ユーザーレビュー 人類史のなかの定住革命 西田正規 おそらく、分類がおかしいといわれそうだけれど。最後の言葉の意味の分類からだけでなく、どうも家族論に読めてしまう。 Posted by ブクログ 人類史のなかの定住革命 西田正規 遊動生活こそ人間の真の生き方なのかもしれない。 「私達の祖先は言葉より先に武器を持った」とう説は圧巻であった。 つまり、猟をする上での棒や石が武器ともなり、しかしそれを隣人に使うのではないという説明をするための挨拶、弁明がその次に現れたとのこと。 私たちが現在日常で使う情報伝達の手段としての言語は...続きを読む、そのずっと後の社会が出来上がってからというのも驚きである。 Posted by ブクログ 人類史のなかの定住革命 西田正規 「人類史のなかの定住革命」読。 人類が何百万年も遊動生活していた理由の一つとして、グループ内での不和や緊張関係の解消の意味もあったという説は、なるほどと思った。 そして定住が始まって以来、現代の人類の緊張関係は解消される兆しすらないというのも、そのとおりだと思った。 定住が始まった理由として、気...続きを読む候変動などを上げているが、そのへんは頭に入らなかった。 最後の方で「安全保障の言語」 「仕事をする言語」というものを持ち出して、 「安全保障の言語」は天気の話や、近況報告、今度呑みに行こうなどの社交辞令でこれはどの民族も一緒で、猿が無駄に長時間毛づくろいしたりするのと同じことで、これを拒否することは、人間関係において緊張を持続させてしまう。 「仕事をする言語」は現代なら会社での今月の売上が下がったとか、家庭での子供の学校の成績の話などとしている。 これは昔、狩りのときのチームワークのための言葉が発達したものだろうという。 現代日本社会ではこの「仕事をする言語」が溢れかえっていて、最後に金属バット殺人事件の話を持ち出して、事件が起きた家庭では「仕事をする言語」しか使われず、常に緊張を強いられたのではないかと言う。 少し強引な気もするけど、数百万年続いた遊動生活と、現代日本の核家族の仕事に追われる生活は確かに違う。 数百万年続いた遊動生活が人類の本来の姿で、1万年前に始まった定住革命はいまだに続いているというのは、ああそうだなと思った。 Posted by ブクログ 人類史のなかの定住革命 西田正規 定住によって装身具や土偶、文様などに能力を使うようになった。 農耕社会の特徴は、実は定住社会の特徴だった。 栽培は定住生活の結果であって、原因ではない。初期は漁業生活ではないか。漁獲高は狩猟に比べて安定的で豊富。 薪として木を借ることで、栗、クルミ、小麦、大麦が群生してきた。 広葉樹林を薪として利...続きを読む用すると、アカマツ二次林へと変化する。クリ、クルミ、ワラビ、フキ、ウド、ミツバ、タラノキなどの陽性植物は二次林に好んで生える。 水産資源の活用で定住集落が出現し、栽培化が進行した。その後水産資源が得られない場所で農耕化が促進された。 家族を形成することは、道具を持ち歩く人類が安全を保障するために支払った代償である。食料が分配され交換された社会が成立した。 Posted by ブクログ 人類史のなかの定住革命 西田正規 簡単に言うと、人類発祥時点からの割合で考えると、狩猟などの遊牧している期間のほうが長く、稲作などによる定住というのは革命的な出来事なんですよ、という本。タイトルまんまです。 遊牧っていいよね!となるけれど、実際問題、これだけ人口が増えると、狩猟でまかなえる訳もなく、うん。そこが切ないな。 そ...続きを読むして類人猿や人類の先祖にまで話が行き、今の社会まで手が伸びるんだけど……だんだんノリになってません? となる。読み物としては面白い。 Posted by ブクログ 西田正規のレビューをもっと見る