都鄙問答

都鄙問答

968円 (税込)

4pt

4.0

文字がなかった時代にも、天の道理があった。文字を知るのではなく「心」を知れ。商人出身の梅岩は、神道・仏道、孔孟老荘を独自に解釈し、倹約と倫理を重んじる商人道を説いた。その思想は制度や階層を超えて、やがては武士にも「心学」として受け入れられる。本書は問答形式をとっており、生産と流通の社会的役割を評価し、利益追求の正当性を説いた画期的な 思想を読み解くことができる。

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都鄙問答 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    都鄙問答(とひもんどう)
    著:石田 梅岩
    訳:加藤 周一
    中公文庫 968

    都鄙とは、都会と田舎ということです

    本書は石門心学の祖である、石田梅岩が、問答という形でその教えを広めるために使ったテキストです。
    宋学(=朱子学)をベースとしていて、神・儒・仏を日本の古典を読み、まとめ上げた書であるが

    0
    2024年01月17日

    Posted by ブクログ

    2021年刊、中公文庫。1984年の「日本名著、冨永仲基・石田梅岩」に掲載のもの。以下、カバーの裏書から。

    文字がない時代にも天の道理があった。文字ではなく「心」を知れ。商人出身の梅岩は神道・仏道・孔孟老荘を独自に解釈、倹約と倫理を重んじる商人道を説いた。その思想は階層を超えて武士にも「心学」とし

    0
    2023年09月29日

    Posted by ブクログ

    商売は立派な営みであり、営利追求は賤しいものではない。商人の儲けは侍の俸禄と同じ。※石田梅岩の思想はカルヴァン派の役割を果たし、日本の近代化を円滑にした(Bellah, 1957)。▼宇宙のありかたにかなった私心のない態度が大切。お金や商品を使って、社会の適切な運営に寄与することが大切。石門心学。石

    0
    2023年04月01日

    Posted by ブクログ

    この春、突然「日本の名著」シリーズに入っていた加藤周一訳・解説の「富永仲基・石田梅岩」(1984)の半分が文庫本になった。何故今なのか?何故本来加藤が好きだった富永仲基ではなく、こちらの方を復刊したのか。

    帯を読めば、編集者は本気で現代に石田梅岩を再評価させたいと思っているようだ。もしかしたら、渋

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

     今なぜ文庫化?というのが本書を見ての最初の感想。
     もっとも、江戸時代の思想家の本はほとんど読んだことがないので、中公バックス亡きいま、今回簡単に手に取れる形になって読む機会を作ってもらったことには感謝。

     なるほど心学というのはこういうことを言っていたのかと、ある意味得心はいった。特に、江戸時

    0
    2021年05月21日

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