史を大胆に描く意欲作。(講談社学術文庫)
  • 西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン

    西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,221円 (税込)
    悪魔と処女の子マーリンは、キリスト教の力で悪魔由来の邪悪さが消え、不思議な予言力を持つ。サクソン人の襲撃を受けるブリテンを守る王族三代コンスタン→ユテル→アーサーを導き、最終的にアーサー王の戴冠を成功させる。本書の物語の特徴は、なんといっても聖杯伝説とアーサー王伝説のマリアージュです。また本書では異なるふたつの結末が収録されています。本邦初訳の中世ロマンが読みやすい訳と解説付きで登場! (講談社学術文庫)
  • 日本語とはどういう言語か

    日本語とはどういう言語か

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,221円 (税込)
    「はるかぜ」というと温かい、「シュンプウ」というと何かちょっと厳しい感じがするというようなニュアンスの違いを、われわれはごく日常的に感じて生きている。それは日本人が繊細であるというより、日本語の構造が繊細なのである。アルファベット文化圏の「言語学」では捨象されてきた、漢字文化圏の書字言語の諸現象。中でも構造的に最も文字依存度が高い日本語の特質をとらえた、石川日本語論決定版。(講談社学術文庫)
  • 世界史再入門 歴史のながれと日本の位置を見直す

    世界史再入門 歴史のながれと日本の位置を見直す

    ビジネス・実用
    3.4
    1巻1,221円 (税込)
    西欧や中国など特定の地域に偏った歴史では、人類史の筋は見えてこない。日本の歴史も世界の動きに取り込み、普遍的な視点でとらえようと試みることで、教科書や全集ではつかむことのできなかった世界史の全体像が浮かび上がる。生産力発展の過程と生存・自由・平等を求める人々の努力で形作られた人類史を辿り、現代世界の課題を見つめ直す好著。(講談社学術文庫)
  • 幕末外交と開国

    幕末外交と開国

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,221円 (税込)
    無能無策な幕府が、黒船の「軍事的圧力」に屈し、不平等条約を強いられたという「日本史の常識」を検証。軍事衝突は起こり得るのか、交渉は何語で行うのか――。ペリー来航から和親条約締結までの一年間を日米の資料から追跡して見えてきたのは、幕府の高い外交能力と、平和的交渉の輝かしい成果だった。日本の近代外交と日米関係の原点を見直す。(講談社学術文庫)
  • 哲学な日々 考えさせない時代に抗して
    NEW

    哲学な日々 考えさせない時代に抗して

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    哲学することの手ざわり 人生でいちばん大切なものは何か? 論理的な文章を書くにはどうすればいいのか? そんな身近な問いを入り口に、哲学者が普段着の言葉で語ります。難しい言葉をひとまず脱いで、頭と心をゆるめながら楽しめる一冊です。 坐禅に興味のある人にもおすすめ。坐り方や呼吸法のレッスンも収録しています。 自分のこと、社会のこと、国のこと、世界のこと。私たちは考えなければならないことに囲まれています。けれど、いざ考えようとすると、何からどう考えればよいのかわからなくなってしまう。 考えることが許されない。考えないことも許されない。 そんな息苦しい時代だからこそ、本書は哲学をしかつめらしい言葉ではなく、親しみやすい言葉で語ります。気軽に読めるエッセイと、哲学の手ざわりを感じられる小品を通して、人生や他者との向き合い方がじんわり見えてくるはずです。 読み終えるころには、昨日より少し身軽になった自分に出会えるかもしれません。 [本書の内容] まえがき I 哲学者のいる風景 II 哲学も、哲学じゃないことも 後 記 学術文庫版のあとがき――その後の哲学な日々 初出一覧 *本書の原本は、2015年に小社から刊行されました。
  • 所有権の誕生

    所有権の誕生

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    いかにして「みんなもの」は「わたしのもの」になったのか? 文化人類学の知見から謎に迫る法学との原理的探究! 所有権はいかに誕生し、なぜ必要とされたのか。土地はなぜ「誰か」のものになったのか。 入会権や知的財産権を法としてどう位置付けるべきなのか。明確な土地所有概念をもつ農耕社会、それがあいまいな焼畑農耕社会、土地所有権が存在しない遊牧社会と狩猟採集社会……文化人類学の知見を手がかりに、所有権生成の論理を法律学の観点から分析する。「学術文庫版あとがき」では「消費財所有権」についてもノートを公開している。 所有権は、書かれた歴史が始まる以前に発生した。……したがって、文献等から所有権の発生史を跡づけることは難しい。実証を重んじる研究者達は、法制史的な文献研究によって所有権概念発生の歴史をたどることはおよそ不可能である「不可知」ともいうべき領域には、基本的には立ち入ろうとしなかったのである。 ――本書より 本書の原本は、2001年に三省堂より刊行されました。 【目次】 はしがき 第一章 所有権概念の源を求めて――「所有権」誕生前の世界へ… 第二章 土地所有権発生の社会構造 第三章 入会権発生の社会構造――所有、非所有の中間形態としての入会権 第四章 無体財産権発生の社会構造 第五章 「権利」の誕生 エピローグ――社会科学・人文科学の統合のなかから 参考文献一覧 学術文庫版あとがき
  • ムソニウス・ルフス言行録

    ムソニウス・ルフス言行録

    ムソニウス・ルフス(30頃-101年以前)は、トスカナ地方の出身で、エトルリア系の騎士階級の家柄に属していたが、ネロ帝に敵対する有力者とつながっており、帝位を狙っていると疑われたルベッリウス・プラウトゥスが亡命した際には随行したと考えられる。ルベッリウス暗殺後、ムソニウスはローマに戻ったと思われるが、65年にはネロ帝暗殺計画に加わった廉で、過酷な追放先であるギュアロス島に送られた。この措置にも屈さず、名声は高まる。ネロ帝の死後、ガルバ帝の短い治世のあいだに(68-69年)ローマに帰還したと推測されるが、69年にガルバ帝が暗殺され、次いで帝位についたウェスパシアヌス帝によって再び追放されたことが知られている。 ストア派の哲学を信奉したムソニウスは、おそらく著作を残さなかった。しかし、弟子ルキウスの手になる論考群が古代末期のストバイオス『精華集』によって伝わるほか、ポッリオによってまとめられた短い箴言調の言葉や当意即妙の名言が伝えられている。ムソニウスの教えは同時代に多くの影響を与えたが、中でも重要なのは古代ローマの哲学者として知られるエピクテトスである。 本書は、ムソニウスの教えを伝える断片集成の本邦初訳である。19世紀ドイツの古典文献学を代表するオットー・ヘンゼによる断片集成(1905年)に加え、マックス・ベルガモによる編纂・校訂で2026年に出版された最新資料「小断片」と「小断片・補遺」をいち早く訳出した。「ローマのソクラテス」と称された哲学者の全貌に初めて日本語で触れる機会が、ついに生まれた。 [本書の内容] 論 考 1 一つの問題について多くの証明を用いるべきではないということについて 2 〈人間は徳に向かって生まれているということについて〉 3 女性も哲学するべきであるということについて 4 娘たちを息子たちと同じように教育するべきか 5 習慣と理論のどちらがより強力であるか 6 修練について 7 労苦を軽く見なければならないということについて 8 王も哲学するべきであるということについて 9 追放は悪ではないということについて 10 哲学者は侮辱されたことについて人を訴えるだろうか 11 哲学者にふさわしい職業は何か 12 性行為について 13 結婚の要点とは何か 14 結婚は哲学することの妨げになるか 15 生まれる子はすべて育てるべきか 16 あらゆる点で親に従うべきか 17 老年にとって最善の蓄えは何か 18 食事について 19 身体を覆うものについて 20 家具について 21 髪とヒゲを刈ることについて 小断片 小断片・補遺 偽作書簡 訳者解説
  • 日本のタワー

    日本のタワー

    浅草十二階・大阪城天守閣・東京タワー・通天閣・太陽の塔・六本木ヒルズ森タワー・東京スカイツリー…… 塔(タワー)には進歩と郷愁の物語がある―― 多数の貴重図版とともに辿る、日本人の心の建築史! 人類は塔(タワー)によって天地の境界をデザインし、都市の象徴を上書きするとともに、塔からの眺めを欲望し、また塔に進歩の夢やノスタルジーを仮託してきた。日本の近現代に屹立する「七塔」と人々の物語を通して文明の本質に迫る、唯一無二の都市建築史。 [目次] はじめに 大地から 1塔 物見の塔――浅草十二階ほか 2塔 公共の塔――大阪城天守閣ほか 3塔 電波の塔――東京タワーほか 4塔 大衆の塔――通天閣ほか 5塔 ひとがたの塔――太陽の塔ほか 6塔 都市の塔――六本木ヒルズ森タワーほか 7塔 塔の塔――東京スカイツリーほか あとがき 天空へ 学術文庫版へのあとがき [本書の原本は『ニッポンの塔――タワーの都市建築史』(河出ブックス、2012年)です]
  • 博物学の世紀 リンネと分類の欲望

    博物学の世紀 リンネと分類の欲望

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    17世紀にガリレオやニュートンによって近代科学が成立するが、18世紀になると自然哲学の勢いは衰え、代わって博物学が時代を代表する学問となった。ヨーロッパでは王侯貴族から市民までが博物学に熱狂し、珍奇な動植物や鉱物を収集・分類することが流行する。こうした情熱の背景には「神の創造した自然を理解することが神を理解することになる」というキリスト教的信念があった。 本書は、この博物学の黄金期を、スウェーデンの博物学者カール・フォン・リンネ(1707―1778)を中心に描く。リンネは「分類学の父」と呼ばれ、生物を「属名+種小名」の二語で表す二名法を確立し、現代の学名体系の基礎を築いた人物である。彼の代表作『自然の体系』や『植物の種』は、生物を階層的に整理する画期的な試みであり、後世のダーウィンにも影響を与えた。 世界のすべてを知り尽くしたい――万物を収集、分類、記述しようとする欲望は、どこから出てきたのか、鎖国日本を含む全世界をめざしたリンネの弟子たちは何を行ったのか。 18世紀の知的熱狂と探究心、そして自然を体系化しようとした人類の壮大な試みを、リンネを軸にコンパクトにまとめた一冊。博物学の意義とその文化的背景を理解するための格好の入門書。 [本書の内容] プロローグ 博物学の時代 第1章 すべての植物を分類しつくす 第2章 植物はどのようにとらえられてきたか 第3章 学名の誕生 第4章 最高の学問としての博物学 第5章 世界を分類しつくしたい――リンネとその野望 第6章 地球の裏側までも――リンネと使徒たち 第7章 リンネ博物学の遺産 エピローグ リンネからダーウィンへ
  • 仏像の誕生

    仏像の誕生

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    古代初期から紀元後2世紀前半まで、決して創られなかった「仏の像」。形象化タブーの時代から何を転機に、いつ、どこで、どのように「仏像」が生まれたのか? 考古学、美術史、仏教思想、仏教史上、重要なテーマでありながら長らく明かされなかった疑問に、圧倒的多数の仏像図版を掲げて、仏教学の泰斗が正面から対峙する! 見どころ) 70点を超える仏像図版。 構図、テーマ、表情、髪型や衣のひだまでに至る 細やかな考察から、仏像誕生の系図を眺める、はるかなる宗教の旅――。 やっぱ人型を模した偶像にグッときてしまうのは人間の性。                      ――みうらじゅん 本書の原本は、1987年10月に岩波新書より刊行されました。 目次 序 ガンダーラかマトゥラーか 一 伝承のなかの仏像 二 仏像の起源を求めて 第1章 仏像のない時代 一 仏教美術のはじまり 二 仏陀なき仏伝図 三 仏教徒は何を拝んでいたか 四 なぜ仏像がなかったのか 第2章 ガンダーラ美術と仏像 一 ギリシア・ローマからガンダーラへ 二 仏像のガンダーラ起源説 第3章 ガンダーラ仏の誕生 一 ガンダーラの仏教文化 二 仏伝図と仏像 三 単独仏像の出現 四 西北インドの仏教情勢 第4章 マトゥラー美術と仏像 一 古いまちマトゥラー 二 マトゥラー起源説 第5章 マトゥラー仏の成立 一 初期のマトゥラー仏 二 マトゥラー仏の出現 三 初期仏のインド的成立 四 「菩薩」という名の仏像 クロノロジー 参考文献 あとがき 解題 「仏像ファンとして」 ーーみうらじゅん 索引
  • イギリス東インド会社 軍隊・官僚・総督

    イギリス東インド会社 軍隊・官僚・総督

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    21世紀の経済大国・IT大国として存在感が高まっているインドは、18世紀半ばから20世紀半ばまでの200年間、植民地としてイギリスに支配されてきた。 このイギリス支配の基礎を築いたのが、イギリス東インド会社である。しかし、その存在があまりに大きいために全体像はつかみにくく、特に日本では、その規模と活動範囲がずっと小さいオランダ東インド会社に比べても、イギリス東インド会社についての研究や著作は非常に少ない。しかし著者は、現在のインドの経済成長と今後の可能性を見るとき、東インド会社にさかのぼるイギリスのインド支配の歴史と遺産を見直すことが必要だという。 1600年にエリザベス1世がロンドンの商人に特許を与えたことに始まるイギリス東インド会社は、商社として発足しながら独自の軍隊を持ち、領土の支配者に変身していった。1858年に実質上消滅したときには、すでに商業的な機能さえもたない完全な植民地統治機関になっていたのである。 オランダやフランスとの貿易競争、会社経営と企業統治の実態、会社の軍隊と国王軍・インド政府軍の関係、さらに巨大な官僚制を支えた社員採用と社員教育や、歴代総督のプロフィールまでを通観する。 巻末に東京大学名誉教授で『東インド会社とアジアの海』の著者、羽田正氏が解説を執筆。〔原本:2009年 中央公論新社刊〕 目次 はじめに 第一章 商社の時代 一 イギリス軍インド会社とは何者か 二 オランダ、ポルトガルとの競争 三 アウトサイダーの挑戦 四 統一東インド会社の誕生 第二章 商社から領土の支配者へ 一 フランスの挑戦 二 ベンガルでの領土獲得 三 社員の不正蓄財 第三章 ベンガルの支配者から全インドの支配者 一 会社経営における商業原則の後退 二 会社と政府によるインドの共同統治 三 企業統治の変遷 第四章 インド貿易の自由化 一 会社を牛耳った「海運族」 二 私貿易人 第五章 会社の軍隊 一 会社軍と国王軍 二 会社軍 三 会社軍の部隊編制 四 二つの英軍の統合の試み 五 会社軍将校の勝利 六 インドの大反乱後も傭兵頼みのインド政府軍 第六章 インドの高級官僚―ジェントルマンリー・ルーラー 一 社員の採用と行政官教育 二 東インド会社一家 三 公開試験の時代へ 四 ICSはインドにおける超エリート 第七章 三億人の支配者インド総督 一 その起源 二 ベンガル総督 三 会社の時代の総督│クライヴからカニングまで 結びにかえて あとがき イギリス東インド会社関連年表 解説(羽田正)
  • 解剖学の歴史

    解剖学の歴史

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    解剖学とは、どんな学問だろうか。メスやピンセットで人体を直接取り扱う原始的な学問という印象とは裏腹に、その対象は私たちにとってかけがえのない切実なものであり、科学者は自然にどのように立ち向かい、自然科学という知の体系を導き出せるかという本質的な問題が集約されている。解剖学という枠組みなしには、人体は無秩序な肉塊にすぎない。本書は、こういった無秩序な自然を整理し、秩序だてて記載する営みである「自然誌」の視点から、解剖学の歴史と、解剖学者が抱えてきた問題のさまざまを考察する。 16世紀のヴェサリウスによって始められた近代的な解剖学は、現代医学の成立にあたってどんな役割を果たしたのか。兄弟ともいえる学問分野、生理学とはどんな特徴によって分かれたのか。 生物の形態には、いったいどんな意味があるのか。それを探究する際に現れる機能論と先験論という立場の対立。そして比較解剖学と進化論の関係や、物質論と顕微解剖学の関係など、論点は多岐にわたる。 さらに、解剖学者がたえず気にかける「形態と時間」の関係――個体発生と系統発生の重複するイメージや、教育と研究の関係まで。 解剖学の歩みをたどりながら、自然科学がもたらす成果だけではなく、自然そのものに目を向ける自然誌的な視点が、人間にとって必要なことではないか――と問いかける深い洞察の書。〔原本:『からだの自然誌』東京大学出版会、1993年刊〕 目次 はじめに 3 第一章 ヴェサリウスとハーヴィー:医学の基礎としての人体解剖学 第二章 解剖学と生理学:人体についての自然誌と自然哲学 第三章 生物形態の意味(一):解剖学における機能論と先験論 第四章 比較解剖学と進化論:生物科学における事実と解釈 第五章 生物形態の意味(二):顕微解剖学と物質論 第六章 生物界における階層性:多様性と反復可能性の問題 第七章 解剖学と時間:個体発生と系統発生 第八章 解剖学の現在:人体という自然をめぐって 学術文庫版のあとがき
  • インドの宗教とキリスト教

    インドの宗教とキリスト教

    「キリスト教のライバルは存在するか」。『聖なるもの』(一九一七年)で知られるドイツの宗教学者ルードルフ・オットーは、ヒンドゥー教の一派、ヴィシュヌ派こそが値すると考えた。「救済」をめぐって驚くほど類似が見られる両者の徹底的な検討を通して、宗教の本質に迫る。比較宗教学の古典。  「ヌミノーゼ」と名付けられた、非合理的な神秘経験を宗教経験の本質として析出した『聖なるもの』。ルター派の敬虔なプロテスタント神学者ルードルフ・オットー(1869-1937年)による洞察は、その後ミルチャ・エリアーデやロジェ・カイヨワに引き継がれ、宗教を研究するうえで重要な柱となる「聖と俗」をめぐる研究の土台を築いた。  『聖なるもの』と同時期に研究が進められていたと考えられるのが、本書『インドの宗教とキリスト教』である。18世紀後半、英国による植民地化を通じてサンスクリット文献がもたらされたされたヨーロッパでは、『リグ・ヴェーダ』や『バガヴァッド・ギーター』など次々にそれらの翻訳がおこなわれ、ヨーロッパの起源のひとつとしてオリエントへの関心が急激に高まっていた。  そのような文脈のなかで、オットー自身も『ヴィシュヌ・ナーラーヤナ』などのサンスクリット文献の翻訳・注釈に取り組み、そしてヒンドゥー教、そのなかでも彼が「献信の宗教」と呼ぶヴィシュヌ派に、キリスト教に匹敵する救済論を見出す。ルター派とヴィシュヌ派の比較の末に見いだされる、真の救済とは―。  オットーが終生、一貫して求めたものは、「聖なるもの」の普遍的な弁証であった。ルター派という一つの神学に自らの立場を置きながら、他の神学にも心を開き、あまつさえ神学を有しない宗教体験に対しても視野を開いたオットーの独自性がいかんなく発揮されたインド宗教研究の古典にして比較宗教学の名著。(原本:『インドの神と人』人文書院、1988年)  【本書の内容】 序 第一章 キリスト教のライバル―ーインドの恩寵(恵み)の宗教 第二章 神をめぐる戦い――シャンカラとラーマーヌジャ 第三章 救済の問題ー―いかにして達成されるか 第四章 インドの恩寵の宗教とキリスト教――異なる精神、異なる救い主 結 び 補 説  一 隠れたる神と献信者の神  二 贖いと贖罪  三 本源的堕落の理念  四 同一性神秘主義の同一体験  五 神は個人的存在ではない  六 すべては恩寵から 訳者あとがき 学術文庫版あとがき
  • 新版 蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者

    新版 蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻1,210円 (税込)
    2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう――蔦重栄華乃夢噺噺」の主人公、蔦屋重三郎とは何者か。日本美術史と出版文化の研究者による決定版解説書。サントリー学芸賞受賞作。 江戸中期の出版界に彗星のごとく登場し、瞬く間に頂点にまで上り詰めた版元・蔦屋重三郎、通称「蔦重」は、作家や絵師の才能を見抜く眼力と、独創的企画力を併せ持ち、山東京伝、滝沢馬琴、喜多川歌麿、東洲斎写楽らを育て、黄表紙、狂歌絵本、浮世絵等に人気作を連発、時代の寵児となった。浅間山の噴火と大飢饉、田沼意次と松平定信の抗争などを社会背景に、天明・寛政期に戯作文芸や浮世絵の黄金期を創出した奇才の波瀾の生涯を追う。 作家、画家、版元仲間などのさまざまの人間模様を描き出し、この時期の文芸の展開を社会史的に捉えた意欲作にして、必読の定番書。「単なる出版「業者」ではない「江戸芸術の演出者」としての蔦重の歴史的役割を明らかにしてみせた。」(高階秀爾氏、サントリー学芸賞選評)。図版も多数掲載。新版刊行にあたり、あらたに池田芙美氏(サントリー美術館学芸員)が巻末に解説を執筆。 〔原本は日本経済新聞社、1988年刊。2002年に刊行された講談社学術文庫版の新版〕 目次 プロローグ 一 吉原時代――創業 二 通油町進出 三 黄表紙出版と筆禍事件 四 美人画の制覇――喜多川歌麿 五 役者絵への野望――東洲斎写楽 六 次代を透視して――死 学術文庫版あとがき 解説(池田芙美)
  • アーリヤ人の誕生 新インド学入門

    アーリヤ人の誕生 新インド学入門

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    ヨーロッパのラテン語・ギリシア語とインドのサンスクリット語に共通の祖となる、失われた起源の言語――。そんな仮想の言語の話し手として「アーリヤ人」は生み出された。そして、それは瞬く間にナチス・ドイツの人種論に繋がる強固な実体を手に入れる。近代言語学の双生児「アーリヤ人」は、なぜこれほどまでに人々の心を捉えて離さないのか。 言語学誕生の歴史から、「すべての起源」インドに取り憑かれた近代ヨーロッパの姿が克明に浮かび上がる! 「インド学」はインドで発達した学問ではない。18世紀末からサンスクリット語文献を集めてきたヨーロッパを中心に発達してきた。私たち日本人が抱く「インド」イメージもまた、近代ヨーロッパという容易には外しがたい眼鏡を通して形成されている。 植民地インドで「発見」された古典語サンスクリットの存在は、ラテン語やギリシア語との共通性から、ヨーロッパとインドに共通する起源の言語の存在を想像させた。類稀な語学の才に恵まれたイギリス人ウィリアム・ジョーンズ(1746-94年)によるこの「発見」によって、近代言語学は誕生する。同時にオリエンタリズムがヨーロッパを席巻し、『シャクンタラー姫』をはじめとするサンスクリット語文献が次々にヨーロッパで翻訳された。 その奔流のなかで『リグ・ヴェーダ』を英訳したのが、ドイツ出身で英国オックスフォード大学に職を得たフリードリヒ・マックス・ミュラー(1823-1900年)である。彼は比較言語学の成果から、『リグ・ヴェーダ』の成立年を紀元前1200年頃と推定し、「アーリヤ人の侵入」を紀元前1500年頃とした。日本の教科書でもよく知られる記述の源は、ここにある。 19世紀ヨーロッパで言語学とともに誕生した「アーリヤ人」は、20世紀にはナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を生み、さらにはインダス文明が発見されたインドに逆流して、考古学的成果と対峙しながらさらなる波紋を生んでいく――。 近代言語学の双生児「アーリヤ人」は、なぜこれほどまでに人々の心を捉えて離さないのか。なぜ言語は常に民族という概念を呼び寄せずにいられないのか。言語学誕生の歴史をひもとくことで「起源」というロマンに取り憑かれ、東洋を夢見た西洋近代の姿を克明に描き出す。インドの実像に目を開く一冊。(原本:『新インド学』角川書店、2002年) 【本書の内容】 第1章 インド学の誕生ー―十八世紀末から十九世紀初頭のインド・カルカッタ 第2章 東洋への憧憬ー―十九世紀前半のヨーロッパ 第3章 アーリヤ人侵入説の登場ーー―十九世紀後半のヨーロッパ 第4章 反「アーリヤ人侵入説」の台頭――二十世紀のインド 第5章 私のインド体験ー――多様性との出会い 補 章 出版二十年後に
  • 芸 秘伝伝授の世界

    芸 秘伝伝授の世界

    絵画、舞踊、演劇、武術、茶、花、刀剣鍛造・鑑定……体を使って文化価値を創造する「芸」は、いかに習得し、創造していくものなのか。師匠から弟子への相伝作法から見る日本人の精神構造。家元制度というシステムの背景。千利休や芭蕉、世阿弥の芸術論や「秘伝」の哲学と社会的役割など、「芸道」という独特の文化社会を考察する! 目次) 第一章 芸道の成立  芸と芸道/「型」の理論/芸道成立の実例 第二章 芸道の系譜  遊芸の系譜/武芸の系譜/大衆芸能の系譜 第三章 秘伝の相伝  秘伝伝授の歴史/家元制度と相伝 第四章 芸の習得   一生修行の世界/仏道の行/遊芸の行/芸の習得と想像 第五章 至芸の境   守・破・離/名人と天才 解説「芸」における弟子の効用    内田 樹(神戸女学院大学名誉教授・武道家) 本書は『芸の世界 ――その秘伝伝授』(1980年刊 講談社)を改題したものです
  • 存在と思惟 中世哲学論集

    存在と思惟 中世哲学論集

    本書の著者クラウス・リーゼンフーバー神父(1938-2022年)は、フランクフルトに生まれ、1958年にカトリックの修道会であるイエズス会に入会したのち、1967年に来日して長年にわたり上智大学で教鞭を執りました。ドイツ哲学に深い造詣をもつばかりか、西田幾多郎をはじめとする日本の哲学思想に通じていた著者は、西洋中世の哲学・神学について研究し、あるいは教育するとともに、一般向けの講座を精力的に行って多くの日本人に親われました。 しかし、専門論文が多いこともあってか、一般向けの著作はほとんどなかったと言わざるをえません。古代から現代に至る西洋哲学全体に対する該博な知識と透徹した理解に基づいた知恵の結晶を多くのかたに触れていただく機会になることを願って、ここに学術文庫オリジナルの精選論文集をお届けします。 以下の目次にあるように、本書で中心的に選ばれたのは、著者にとって重要な研究対象であるトマス・アクィナス(1225頃-74年)をめぐる論考です。「言語」、「存在」、「神」という哲学にとっても神学にとっても最重要の概念を正面から取り上げ、トマスの論を精緻にたどるだけでなく、独自の読みを加えることで、そこに潜む可能性を最大限に引き出す――「思惟」というものの醍醐味がふんだんにつまった論考群は、読むたびに発見に満ちた宝と言えるでしょう。 惜しまれながら2022年に逝去したリーゼンフーバー神父の偉大な遺産を本書を通して知っていただけることを心から願っています。 [本書の内容] 中世思想における至福の概念 トマス・アクィナスにおける言葉 トマス・アクィナスにおける存在理解の展開 存在と思惟――存在理解の展開の可能性を探って トマス・アクィナスにおける神認識の構造 神の全能と人間の自由――オッカム理解の試み 解 説(山本芳久)
  • 往生要集入門 悲しき者の救い

    往生要集入門 悲しき者の救い

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    辛い現世を終えて、来世こそは阿弥陀仏のすまう極楽浄土に生まれたい――貴賤を問わず日本で幅広く、長きにわたって信仰されてきた浄土思想。すべては平安時代、一人の僧によって著されたこの書物から始まった。源信なくしては、法然も親鸞もない。 『往生要集』の訳・校注で知られる著者が、歴史的背景に始まりゆるやかに『往生要集』の構成に沿いつつ、親しみやすい現代語訳を随所に示しながら、源信の教えの真髄を平易に解き明かす。 「予が如き頑魯(がんろ)の者(わたしのような愚かなもの)」と自らを顧みた源信(942-1017年)。智慧や才にめぐまれた一握りの人ではなく、自身を含む多くの罪深い「悲しき者」が救われる道を模索した『往生要集』が、日本の思想・信仰に与えた影響ははかりしれない。  往生を目指すべき理由として描かれる等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、阿鼻地獄など数々の地獄も、経典と源信自身の言葉を交えながら、恐ろしい責め苦が生々しく描き出され、それに対応する極楽の姿、そして現代人の想像をはるかに超える仏の姿もあざやかに示される。地獄、極楽、さらに仏の姿は、信仰のみならず、のちの思想、文学、芸術にも大きな影響を及ぼした。『源氏物語』や『栄華物語』、『梁塵秘抄』など、のちの文学作品にみられる『往生要集』の影響も示唆される。  『往生要集』は「集」というその名が示す通り、『無量寿経』、『観無量寿経』、『阿弥陀経』の浄土三部経をはじめ数多の経典や経典の注釈書の引用によって、往生の要諦を説いたものである。膨大多岐にわたる出典についての解説は、仏教学の泰斗たる著者ならではのものであり、源信が数々の経典のなかから何を重要としていたのかが、次第に浮かび上がってくる。  仏の姿を念じる「観相の念仏」を自らの思想の核とした源信が、「南無阿弥陀仏」と仏の名を口で称えるいわゆる「念仏」、「称名の念仏」に託したものとは何だったのか――。浄土思想の原点に触れる一冊。(原本:『悲しき者の救い――源信『往生要集』』筑摩書房(仏教選書)、1987年) 【本書の内容】 はしがき 第一章 『往生要集』の成立 第二章 迷いの世界 第三章 浄土へのねがい 第四章 正しい念仏 第五章 悲しき者の救い 源信略年譜 あとがき 付 参考文献について 選書版あとがき 解 説(岩田文昭)
  • 予言者の研究

    予言者の研究

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    政治は腐敗し、外交は失敗、 弱者は迫害され、正義は堕落した。 救いなき国に「予言者」、現わる! 急激な国力膨張、不自然な繁栄の反動で社会が歪み、傾国の途についた紀元前九~八世紀のイスラエル。抗えぬ苦難の日々の中、命を賭して予言者が起ち上がる! 旧約の宗教思想上、特筆すべきエリヤ、アモス、ホセア、イザヤ、ミカ、エレミヤを取り上げ、その生涯や、神・罪観を比較検証。経済・思想的に多難な今こそ手にしたい一冊。 目次 まえがき エリヤの宗教改革 1 序言  2 予言者エリヤの時代的背景  3 対カナン文化の問題  4 アハブ時代の宗教および道徳問題  5 エリヤの宗教改革運動  6 結語  アモスの宗教 1 彼の人物  2 彼の時代  3 神観  4 祭儀の問題  5 罪観 6 審判  ホセアの宗教 1 彼の人物と時代  2 彼の家庭  3 神観  4 罪観  5 審判  6 結語  イザヤの贖罪経験――イザヤ書第六章の研究 1 彼の見た幻  2 神観  3 贖罪  4 召命  5 審判  ミカの宗教思想 1 序言  2 彼の人物と時代  3 彼の神とイスラエルの罪  4 審判と希望  5 結語  エレミヤの召命経験――エレミヤ書第一章の研究 1 序言  2 彼の生い立ち  3 万国の予言者  4 あめんどうの枝  5 煮え立っている鍋  6 結語  神とエレミヤ 「主の僕」の歌 〈付 録1〉旧約聖書の方法論について 〈付 録2〉政治の世界における預言者の論理と倫理 解 題  田島 卓(東北学院大学准教授) *本書の原本は1997年3月、『豫言者の研究』として、新教出版社より刊行されました。 文庫化にあたり、読みやすさに配慮して、豫言を予言と新字に代えるほか、旧字を随時、常用漢字に置き換えています。またルビの追加を行い、明らかな誤植は訂しています
  • 日本幻獣図説

    日本幻獣図説

    河童、鬼、天狗、人魚、龍、雷獣、そして予言獣。異界からやってきた”不可思議な生き物“は、多くの日本人を魅きつけ、ある時は恐れられ、ある時は敬われながら伝承されてきた。江戸時代から明治時代を中心に、各地の絵図・ミイラ・報道記事を通して、妖怪という名前には収まらない奇想天外な生き物たちのめくるめく世界に迫る。絵図を多数収録! 【目次】 1章 幻獣名鑑  河童  鬼  天狗  人魚  龍  雷獣  その他の幻獣たち 2章 予言する幻獣  件  アマビコ  アマビコの系譜  予言獣の共通性  吉祥の幻獣たち  異形の幻獣 3章 記録のなかの幻獣  メディアと幻獣  江戸の幻獣文献  幻獣のデザイン 4章 幻獣の背景  予言獣の創造  諷刺としての幻獣  ミイラの伝承
  • 異常の構造

    異常の構造

    ビジネス・実用
    4.6
    1巻1,210円 (税込)
    臨床の場に身を置きつづけながら、綺羅星のような著作および翻訳を遺した稀代の精神病理学者木村敏(1931-2021年)。その創造性は世界的に見ても人後に落ちない。 著者の名を世に広く知らしめるとともに、社会精神医学的な雰囲気を濃く帯びていることで、数ある著作のなかでもひときわ異彩を放つ名著に、畏友・渡辺哲夫による渾身の解説を収録。 「異常」が集団のなかでいかに生み出され、また「異常」とされた人々のうちでなにが生じているのか、社会および個人がはらむ「異常の構造」が克明に描かれる。私たちはなぜ「異常」、とりわけ「精神の異常」に対して深い関心と不安を持たざるを得ないのか。「自然は合理的である」という虚構に支配された近代社会が、多数者からの逸脱をいかに異常として感知し排除するのか。同時に患者のうちで「常識の枠組み」はどのように解体され、またそのことがなぜ「正常人」の常識的日常性を脅かさずにはおかないのか――。 「あとがき」に刻印された「正常人」でしかありえない精神科医としての著者の葛藤は、社会における「異常」の意味を、そして人間が生きることの意味を今なお私たちに問いかけ続けている。(原本:講談社現代新書、1973年) 【本書の内容】 1 現代と異常 2 異常の意味 3 常識の意味 4 常識の病理としての精神分裂病 5 ブランケンブルクの症例アンネ 6 妄想における常識の解体 7 常識的日常世界の「世界公式」 8 精神分裂病者の論理構造 9 合理性の根拠 10 異常の根源 あとがき 解 説(渡辺哲夫)
  • 日本茶の世界

    日本茶の世界

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    12世紀末に臨済宗開祖・栄西が中国から持ち帰って以降、 日本人に欠かせない飲み物となった日本茶。 その味と製法はどのように変わり、私たちに受け継がれたのか?  茶畑の日光状態とうまみの関係、番茶・煎茶が誕生した理由、 幕末の海外輸出秘話から、多彩な茶葉の特徴と製法、淹れ方や茶器選びまで――。 長く深く愛された、日本の「心」を味わい尽くす! *本書は2006年に刊行された『お茶は世界をかけめぐる』(筑摩書房)を改題したものです。 内容 プロローグ 日本茶セミナー 第一章 村上の春 第二章 煎茶以前のこと 第三章 煎茶の発明 第四章 世界に旅立つ日本茶 第五章 世界をめぐる日本茶 第六章 日本茶故郷へ帰る ーー台湾から見た日本茶の高度成長 第七章 日本茶の現在 エピローグ 釡炒り茶の復権 内容紹介) 三代将軍家光の時代には、宇治から江戸まで碾茶の新茶を運ぶ、お茶壺道中が定例化されます。(中略)あの、「♪ズイズイズッコロバシ……」という戯れ唄にある「♪茶壺に追われてトッピンシャン、抜けたらドンドコショ……」という一節は、十万石の大名行列と同等の格式をもって旧暦六月前後の農繁期に行われたお茶壺道中に対する、沿道からの怨えん嗟さ の反応でした。「またあの面倒なお茶壺が来るなあ」―――第二章「煎茶以前のこと」より あとがき コラム〈日本茶データファイル〉 1 碾茶  2 煎茶  3 玉露  4 釡炒り茶  5 蒸し製玉緑茶  6 お茶の葉の選び方
  • 儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間

    儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    儒教と道教、そして仏教。この三つの異なる宗教は、長い歴史のなかで渾然と併存してきた。 そのような不思議な思想空間は、なぜ、いかにして成り立っているのか。 死生観、自然認識、民間信仰などの視点から、衝突・妥協・調和を繰り返すダイナミズムをとらえる意欲作。 矛盾しながら共存する東アジア的宗教の本質を、シンクレティズム=習合というキー概念から鋭く分析し、 軽妙な筆致でやさしく語る! ◇本書「はじめに」より― シンクレティズムとは「ごたまぜ」という意味である。儒教と仏教と道教がごたごたまぜ まぜになっている。純粋ではない。けれどゆたかさがある。そしてこれこそが宗教というも のの現実の姿ではないか。 ◆主な内容 第1章 シンクレティック東アジア―宗教の実像を求めて 第2章 かばいあう親子のどろぼう―情にあふれ馴れあう心性 第3章 翼をなくした天女たち(上)―ユーラシアの西から東へ 第4章 翼をなくした天女たち(下)―孝との調和と相克 第5章 福禄寿、怨恨、呪殺―心がすさむとき求められるもの 第6章 草も木もみな仏になる―宗教をぬりかえる自然認識 第7章 スモモの下で世直しがはじまる―くりかえされる予言の力 第8章 彼らに永遠の休息をあたえたまえ―湿潤温暖地域の死生観 第9章 東アジアの思想空間へ―思想を生みだす時と場所
  • 攘夷の幕末史

    攘夷の幕末史

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    日本人は誰もが「攘夷派」だった! 「尊皇攘夷vs.公武合体」という幕末史の定説を覆し、日本人の対外認識の原型を抉り出す、画期の書。 [本書の内容] 序 章 幕末のイメージと攘夷 第一章 東アジア的視点から見た江戸時代 第二章 幕末外交と大国ロシア 第三章 坂本龍馬の対外認識 第四章 攘夷実行と西国問題 第五章 攘夷の実相・朝陽丸事件 終 章 攘夷の転換と東アジアの侵略
  • 日本妖怪異聞録

    日本妖怪異聞録

    妖怪に秘められた敗者たちの怨み声を聞く。 大江山の酒呑童子、那須野の妖狐・玉藻前、是害坊天狗、大魔王・崇徳上皇…… 妖怪は山ではなく、人の心に棲息している。妖怪とは幻想である。そして、自分たちの否定的分身である。国家権力に滅ぼされた土着の神や人々の哀しみ、怨み、影、敵が形象化されたものである。 酒呑童子、玉藻前、是害坊天狗、崇徳上皇、紅葉、つくも神、大嶽丸、橋姫。日本妖怪変化史に燦然と輝く鬼神・妖怪たちに託されたこの国の文化史の闇を読み解く。 酒呑童子は山の神や水の神と深いつながりを持っている。彼ら鬼たちは龍神=大蛇=雷神のイメージと重ね合わされており、酒呑童子が大酒飲みと描かれているのは、近江誕生説にしたがえば、彼がヤマタノオロチ=伊吹大明神の血を引く異常な「人間」であったからである。酒呑童子は仏教によって、もともと棲んでいた山を追われてしまう。それは山の神が仏教に制圧されたプロセスと同じであろう。(中略)酒呑童子の物語から、土着の神や人びとの哀しい叫び声が聞こえてくる。征服者への怨み声が……そしてその声は、自然それ自体が征服されていく悲鳴であるのかもしれない。――<「第一章 大江山の酒呑童子」より>
  • イソクラテスの修辞学校

    イソクラテスの修辞学校

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    イソクラテスの思想の真髄 「善き言論」は「善き思慮」のしるし 古代ギリシアの教養理念に一大潮流を形成したイソクラテス。プラトンらが教養の原理に数理諸学や哲学を置いたのに対し、彼は弁論・修辞学を対置し、教育を実践した。やがてイソクラテスを源泉とする修辞学的教養はローマ、ルネサンスと受け継がれ、遠く近世にまで多大な影響を及ぼすことになる。イソクラテスの理想と教育を生き生きと描いた好著。
  • 塩の道

    塩の道

    生活学の先駆者として生涯を貫いた著者最晩年の貴重な話――「塩の道」、「日本人と食べもの」、「暮らしの形と美」の3点を収録した。日本人の生きる姿を庶民の中に求め、村から村へと歩きつづけた著者の厖大な見聞と体験がここにはある。日本文化の基層にあるものは一色ではなく、いくつかの系譜を異にするものの複合と重なりである、という独自の史観が随所に読み取れる本書は、宮本民俗学の体系を知るための最良の手引きとなるだろう。
  • 日本人とは何か

    日本人とは何か

    日本人とは何か。われわれは一体何を望み、何でありたいのか。長い西欧体験にみがきぬかれた知性が、鋭い洞察力を駆使して日本人のありように迫り、将来のあるべき方向を模索した日本人論八編を収録。十数年前に書かれたこれら諸論文は、その歳月を忘れさせる先見の明に貫ぬかれていて、今日の私たちが直面している諸問題をあざやかに浮彫りにしており、日本人と日本文化について思索するすべての人に知的興奮を与えずにはおかない。
  • 名字の歴史学

    名字の歴史学

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻1,210円 (税込)
    一族の歴史と想いが込められているはずの「名字」は、古代から階層意識、職制、地名、出自などさまざまな要素を取り込みながら陰に陽に使われ続け、明治維新後に公称が義務化されるに至ったものである。氏姓制度、臣籍降下、律令制、源平合戦、惣領と庶子、幼名、通字、偏諱――名字の成立過程と変遷を通して日本の歴史を通観し、現代に続く起源を探ってゆく。
  • 観音さま

    観音さま

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    その相(すがた)は、仏から菩薩まで三十三変化。苦しみの中で名を唱えれば、即時に現れ、深い智慧で病やすべての辛苦から救ってくれる……。古来、インド、中国、東南アジア、日本で救世主として愛され続けてきた<観音さま>。そもそも観音はいつ、どこで生まれたのか。中国文化や日本文化に果たした役割は? 歴史的背景や、様々な観音像を検証し、法華教の経典をひもときながら、「観音信仰」の真髄を探る。
  • 親鸞と一遍 日本浄土教とは何か

    親鸞と一遍 日本浄土教とは何か

    ビジネス・実用
    3.5
    1巻1,210円 (税込)
    無の深淵が口をあけ虚無の底に降り立った中世日本に日本浄土教を大成した二人の祖師がいた。定住型の親鸞と漂泊型の一遍という、全く対照的な生き方と思索を展開した両者の思想を、原典に現代語訳を付して緻密に読みこみ比較考量、日本文化の基層に潜む浄土教の精髄を浮き彫りにする。日本人の仏教観や霊性、宗教哲学の核心に鋭く迫った清新な論考。
  • アルキビアデス クレイトポン

    アルキビアデス クレイトポン

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    ソクラテス哲学の根本を伝える重要な対話篇、初の文庫版で新訳が登場! 『アルキビアデス大』または『第一アルキビアデス』と称されてきた『アルキビアデス』は、一個人としての「この私」と捉えられる「自己」を認識すること、さらには「人間一般」を認識することを目指し、魂と徳の探究に乗り出す。短篇『クレイトポン』では、その魂と徳の探究への疑問が提示され、ソクラテス哲学の極限に向かって対話が進行していく。
  • 熊野詣 三山信仰と文化

    熊野詣 三山信仰と文化

    ビジネス・実用
    4.4
    1巻1,210円 (税込)
    院政期の上皇が、鎌倉時代の武士が、そして名もなき多くの民衆が、救済を求めて歩いた「死の国」熊野。記紀神話と仏教説話、修験思想の融合が織りなす謎と幻想に満ちた聖なる空間は、日本人の思想とこころの源流にほかならない。仏教民俗学の巨人が熊野三山を踏査し、豊かな自然に育まれた信仰と文化の全貌を活写した歴史的名著が、待望の文庫化。
  • 再発見 日本の哲学 北一輝――国家と進化

    再発見 日本の哲学 北一輝――国家と進化

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    独自の社会主義論と国家論を展開し、二・二六事件の蹶起将校たちの思想的指導者だった北一輝。国体論を批判し、当時の名だたる憲法学者たちとことごとく対決した彼の思想とは、いかなるものか。伊藤博文、有賀長雄、美濃部達吉、井上毅、穂積八束などなど、近代日本の礎となった思想との対抗のなかに北を位置づける快著!
  • ヨーガの哲学

    ヨーガの哲学

    ビジネス・実用
    3.3
    1巻1,210円 (税込)
    「俗なるもの」の否定に「聖なるもの」は顕現し、「聖なるもの」の力によって「俗なるもの」は「聖化」される──。世俗を捨て、「精神の至福」をもとめる宗教実践・ヨーガ。身体のエネルギーセンター・チャクラ、調気法、坐法、マンダラを前に瞑想する観想法など、仏教学の泰斗が自らの体験をとおして具体的にその哲学をときあかす、必読のヨーガ入門。
  • キリスト教の歳時記 知っておきたい教会の文化

    キリスト教の歳時記 知っておきたい教会の文化

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    世界中のキリスト教会が備えている一年サイクルの暦。イエスやマリアに関わる日を中心に諸聖人を記念した祝祭日でいろいろな期節が彩られる。クリスマス、イースターという共通イベントのほかに教派や地域により意味や形に違いのある祝祭内容。各教会では実際にどんなことを祝っているのか、人々の生活とどう関わっているのかを、詳しく紹介する。
  • 江戸の食空間――屋台から日本料理へ

    江戸の食空間――屋台から日本料理へ

    ビジネス・実用
    4.2
    1巻1,210円 (税込)
    盛り場に、辻々に、縁日に、百万都市江戸を埋め尽くしたファストフード屋台から、てんぷら、すし、そばは生まれた。庶民の愛した江戸前の味、意外に質素な将軍の食卓、調味料や嗜好品がもたらした食の発展、初鰹狂奏曲、料理茶屋の番付や料理書が出版されるグルメブーム、そして究極の料理茶屋「八百善」――。多彩で華麗な江戸の食空間を読み解く。
  • だれのための仕事 労働vs余暇を超えて

    だれのための仕事 労働vs余暇を超えて

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻1,210円 (税込)
    たのしい仕事もあればつらい遊びもある。仕事/遊び、労働/余暇という従来の二分法が意味を消失した現代社会にあって、わたしたちが生きることを支えているものはなにか、それは「働く」ことと「遊ぶ」こととどのようなかかわりがあるのか――。人間性の深みまで掘り下げて労働観・余暇観の歴史にせまり、人間活動の未来像をさぐる、清新な労働論。(講談社学術文庫)
  • ベルギー大使の見た戦前日本 バッソンピエール回想録

    ベルギー大使の見た戦前日本 バッソンピエール回想録

    ことしは日本とベルギーが国交を結んでから150年。その間、バッソンピエールが在任した18年間は、日本の運命を決する致命的な諸契機が、歴史のページに次々に刻みこまれていった時代でした。大正天皇の病気、関東大震災、ワシントン、ロンドン両条約における軍縮問題、満洲事変と国際連盟脱退、相次ぐ要人の暗殺、五・一五事件と二・二六事件……。それらを外交官としてつぶさに観察した希有な記録、それが本書です。
  • 人間不平等起源論 付「戦争法原理」

    人間不平等起源論 付「戦争法原理」

    体格、体力、手先の器用さなどの「自然」に基づく不平等ではなく、地位、身分の区別、貧富の差といった「人為」によって作り出された不平等は、人間を惨めで不幸にする。そんな不平等の起源と根拠を問い、不幸を回避するための道筋を示す。格差社会が深刻化している今、ますます重要性を帯びるルソーの主著を、原文を感じさせる日本語で新訳! 断片のみが残された作品『戦争法原理』の復元されたテクストを本邦初訳で併録した。
  • なぜ、猫とつきあうのか

    なぜ、猫とつきあうのか

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    人は竪、猫は横に親和して住んでいる気がする――。幼いころから生活のなかに猫がいて、野良猫・飼い猫の区別もゆるく日々をともに過ごし、その生も死も幾多見つめてきた思想家は、この生きものに何を思ったのか。詩人の直観と、思想する眼差しと、ともに暮らすものへの愛情によって紡ぎ出すことば。猫を、そして暮らしの伴侶を愛するすべての人に。(巻末エッセイ=吉本ばなな、挿画=ハルノ宵子)
  • 差別感情の哲学

    差別感情の哲学

    ビジネス・実用
    4.6
    1巻1,210円 (税込)
    差別とはいかなる人間的事態なのか? 他者に対する否定的感情(不快・嫌悪・軽蔑・恐怖)とその裏返しとしての自己に対する肯定的感情(誇り・自尊心・帰属意識・向上心)、そして「誠実性」の危うさの考察で解明される差別感情の本質。自分や帰属集団を誇り優越感に浸るわれらのうちに蠢く感情を抉り出し、「自己批判精神」と「繊細な精神」をもって戦い続けることを訴える、哲学者の挑戦。
  • 昭和の軍閥

    昭和の軍閥

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    政治腐敗や深刻な不況に揺らぐ昭和初期、充満する憤懣は改革、革命の熱気を醸成した。軍部には「世論ニ惑ハズ政治ニ拘ラズ」(軍人勅諭)の伝説を覆えさんとする軍人が現れ、軍閥を形成する。皇道派対統制派、幕僚対青年将校等の対立を内に蔵しつつも、彼らは軍の枠を超え出て国家を掌握。日本を支配し、破滅へと猛進した昭和軍閥の生成とその実態を探る。
  • 大政翼賛会への道 近衛新体制

    大政翼賛会への道 近衛新体制

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    打倒財閥、既成政党、そして軍閥、宮廷官僚を一掃して、すべての国家機構が一つの党の指導下に置かれる独裁を目指した近衛新体制運動。憲法改正と解釈改憲で、党の指導者が天皇に対する唯一の輔弼者となる構想は、どのようにして生まれたのか。開戦前夜、近衛文麿を担いだ様々な「革新派」の行動と実態を明らかにする名著。(講談社学術文庫)
  • イソップ寓話 その伝承と変容

    イソップ寓話 その伝承と変容

    動物に仮託して人間生活の諸相を描いたイソップ寓話。「兎と亀」「蟻ときりぎりす」「牛のまねをする蛙」「狐とぶどう」――西欧はもとより日本においても、これらの話を知らぬ者はいまい。では、イソップその人についてや、イソップ寓話の成立についてはどうか? 古今の文献を駆使してその成立と伝承の歴史をたどり、わが国への伝来とその変容、普及の過程を究明する。(講談社学術文庫)
  • 鄧小平

    鄧小平

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,210円 (税込)
    「綿中に針を蔵す」(当たりは柔らかく芯は硬い)と毛沢東に評された稀代のリアリスト、トウ小平。「白猫黒猫」論の徹底した柔軟思考と、「発展」を目指す鉄の意志とが、百年変わらなかった中国を巨大経済国家に変えた。若き日のパリ留学。蜂起。3度の失脚を乗り越えて世界を牽引する経済建設へ。毛路線を覆し、現代中国の父となった「小さな巨人」の全貌。(講談社学術文庫)
  • 漱石人生論集

    漱石人生論集

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,210円 (税込)
    『吾輩は猫である』を1905年に発表し、文壇に登場してから絶筆となった1916年の『明暗』まで、10年余りの作家活動で人生を深く考察した夏目漱石。その読み手として著名な直木賞作家・出久根達郎氏が、「漱石の作品のすべてが人生を論じている」として選んだ随筆、講演、書簡などから、人間と人生を凝視した警句と人生訓を読み取る。(講談社学術文庫) ※この電子書籍の底本である、講談社学術文庫の原本は、2001年4月に講談社より講談社文芸文庫として刊行されました。『漱石人生論集』は、講談社学術文庫を底本とし電子化した電子書籍のほかに、講談社文芸文庫を底本とし電子化した電子書籍も配信中です。電子書籍の講談社文芸文庫版には、電子書籍の講談社学術文庫版に収録されている「解説」(出久根達郎)が収録されていません。
  • 立志・苦学・出世 受験生の社会史

    立志・苦学・出世 受験生の社会史

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,210円 (税込)
    明治初期「勉強立身」の言説が高まり、学校の序列化も進むと、青少年の上昇移動への野心は新たな「受験的生活世界」を生み出す。怠惰・快楽を悪徳とし、受験雑誌に煽られて刻苦勉励する受験生の禁欲的生活世界を支えた物語とは何なのか。受験のモダンと、昭和四〇年代以降の受験のポストモダンを解読。(講談社学術文庫)
  • 満鉄調査部

    満鉄調査部

    ビジネス・実用
    3.6
    1巻1,210円 (税込)
    ソ連研究の中心地であり、満洲国建国に際して経済計画の策定に注力。日中戦争期には占領地の宣撫工作と調査活動とともに、日中戦争の行方を予測する総合調査までも担った。アジア太平洋戦争開戦後は、ビルマ・マラヤの調査までも手がけたが、関東憲兵隊との摩擦により機能停止に。満鉄調査部の活動は、いまでは「日本初のシンクタンク」と評され、そのエッセンスが戦後の経済発展やアジア研究に大きく寄与した。その全貌を明かす。(講談社学術文庫)
  • 『涅槃経』を読む ブッダ臨終の説法

    『涅槃経』を読む ブッダ臨終の説法

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    死に直面したブッダは、自らの得た覚りを弟子たちに開示した。このブッダが最後に残した諸々の教えを、多彩な比喩を随所にちりばめ、明快な問答形式で記したのが『涅槃経』であり、数ある仏教経典のなかでも「仏性思想」を説いてひときわ異彩を放っている。中国・朝鮮・日本等、東アジアの仏教思想に多大な影響を与えた『涅槃経』の精髄を読み解く。(講談社学術文庫)
  • 宗教哲学入門

    宗教哲学入門

    ビジネス・実用
    3.5
    1巻1,210円 (税込)
    宗教とは何か。その役割はどこにあるのだろうか。人は生あるかぎり「苦」を背負って歩む。物質的豊かさにもかかわらず、「退屈」と「不安」に苛まれる。手応えのない「空虚」な生に悩む。この現代的「苦」からの救済の道を、キリスト教、仏教、イスラム教という三大宗教はどのように指し示すのか。「信なき時代」における宗教の存在意義と課題を問い直す。(講談社学術文庫)
  • 〈弱さ〉のちから ホスピタブルな光景

    〈弱さ〉のちから ホスピタブルな光景

    ビジネス・実用
    4.2
    1巻1,210円 (税込)
    「そこに居てくれること」で救われるのは誰か? ケアにあたるひとが、ケアを必要としているひとに、逆にときにより深くケアされ返す反転が《ホスピタブルな光景》には起きている。看護、ダンスセラピー、グループホーム、小学校、ゲイバー――。斯界の第一人者が反転の意味を追い、ケアの現場に立つ13人へのフィールドワークをとおしてケア関係の本質に迫った、臨床哲学のこころみ。(講談社学術文庫)
  • 松下村塾

    松下村塾

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    開塾にあたって松陰は「天下を奮発震動」させる人材が輩出すると予言した。松下村塾――それはわずか一年余の指導で、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文らの俊才を生み出した幕末の奇跡である。物置小屋を改造した粗末な塾舎では何があり、二十八歳の青年は塾生たちに何を教えたのか。塾の成立から閉鎖までを徹底検証、松陰の感化力と謎の私塾の全貌。(講談社学術文庫)
  • 知の百家言

    知の百家言

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻1,210円 (税込)
    有史以来、フィロソフィー(知を愛すること)は人類とともにあった。先人たちの「知を愛する」営為の結晶である言葉を選び出し、その含蓄を引き出して、紹介する。<教養>としての哲学ではなく、激動の時代を生き抜くために、生きることに渇きを感じる強烈な好奇心に、思い考えること=生きることと直結するような「哲学」を提示する珠玉のエッセー集。(講談社学術文庫)
  • 大阪商人

    大阪商人

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    密貿易を組織した毛剃九右衛門〔けづり八右衛門〕、独占的地位で巨利をあげた糸割符商人。江戸城出入りの特権商人尼崎屋は新田開発をし、寒天輸出を一手に担う。廻船により各地物産は、荷受問屋を通して、流通する。秘伝南蛮吹の精銅技術をもとに鉱山開発までした住友家。「天下の町人」となった呉服商。江戸の経済を牛耳っていた商都大阪の活況を描く。(講談社学術文庫)
  • 中世の音・近世の音 鐘の音の結ぶ世界

    中世の音・近世の音 鐘の音の結ぶ世界

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,210円 (税込)
    音に託された意味の変化から中近世の日本社会を読む。中世において誓いの場や裁判の場で撞かれていた神聖な鐘は、次第に日常的な音になり、危険や時刻を知らせる役割を果たすようになった。神の世界と人間をつなぐ音から、人間同士をつなぐ音へ。その変遷を、史料に加え民俗学の成果も多分に用いて考察する。記録には残りにくい当時の人びとの感性や感覚を追うことで、中近世の社会・文化を描き出す。(講談社学術文庫)
  • 世界の法思想入門

    世界の法思想入門

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    世界には様々な法体制が併存する。それらは相互に影響しあい形成されてきた。本書は西欧法思想を唯一普遍とする認識を見直し、非西欧の法思想にも目を向ける。ローマ法の源流であるユダヤ法、アラブ民族以外にも普及した包容性をもつイスラム法、一元的原理がなく西欧法移植に成功した日本法。多様な法思想を固有の歴史や文化に絡めて紹介、比較し、西欧法思想の特殊性を炙り出す。(講談社学術文庫)
  • 古代エジプト 失われた世界の解読

    古代エジプト 失われた世界の解読

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻1,210円 (税込)
    ヒエログリフ(神聖文字)、スフィンクス、死者の書…。本書一冊で古代エジプトがわかる、概説書の決定版。どのような国土にどのような人々が、どのように暮らしていたのか。紀元前三〇〇〇年あたりからアレクサンドロス大王に征服されるまでの二七〇〇年余り、三十一王朝の歴史をひもとき、数少ない資料を丹念に解読し、その宗教、死生観、言語と文字、文化などを概観する。(講談社学術文庫)
  • 新井白石「読史余論」 現代語訳

    新井白石「読史余論」 現代語訳

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    「正徳の治」で名高い大儒学者による歴史研究の代表作。古代天皇制から、武家の発展を経て江戸幕府成立にいたる歴史を九変・五変に時代区分して論じ、徳川政権の正当性を主張する。天皇家や源頼朝、足利幕府への客観的で冷徹な評価、為政者の不徳と失政に対して天命が革まる「易姓革命」への警鐘など、実証的で先駆的な史論の現代語訳。(講談社学術文庫)
  • 冒険商人シャルダン

    冒険商人シャルダン

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    多様な宗教と言語が行き交うペルシアで成功を収めた商人にして旅行記作家のジャン・シャルダンは、新教への迫害が続く息苦しい故郷・パリを捨ててロンドンに移住し、爵位を得た。しかし、彼の最大の悩みは、怠け者の長男の行く末だった――。時代に翻弄されつつ「一級史料」を書き残した市井の人物の生涯と、彼らが生きた17世紀の社会を活写する。(講談社学術文庫)
  • 最後のロシア皇帝ニコライ二世の日記

    最後のロシア皇帝ニコライ二世の日記

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    帝政ロシア最後の皇帝となったニコライ二世。その生涯は歴史の流れの大転換を一身に体現するものであった。訪日の際の大津事件、日露戦争、第一次世界大戦への突入、革命の進行に伴う退位と抑留等、歴史的事件の渦中で彼は何を見、どう動いたのか。処刑の直前まで書き続けられた日記から、日常の政務、革命への態度、人間関係、日本観などを読み解く。(講談社学術文庫)
  • 君主論

    君主論

    近代政治学の古典として名高い『君主論』。その著者マキアヴェッリは、都市国家が並び立つルネサンスのイタリアにあって、共和政のフィレンツェ市書記官として活躍。国際政治の荒波のなか、軍事、外交にわたり東奔西走の日々を送った。その豊かな体験を生かして権力の生態を踏まえた統治術として執筆した名著を、政治学の第一人者が全訳し解説する。(講談社学術文庫)
  • 道元「永平広録 真賛・自賛・偈頌」

    道元「永平広録 真賛・自賛・偈頌」

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    禅者でありつつ類まれな詩作者でもあった道元は生涯に四〇〇首以上もの偈頌(漢詩)を残した。祖師の頂相(肖像画)に寄せた「真賛」、自身の頂相に寄せた「自賛」、在宋時代から帰国後、越前時代に詠まれた観月、寓居、山居など応時応節の「偈頌」、計一五〇首を収録した本書は、道元の「さとりの詩人」としての姿を描き出す。『永平広録』掉尾を飾る最終巻(巻十)の全訳註。道元が漢詩に詠んださとりの深奥を平易に解説する。(講談社学術文庫)
  • 〈玉砕〉の軍隊、〈生還〉の軍隊 日米兵士が見た太平洋戦争

    〈玉砕〉の軍隊、〈生還〉の軍隊 日米兵士が見た太平洋戦争

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    「降伏は名誉」とする米兵と、捕虜となることを恥、自決を名誉と考える日本兵。「バンザイ突撃」は、「9時から5時まで戦う」米兵の目には自殺行為にしか映らなかった。究極の文化衝突の場、戦場で両軍兵士は何を目にし、互いの認識をどう変えたのか――。日米元兵士への緻密なインタビュー調査を通して、「兵士」の誕生から戦地における彼らの思想と行動までを比較文化的観点から探究。「戦闘の社会学」が解明する、戦場の真実。(講談社学術文庫)
  • 近世日本国民史 桜田事変

    近世日本国民史 桜田事変

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    春雪舞う、芝愛宕山上に会合したる水薩脱藩浪士、三々五五時刻を見計らい下山、大老の襲撃の機を窺う。時に万延元年三月三日午前九時。この日上巳を賀すべく井伊直弼に登らんとして桜田門外に来るや、彼の義盟十八士、降りしきる雪を衝いて行列を襲う。満目白皚々の積雪原を血に染めたる一瞬の激闘は終り、大獄の元凶斃れ、佐幕の諸侯驚愕し、その方嚮に迷い、天下の志士その志を得、ここに明治維新遂行の序幕は上がったのであった。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近世日本国民史 安政の大獄 前篇

    近世日本国民史 安政の大獄 前篇

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    井伊大老の水・尾・越藩主に対する措置は、専断調印に劣らぬ刺戟を至尊に与え、遂に「賜勅水戸」の緊迫事態を招く。直弼その出処は齊昭にありと猜定、京都の気勢を挫く第一着手として水戸を圧迫。次いで京都不逞の徒を退治せんとする刹那九條関白の辞職の報に接し驚愕、直ちに酒井所司代の赴任を急がせ、奸賊の手先召捕りを間部老中に訓令、上洛を促す。かくして九月七日の梅田雲濱捕縛を皮切りに暗雲惨憺たる一大悲劇は開始された。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近世日本国民史 井伊直弼

    近世日本国民史 井伊直弼

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    安政五年四月二十三日、継嗣問題切迫の瀬戸際、疾雷耳を掩うに及ばぬ迅速をもって井伊直弼大老に就任。主眼は水戸派退治・反一橋派であり、勢い紀州派と不可分に絡む日米修好通商条約の幕府責任調印を断行。違勅面責のため登城したる慶喜・齊昭・慶恕・慶永らを罰する決意を固め、五年六月二十五日慶福継嗣を発表。七月四日将軍家定危篤、五日急遽面詰登城組の処分裁決を発表。七月六日家定死去。時局は暗転緊迫の度を加え来った。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近世日本国民史 田沼時代

    近世日本国民史 田沼時代

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    世にいう「田沼時代」とは、田沼意次が側用人ないし老中として実権を握っていた明和四年から失墜する天明六年に至る十九年間をさす。本書は、この間の幕政腐敗の因を賄賂の問屋意次の執政によるとしつつも、彼のオランダ癖が期せずして蘭学の恢弘を促し、前野良澤・杉田玄白・大槻玄澤ら蘭学者を輩出、山師平賀源内の活躍を助長、さらに工藤平助による北方脅威論に及ぶなど、時代を歴史の流れの中で据え開国気運の胚胎の必然を説く。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近世日本国民史 徳川幕府思想篇

    近世日本国民史 徳川幕府思想篇

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    山崎闇齋・山鹿素行・熊澤蕃山らは共に元禄以前における徳川時代の思想界の代表者であり、その立論に異同あるも国家的自覚心の鼓吹者となった。加うるに徳川光国を開山とする水戸史学は、彼らの高尚、空遠なる理論よりも実行可能性を追究、宗教的熱血を帯びるに至った。本篇は、かく朱子学と史学の濫觴が、一川を左岸と右岸に沿って流れ、維新の大河氾濫に至るを望見しつつ、日本固有思想が国民間に醗酵し、凝結したかを物語る名篇。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近世日本国民史 徳川幕府統制篇

    近世日本国民史 徳川幕府統制篇

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    元和二年(1616)四月家康逝きて、慶安四年(1651)四月家光没するまでの三十七年、すなわち秀忠・家光の二代間に、徳川幕府はあらゆる方面において、中央集権の設備結構を成就。対皇室、対公家、対大名、対外国、対庶民、いずれも幕府中心主義、幕府安全第一主義、幕府至上主義から演繹せらざるものではなく、かつそれらはあたかも潮の押し寄するがごとく、歩一歩ずつ、すべての権力を江戸なる幕府の将軍に集注し来らしめたのだった。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近代日本思想の肖像

    近代日本思想の肖像

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    日本の近代史においては、文学者や文芸批評家が、思想の中心的な担い手となってきた。もちろん、広く影響力をもった哲学者もいるが、近代日本思想の影響力の中心につねに文学があったのは、なぜなのか。吉本隆明、柄谷行人、三島由紀夫、丸山眞男、埴谷雄高など、文学と哲学が交錯する地点でその思想の特質を再検証する、注目の社会学者の力作論考。
  • 生命の劇場

    生命の劇場

    ダーウィニズムと機械論的自然観に支配されていた二十世紀初頭、人間中心的な世界観を退けて「その生物が周囲に与える意味の世界」すなわち「環世界」の概念を提唱し、その後の動物行動学や哲学、生命論に影響を及ぼした生物学者の最晩年の著作。対話形式で独自の世界観を展開し、自説への批判とそれへの反論をも明快に語る、今も新鮮な科学の古典。
  • 再発見 日本の哲学 平田篤胤 霊魂のゆくえ

    再発見 日本の哲学 平田篤胤 霊魂のゆくえ

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,188円 (税込)
    日本倫理学会「和辻賞」受賞の力作。近世の庶民的な仏教思想を背景におきながら、死と霊魂について篤胤が展開した思想を、詳しく、繊細に読み解いた、画期的な著作、ついに文庫化!
  • 再発見 日本の哲学 折口信夫――いきどほる心

    再発見 日本の哲学 折口信夫――いきどほる心

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,188円 (税込)
    日本人にとって神とは、どのような存在だったのか。日本の古代、日本の根源に、独自の感性で踏み込んでいった折口信夫の思想を鮮やかに照らし出す、俊秀の力作。
  • 神紋総覧

    神紋総覧

    家に家紋があるように、神社にも紋章がある。出雲大社は亀甲紋、諏訪神社は梶の葉紋、八幡神社は巴紋……。祭神のシルシのみならず、神社の社紋、社家の家紋からの派生である場合も、一社が複数の神紋をもち、使い分ける場合もある。どんな意匠があるのか。なぜそのモチーフなのか。四千社以上の調査で解きあかす「神紋」の種類と分布、意味と歴史。
  • 華族誕生 名誉と体面の明治

    華族誕生 名誉と体面の明治

    明治二年に誕生し、現行憲法の発効と同時に消滅した華族制度。そこでは誰が華族となり、「公侯伯子男」の爵位はどのように決められたのか。また、爵位をめぐってどんな人間模様が描き出されたのか――。豊富なエピソードをまじえて華族制度の誕生を解説し、歴史上の意義を問う。実体が忘れられて久しい、名誉と体面の保持に拘泥した特権階級に光を当てた、華族研究の必読書。
  • 再発見 日本の哲学 埴谷雄高 夢みるカント

    再発見 日本の哲学 埴谷雄高 夢みるカント

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,188円 (税込)
    「自同律の不快」って、いったい何だ!? 難解であることで有名な小説『死霊』の哲学を、しなやかな文章で、明解に解きほぐす快著が、待望の文庫化。話題を集めた「再発見 日本の哲学」の一冊であり、埴谷雄高の世界があざやかに分かる一冊。(講談社学術文庫)
  • イスラーム的 世界化時代の中で

    イスラーム的 世界化時代の中で

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,188円 (税込)
    イスラームの基本的概念と、20世紀終盤の世界的な「イスラーム復興」の動きを社会人類学者が解説。急進的な「イスラーム主義」運動は、「近代欧米社会より遅れている」から発生した一部の特殊な勢力ではなく、1970年代以降に、近代化と近代教育を経験したムスリムによって担われてきた「イスラーム復興」の動きの中で生じてきたものだという。2000年に執筆され、その後のイスラームをめぐる動向を的確に予見した必読書。(講談社学術文庫)
  • 相対性理論の一世紀

    相対性理論の一世紀

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,188円 (税込)
    「ニュートンよ許したまえ……」。二世紀以上にわたり絶対的権威として君臨してきたニュートン力学の常識を根底から覆したアインシュタイン。そのきっかけは、少年時代の「光を、光の速さで追いかけたらどうなるだろう」という疑問だった。「力の統一」「宇宙のしくみ」など現代物理学の起源となった研究はいかに生まれたか。最先端の物理学にまで影響を及ぼす相対性理論の本質を、わかりやすく解説する。(講談社学術文庫)
  • 妖怪学とは何か 井上円了精選

    妖怪学とは何か 井上円了精選

    妖怪博士の妖怪退治!! 「コックリ」「天狗」「狐憑き」から、「妖怪屋敷」「西瓜(スイカ)の幽霊」「経を誦(よ)む古木」まで、全国の妖怪事象を蒐集しつつ、御一新の世になお蔓延る迷信を一網打尽にせんとした奇特な哲学者を突き動かしたものとは一体何だったのか? 「妖怪学講義録」「おばけの正体」など、妖怪学の創始者・井上円了の精華をオリジナルに厳選した、決定版アンソロジー。 [目次] 編者序文 妖怪談 妖怪学講義録 『妖怪学雑誌』論説 (真怪論/妖怪学と諸学との関係/忘憂術/論怪) おばけの正体 補遺 (妖怪学講義細目/妖怪学講義参考書目/井上円了調査地一覧) 注
  • 中国戦乱詩

    中国戦乱詩

    太平の時は常に稀にして戦乱の世は常に多し。――古来より、中国では戦争が絶えなかった。歴代の詩人たちは、あるがままの現実を作品に昇華し、人々の叫び出でたる声として残した。中国古典文学研究の泰斗が、蘇軾・李白・杜甫・文天祥といった、周代から清朝の名詩・四十一首を精選する、味わい深い名著。(まえがき・川合康三/解説・小川環樹) [本書の内容] 学術文庫版まえがき 川合康三 序 周詩 漢魏晋詩 六朝隋詩 唐詩(上) 唐詩(下) 宋詩 清詩 解説 小川環樹
  • 人格の哲学

    人格の哲学

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,177円 (税込)
    「人格(ペルソナ)」とは、単にかけがえのない個であるばかりでなく、他者との交わりにおいて存在し、自己を実現する主体である――。 古代以来の神学から現代の哲学までを渉猟。真の「人格」理解を通してあらゆる存在の価値の基礎づけと倫理の構築を目指す、著者畢生の書。 これを知らずして、「人間の尊厳」も「善」も語れない! [本書の内容] 序論 人格(ペルソナ)について語ることの難しさ 第一章 個人から人格へ――人格の哲学をめざして 第二章 「世俗化」と「人格」概念 第三章 行為と人格 第四章 存在としての人格 第五章 人格の形成 第六章 人格(ペルソナ)の神学的考察
  • ヨーロッパ中世の社会史

    ヨーロッパ中世の社会史

    ビジネス・実用
    4.7
    1巻1,177円 (税込)
    ヨーロッパはなぜ世界の覇権をとったのか? その基層をなす社会構造の特殊性は中世に準備されていた。中国やローマ帝国が目指した世界帝国を否定し、国民というまとまりの上に立つ国家という独自の道を、中世一千年をかけて形成したのである。そのとき、神・自然・同胞、三つに対する考え方の変化が起こった。政治史・経済史・法制史などに分化した理論をぶちこわし、人間の移動や、文字に残っていない民衆の「話し言葉の世界」をひっくるめて、現在に続く世界史の転換と相関を、語りかけるように読み解く。わたしたちは歴史から何を学べるか? 【原本】 『ヨーロッパ中世の社会史』(岩波書店、1985年) 【目次】 第一講 中世社会史への誘い 第二講 民族大移動期の世界史的意義(4~8世紀) 第三講 西ヨーロッパ的生産様式の形成と普及(8~11世紀) 第四講 西ヨーロッパ中世都市の特色(11~13世紀) 第五講 中世西ヨーロッパ社会に共通した特質(13~16世紀) 第六講 国家権力の質的変化について
  • 南朝全史 大覚寺統から後南朝へ

    南朝全史 大覚寺統から後南朝へ

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,177円 (税込)
    謎多き南朝。その実像は、政治・文化的実体をともなった本格政権だった! 大動乱の時代として日本史に深く刻まれた南北朝時代。しかし南朝の実像は謎に包まれてきた。 室町幕府に対し劣勢に立ちながら、吉野山中に長きにわたり存続できたのはなぜか。 厖大な史料を博捜し、政治・文化的実体をもつ本格政権としての南朝に光を当て、 起源である鎌倉時代の大覚寺統から後南朝まで「もうひとつの朝廷」二百年を描き切る決定版。 【本書より】 本書は、こうした南朝研究の課題と研究手法上の特殊性をふまえて、南朝の前史から説き始め、ピークというべき建武の新政、その後身としての南朝をへて、北朝に吸収された後の抵抗運動としての後南朝の段階をふくめた、いわば南朝の全部をひっくるめた総合的な叙述をすることを目指している。そうすることによって、南朝をつらぬく原理というか、真っすぐ通った一本の柱のようなものの存在を明らかにすることができる。 【本書の内容】 第一章 鎌倉時代の大覚寺統  大覚寺統の成立  両統対立の開始  両統対立の展開  両統の相剋 第二章 建武の新政  綸旨万能の成果と限界  軍事指揮と恩賞宛行  王統からみた建武の新政 第三章 南朝の時代  南北朝の併立  後村上天皇の時代  長慶天皇の時代  後亀山天皇と南北朝の合体 第四章 南朝を読みとく  南朝史料としての『新葉和歌集』  南朝の組織と制度  南朝と地方との関係  大覚寺統傍流の末路 ※本書の原本は2005年に講談社選書メチエより刊行されました。
  • 神主と村の民俗誌

    神主と村の民俗誌

    氏神から産土神、株神を祀る。集落や同族、一家で神々を招くたびに役割を果たす神主の仕事とは? 祈祷・祭りと村の暮らしを描く。
  • あいうえおの起源 身体からのコトバ発生論

    あいうえおの起源 身体からのコトバ発生論

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,177円 (税込)
    目と芽、鼻と花、歯と葉、身と実。身体と事物とのあいだに語の共通性があるのはなぜなのか。また、幼児が最初期に発する p 音、 m 音 などが世界的に同じように見られるのはなぜか。古代語における二音節動詞の語尾「ふ」「ぶ」「む」などが持っていた原初的意味を分析する一方、語頭音となっている「あいうえお」などの五十音が身体の部位・生理に由来することを解明し、コトバの発生と世界分節の起源を探る。
  • 神話学入門

    神話学入門

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,177円 (税込)
    ヨーロッパで生まれた「神話学」は、どのように広がり、どう変節してきたのか。ミュラーがダーウィンの思想と出会い、考えたこととは? フレイザーが『金枝篇』で遺した影響とは? レヴィ=ストロースは何を神話の源泉としたのか? キャンベルのつくった「健全な神話」とは何か?「神話」の定義から現代における影響まで、学説史に沿って文献を渉猟し、豊富な引用で、西洋に横たわる思想の本質に迫る意欲作。
  • 中世・ルネサンスの音楽

    中世・ルネサンスの音楽

    ビジネス・実用
    4.2
    1巻1,177円 (税込)
    音楽の源泉、バロック以前の音楽の好解説書 心洗われる素朴な響きのグレゴリオ聖歌、吟遊詩人のうたい上げる愛のメロディ……美しい旋律で人の心の奥底を揺り動かす中世・ルネサンス音楽の世界へようこそ。

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