配信予定・最新刊

作品一覧

  • 増補 南島の神話
    NEW
    -
    遥かなる海の神話 創造神タンガロア、英雄マウイ、蛇とウナギ…… 日本の古層文化にも連なる壮大な南島世界へ 穀物を生む死体、英雄マウイの島釣り、ハワイの創世詩クムリポ……。日本の基層文化にも通底する、壮大な南島(オーストロネシア)神話への入門書。 === 東南アジア島嶼部からメラネシア、ミクロネシア、ポリネシアに及ぶ南島(オーストロネシア)語圏。本書は英雄マウイの伝説からハワイの創世詩クムリポまで、この海洋世界に生まれた多彩な神話の数々を紹介する。それらの神話の魅力は単に内容の面白さだけにとどまらない。死体から誕生する穀物、女だけの島、釣針の喪失など、われわれにも馴染み深い神話や民話と通底するモチーフからは、日本列島をも包含した壮大なスケールの古層文化が浮かび上がってくる。再刊に当たり、南島語圏から人類全体へと射程を広げて神話と文化の関係を考察した補章を収録。豊かな南島神話世界への格好の入門書。 【目次】 第一章 南島の創世神話 フィリピン・インドネシア方面の神話/オーストラリア・アボリジナルの神話/メラネシアの神話/ミクロネシアの神話/ポリネシアの神話/南島世界の文化の系譜 第二章 愛と豊穣の神話 死体化生型神話/インドネシアの死体化生型神話/オセアニアの死体化生型神話/ポリネシアの作物起源/死体化生型の生命観/〔コラム〕生命のシンボル・ココ椰子/ココ椰子の起源と首狩り/〔コラム〕首狩りとココ椰子/ウナギの情夫とココ椰子の起源/女護ケ島の話/〔コラム〕危険な航海 第三章 死の起源と死後の世界 脱皮型の死の起源神話/過ちによる死の起源神話/正常な出産と死の起源/冥界への旅/〔コラム〕メラネシアやミクロネシアの冥界観/ポリネシア人の死と冥界/〔コラム〕ポリネシア人の冥界/冥界からの生還/〔コラム〕オルペウス神話の意味/死者との結婚/〔コラム〕異類婚と冥界訪問譚 第四章 日本神話と南島世界 海幸・山幸神話の広がり/天地のはじめと双神神話/日本神話の広がり/日本の民話の広がり/〔コラム〕日本と南島の神話や民話の類縁性は何を意味するか? 第五章 火山の女神と英雄マウイ 〔コラム〕島の形成とハワイの自然/ハワイ神話を代表する神々/火山の女神ペレにまつわる神話群/フラの起源にまつわる神話/英雄マウイ/王の登場/〔コラム〕ポリネシアの首長制社会/歴史の黎明―ウミ神話とカメハメハの台頭/〔コラム〕カメハメハの台頭 第六章 ハワイの創世神話・クムリポ クムリポの発見/クムリポ・第一部―夜の時代/クムリポ・第二部―昼の時代/国生み神話/クムリポの謎/神話を読むとは 補章 人類と日本列島の古層神話――世界神話学からの挑戦 人類史からみた南島神話/〔コラム〕オセアニアの人類居住年代/釣針喪失譚、再び/〔コラム〕モンゴロイドという呼称を巡って/南島の海と宇宙 あとがき/ちくま学芸文庫版あとがき/引用・参考文献
  • 海から見た日本人-海人で読む日本の歴史
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    4.5
    日本は海人列島である。「単一的」な外見の下に重層する多彩な貌……「海」をキーワードに人類学・神話学・考古学などさまざまな分野の知見を学際的に綜合し、日本人の複合的構造性を解明する。従来の日本人論を一新する画期的論考! 【目次】 はじめに 序章 和洋洋折衷の島 小笠原から 第一章 ホモ・サピエンスと日本列島 1 人類の起源と最初の移動 2 日本人の起源論争 3 近年の見解 4 日本語の系譜 5 「日本人」をどう考えるか 第二章 海を越える黒い石と白い貝 1 人類の海上渡航 2 海を越える黒い石 3 日本列島と黒曜石 4 海を渡った貝 5 南太平洋のイモガイ製腕輪 6 旅というハビトゥス 第三章 海を渡ってきた稲 1 海を越えた稲 2 稲の遺伝子、ヒトの遺伝子 3 弥生時代の景観 4 倭の水人 5 倭人の心象風景 第四章 海人の比較考古学 1 海を越える人々 2 海人の民族考古学 3 日本古代の海人 4 海人という生き方 第五章 海を越える魂 1 魂を運ぶ舟 2 東南アジアにおける船のシンボリズム 3 海辺の聖地 4 星の航海士 5 儀礼としての航海 第六章 海人列島残照 1 海人列島 2 琉球から 3 海人文化ルネサンス おわりに 引用文献 索引
  • メッカ イスラームの都市社会
    5.0
    1巻1,012円 (税込)
    カーバ神殿を擁する巡礼地・メッカ。七世紀初頭、アラビア半島の灼熱の岩肌に囲まれたこの地が、なぜ都市に発展し、世界の<聖地>となったのか。ムハンマドの生涯や、コーランはじめ文化、風習、儀礼など、ムスリム知識人が守った伝承“ハディース”から、多角的に考察。西欧的学問の思考からは見落とされてきた、イスラーム精神の本質に迫る。 目次)) 序 章 西欧的知の枠組/多様化する世界/「常識」をこえるイスラーム/イスラームとは/イスラームの成立/イスラーム的知の枠組/オリエンタリズムの克服 一 前 史 メッカの歴史地理/考古学の成果/ソロモンとシバの女王/紀元前のアラビアの歴史/紀元前後のアラビア/一神教革命 二 系図と部族 父系の系図/「部族」の概念/メッカは「部族社会」か/氏族の系図/クライシュの子孫ではない人々/マワーリー/ハリーフ/個人の社会 三 メッカのはじまり カーバ神殿/アブラハムとメッカ/ジュルフム族のメッカ追放/フザーア族とキナーナ族/クライシュ族のクサイイ 四 メッカの発展 牧民社会メッカ/集団意識の実態/イーラーフの制度/フムスの概念/ウカーズの定期市 五 メッカの社会 急成長するメッカ/ムハンマドの生涯/平等な人間関係/メッカの商人/アラビア文字の文書 六 メッカとイスラーム 自由都市/ムハンマドに対する例外的措置/預言者と信徒/メディナ/イデオロギーとしてのイスラーム おわりに  学術文庫版あとがき  内容抜粋) イスラームが勃興した七世紀から十四、五世紀までのイスラーム世界にわりあてられた(教科書の)ページ数は、同時期のヨーロッパ史のそれの半分以下なのだ。筆者の見解では、この時代のイスラーム世界とヨーロッパ世界をくらべれば、人口といい、政治力といい、経済力といい、文明の力ともいうべきものといい、前者が後者を圧倒していた。わりあてページ数は逆でなくてはいけない、と信じている。    ――――「序章」より *本書は1991年に中公新書より刊行されたものを一部、加筆修正したものです。
  • 世界神話学入門
    値引きあり
    3.7
    1巻467円 (税込)
    なぜ世界中によく似た神話が見られるのか。神話には人類の古い歴史が埋めこまれている。最新の神話研究とDNA研究のコラボにより、「出アフリカ」以降のホモ・サピエンス移動の軌跡が明らかに。世界の神話の分析から浮かび上がる人類の壮大なドラマ。人類史の見方が変わる!
  • イスラーム世界史
    4.2
    1巻1,364円 (税込)
    イスラーム世界から過去、現在、未来を見つめると、西洋中心の視点とはまるで異なる歴史が浮かび上がる。肥沃な三日月地帯に産声をあげる前史から、宗教としての成立、民衆への浸透、多様化と拡大、近代化、そして民族と国家の20世紀へ――。シーア派とスンナ派の起源とは? パレスチナ問題はなぜ生じた? 宗教と政治の関係は? 「歴史は誰かがつくるもの」とするイスラーム史の第一人者が日本人に語りかける100の世界史物語。 *『ビジュアル版 イスラーム歴史物語』改題。  【目次】  はじめに 1 イスラーム以前の西アジアと環地中海 2 イスラームの誕生 3 民衆のイスラーム 4 拡大するイスラーム世界 5 革新のイスラーム 6 民族、国家、そしてイスラーム  おわりに
  • 海を渡ったモンゴロイド 太平洋と日本への道
    4.0
    1巻1,815円 (税込)
    我々は「移動する種」である! 紀元前に1000キロ単位を航海し、太平洋の島々に移住した人々とは。そして、彼らと我々の驚くべき関係とは。遺伝子、言語、遺跡、そして神話に残された痕跡を縦横に読み解き、広大な大洋を渡った「海人」の実相に肉薄する。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • イスラーム世界史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文庫化にあたり改題したようだけれど、個人的には元々の『イスラーム歴史物語』のほうがしっくりくるなと思った。
    1話から100話までイスラームの歴史を辿っていくという内容で、人類の農業と牧畜のはじまりから語る。一冊読み終わってみると、今の世界の動きがこれまでの歴史の延長線上にあることが分かった。一時代だけを見ても真に理解したことにはならないのだな。
    人類の歴史って戦争の歴史と言ってもいいんじゃないかと思うくらいずっと争っていて、うんざりする部分は少なからずある。でも語り口が落ち着いて淡々としているので、遠い昔のおとぎ話を聞いているかのような感覚だった。でもそれは確実に今に繋がっている。
    神やその使

    0
    2026年01月21日
  • イスラーム世界史

    Posted by ブクログ

    穏やかな語り口でイスラーム世界の歴史がまとめられている。著者の教え子として、卒業後に手に取ることができてうれしい。

    0
    2025年03月28日
  • メッカ イスラームの都市社会

    Posted by ブクログ

    【イスラームは、多くのものをイスラーム以前のメッカ社会、そしてより広くアラビア世界に負っている】(文中より引用)

    イスラームの聖地であるメッカ。その都市の成り立ちと性格について、数多くの伝承などを基にしながら紐解くことを試みた作品です。著者は、初期イスラーム史を専門とする後藤明。

    一つの「都市史」として興味深いだけでなく、メッカに関するあまり知られていないトリビアも豊富に盛り込まれた良作。初版は30年近く前に出版されているとのことですが、古さを感じさせない内容に目を見張るものがありました。

    ヒジャーズ地方ってまた独特なんだろうなと☆5つ

    0
    2021年08月12日
  • 世界神話学入門

    Posted by ブクログ

    各国・各地域の神話の類似性を人類の進出と照らし合わせて提言している。
    過去に読んだ本では日本神話は南洋系と類似性があるという話を神話の中身のみに着目していたが、遺伝子研究などで人類がアフリカを出発してからの軌跡に沿って神話を分析していた感じ。
    ゴンドワナ型とローラシア型の二種類に分類することが出来るという。後者は支配者層の正統性を表すためのもの・支配機構。前者は人間の営み・自然との調和。
    ローラシア型は支配に利用され得るというのが面白かった。

    0
    2018年01月18日
  • 海から見た日本人-海人で読む日本の歴史

    Posted by ブクログ

    海を渡ってやってきた人間の血が自分の中にも流れていると思うとわくわく。国籍、文化の違い、それらは尊重しなければいけないけれど、それ以上に大事なのは自分たちはこの地球の上で元気よく生きている人(ヒト)であるということ。

    0
    2012年02月04日

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