人類史のなかの定住革命

人類史のなかの定住革命

1,045円 (税込)

5pt

3.5

霊長類が長い進化史を通じて採用してきた遊動生活。不快なものには近寄らない、危険であれば逃げてゆくという基本戦略を、人類は約1万年前に放棄する。ヨーロッパ・西アジアや日本列島で、定住化・社会化はなぜ起きたのか。栽培の結果として定住生活を捉える通説はむしろ逆ではないのか。生態人類学の立場から人類史の「革命」の動機とプロセスを緻密に分析する。(講談社学術文庫)

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人類史のなかの定住革命 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    #2024年に読んだ本 37冊目
    #6月に読んだ本 3冊目

    なんか…歴史な本なんだけど
    それより植物学なんかについての
    知識が付く本だった

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    遊動生活こそ人間の真の生き方なのかもしれない。

    「私達の祖先は言葉より先に武器を持った」とう説は圧巻であった。
    つまり、猟をする上での棒や石が武器ともなり、しかしそれを隣人に使うのではないという説明をするための挨拶、弁明がその次に現れたとのこと。
    私たちが現在日常で使う情報伝達の手段としての言語は

    0
    2017年06月24日

    Posted by ブクログ

    「人類史のなかの定住革命」読。

    人類が何百万年も遊動生活していた理由の一つとして、グループ内での不和や緊張関係の解消の意味もあったという説は、なるほどと思った。
    そして定住が始まって以来、現代の人類の緊張関係は解消される兆しすらないというのも、そのとおりだと思った。

    定住が始まった理由として、気

    0
    2019年12月04日

    Posted by ブクログ

    定住によって装身具や土偶、文様などに能力を使うようになった。
    農耕社会の特徴は、実は定住社会の特徴だった。
    栽培は定住生活の結果であって、原因ではない。初期は漁業生活ではないか。漁獲高は狩猟に比べて安定的で豊富。
    薪として木を借ることで、栗、クルミ、小麦、大麦が群生してきた。

    広葉樹林を薪として利

    0
    2019年08月08日

    Posted by ブクログ

     簡単に言うと、人類発祥時点からの割合で考えると、狩猟などの遊牧している期間のほうが長く、稲作などによる定住というのは革命的な出来事なんですよ、という本。タイトルまんまです。
     遊牧っていいよね!となるけれど、実際問題、これだけ人口が増えると、狩猟でまかなえる訳もなく、うん。そこが切ないな。

     そ

    0
    2014年06月18日

    Posted by ブクログ

    人類の歴史に置いて長く続いた遊動生活が有益なものと考える立場から、それが破たんしたために定住を始めたという発想の転換がおもしろい。農耕を行わずに定住する社会の多くが魚類資源に依存した生活を行っており、定置的な漁具を発達させている。魚類資源は陸上動物よりも生産量が大きく、年間を通した漁獲が期待できる。

    0
    2018年10月31日

    Posted by ブクログ

    「不快なものには近寄らない、危険であれば逃げていく。この単純極まる行動原理こそ、高い移動能力を発達させてきた動物の生きる基本戦略である」

    「遊動生活とは、ゴミ、排泄物、不破、不安、不快、欠乏、病、寄生虫、退屈など悪しき者の一切から逃れさり、それらの蓄積を防ぐ生活のシステムである。移動する生活は、運

    0
    2011年12月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おそらく、分類がおかしいといわれそうだけれど。最後の言葉の意味の分類からだけでなく、どうも家族論に読めてしまう。

    0
    2016年12月12日

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