羊の歌 わが回想

羊の歌 わが回想

1,100円 (税込)

5pt

「現代日本人の平均に近い一人の人間がどういう条件の下にでき上ったか、例を自分にとって語ろう」と著者はいう。しかし、ここには羊の歳に生れ、戦争とファシズムの荒れ狂う風土の中で、自立した精神を持ち、時世に埋没することなく生き続けた、決して平均でない力強い一個性の形成を見出すことができる。

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羊の歌 わが回想 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦前の幼少から少年、戦中の青年、戦後の壮年期を通して虚実入り交じった、戦後知識人の代表格である著者自身の自伝的回想録。
    東京渋谷近辺の街の風景を10代の目を通して繊細に描かれる戦前。
    闇のように人々が押し黙るなかで、医局に勤め研究を続けながら日本の古典文学を貪るように読み漁った戦中。→
    広島での原爆

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    ノブレス・オブリージュ?

    裕福な環境に生まれ、幼少時より誰に請われるでもなく自ら知を求め、深めていく姿に真の豊かさを見る思いがした。
    第二次世界大戦以前。
    大正8年生まれの筆者の母が持つキーツの詩集。
    帝大卒の医師である父。
    そんなインテリ層の家庭環境にあった筆者ですら近づきつつある戦の影に対し鷹

    0
    2025年04月08日

    Posted by ブクログ

     1919年に生まれの評論家、作家、医学博士。前から気になり読んだ。加藤は生まれながらにしてヒューマニズムを身につけていた。
     この本は生まれて8月15日のポツダム宣言受諾の日までの自伝です。戦前、軍国主義を嫌悪し太平洋戦争を覚めた眼でみていた。12月8日の開戦の日、新橋演舞場で文楽を観てたと言う。

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

    昭和の偉大な知識人ということで、読んでみた。幼少期から徹底して客観視ができていた筆者の目を通して、戦争に向けて進んでいく日本をシニカルに捉えている。いわゆる、真面目なインテリだったのだと思う。今でいうところのオタク、やガリ勉、の部類なのだろう。文章も歯切れよくわかりやすい一方で、エッセイらしく多分に

    0
    2020年10月02日

    Posted by ブクログ

    はじめはのどかな回想のように思ったが、徐々に戦争へと突き進む日本の姿が旧制中学校の学生だった著者の目を通して描かれる。今の日本の姿と似ていないか。既視感があるエッセイに背筋に冷たいものがはしる。同じ轍を踏まぬようとの著者の語りかけが聞こえるようだ。

    0
    2019年08月17日

    Posted by ブクログ

    昭和の偉大な頭脳が自らの人生を振り返り、その中から時代を考察する内容。今まで読んだ本の中で、一番美しい日本語のエッセイだと思います。何度も読み返したい一冊。

    0
    2011年12月16日

    Posted by ブクログ

    東京帝大卒、というよりはナンバースクール卒、という括りでのモデルケースを担って来た人物の自伝と言っていいのではないか。

    自分が読んだ限りでは、本書を覆う空気は同じ一高卒の中村稔「私の昭和史」に似ているし、同じ東京帝大卒でもナンバースクール卒ではない渡邊恒雄や堤清二の回顧録とは大分異なる。

    ただ、

    0
    2025年06月15日

    Posted by ブクログ

    羊の歌 加藤周一

    1945年を今の自分と同い年で迎えた加藤周一の回想録。東大医学部卒の医学博士ながら、文学を中心に評論の世界でも有名な加藤周一が生まれてから終戦までを回想した自伝である。一高→東京帝大の日本における超エリートかつ実家も渋谷の開業医という加藤の並々ならぬ人生の前半の記述である。今回私

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    作者の幼少期〜医学部卒業後すぐくらいまでを描いている。どこまでが事実でそうでないものがどれくらいあるのかは(まだ調べていないので)わからないが・・
    開戦の日、他に誰もいない文楽の劇場に一人赴く筆者や、開戦後も仏文研究室で教授、友人たちと文学について論じ合う箇所は、一見すると無責任な高等遊民たちのよう

    0
    2019年01月29日

    Posted by ブクログ

    終戦までの半生をつづった加藤周一さんの回顧録。

    "旅行者は土地の人々と別の風景を見るのではなく、
    同じ風景に別の意味を見出すのであり、またその故
    にしばしば土地の人々を苛立たせるのである。"

    加藤さんはこう書いているが、まさにここでいう旅行者
    のような視点を常に持っ

    0
    2018年11月18日

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