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Posted by ブクログ 2023年05月04日
本書は小論8編が収録されたもので、まず「日本人とは何か」という短い小論(1958年)からはじまります。断片的な理解になりますが、著者が主張せんとしていることは、(多くの)日本人は超越的・普遍的な価値観ではなく、経験的・実践的な感覚に大きく依存することです。そして仏教、キリスト教、さらに古代ギリシャか...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月17日
「知識人と戦争」から読むと、理解しやすい。日本人の知識人は、なぜ戦争反対を貫けなかったか。それは、日本人にとって、思想が超越的なものではなかったためでもある。また、知識人にとっても、思想がエリートサークル内の人間関係や、「生活」の論理を超えることができなかった。
鎌倉仏教を考えると、日本人にとって...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月03日
著者の日本人にかんする論考を収録しています。日本の近代化についての議論であると同時に、知識人論でもあり天皇論でもあるといってよいようにに思います。
明治以来、日本は西洋の近代文明を受容してきました。しかし著者は、それらが伝統的な文化との対決をくぐり抜けることのないままに受容されたにすぎないと述べて...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月09日
戦前、戦中、戦後と生き、また国内外で教育を受け、生活をしてきた著者の考察であり参考にすべきことを多々見い出すことができる。
1976年出版なので幾つかの考察は時代にマッチしていない感もあるが、その中でも普遍的な事柄に気づきがある。
類まれなる歴史を持ちながらも文化国家としては一流になれない。日本人...続きを読む
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