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Posted by ブクログ 2020年10月02日
昭和の偉大な知識人ということで、読んでみた。幼少期から徹底して客観視ができていた筆者の目を通して、戦争に向けて進んでいく日本をシニカルに捉えている。いわゆる、真面目なインテリだったのだと思う。今でいうところのオタク、やガリ勉、の部類なのだろう。文章も歯切れよくわかりやすい一方で、エッセイらしく多分に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月15日
羊の歌 加藤周一
1945年を今の自分と同い年で迎えた加藤周一の回想録。東大医学部卒の医学博士ながら、文学を中心に評論の世界でも有名な加藤周一が生まれてから終戦までを回想した自伝である。一高→東京帝大の日本における超エリートかつ実家も渋谷の開業医という加藤の並々ならぬ人生の前半の記述である。今回私...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月29日
作者の幼少期〜医学部卒業後すぐくらいまでを描いている。どこまでが事実でそうでないものがどれくらいあるのかは(まだ調べていないので)わからないが・・
開戦の日、他に誰もいない文楽の劇場に一人赴く筆者や、開戦後も仏文研究室で教授、友人たちと文学について論じ合う箇所は、一見すると無責任な高等遊民たちのよう...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月18日
終戦までの半生をつづった加藤周一さんの回顧録。
"旅行者は土地の人々と別の風景を見るのではなく、
同じ風景に別の意味を見出すのであり、またその故
にしばしば土地の人々を苛立たせるのである。"
加藤さんはこう書いているが、まさにここでいう旅行者
のような視点を常に持っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月08日
この書物は、帝国主義、世界大戦など困難な時代を背景に、旧制高校や帝国大学などで学びながら、教師、友人や家族とのつながりのなかで、また医師という自らの職業の実践を通して、時代に流されることなく「人の生命こそもっとも重いもの」との考えを育み、反戦を訴えてきた筆者の大叙事詩である。
筆者は、能や歌舞伎な...続きを読む
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