【感想・ネタバレ】海を渡ったモンゴロイド 太平洋と日本への道のレビュー

あらすじ

我々は「移動する種」である! 紀元前に1000キロ単位を航海し、太平洋の島々に移住した人々とは。そして、彼らと我々の驚くべき関係とは。遺伝子、言語、遺跡、そして神話に残された痕跡を縦横に読み解き、広大な大洋を渡った「海人」の実相に肉薄する。(講談社選書メチエ)

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Posted by ブクログ

人類が太平洋に進出するのに、こんなドラマがあったとは、また日本列島も関係するのかと思うと大興奮だ。縄文時代や弥生時代にも、そういった東南アジアやオセアニアとの関係があるのだとしたら、今まで考えていた、朝鮮半島や中国との関係だけでないのだとしたら、日本列島の歴史も大いに見直さなければならないということか。カヌーで、人力で星を見ながら、移住にかかわる太平洋横断ができたということは、とっても勇気が湧く。石油が無くなっても大丈夫だろう、でも昔からの星から自分の位置を知る方法や、風を読む方法などの知恵を復活させなければならないと思った。

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2011年09月28日

Posted by ブクログ

「オセアニアのカヌーの特徴は、帆や櫂を固定しないことである。それゆえ臨機応変の対応ができるのだ。また、ネジは少しゆるめておいた方がいい。堅く堅く締め上げたシステムは弱いのである。」

動いている星を基準にする(南半球で北極星は見えない)スターナビゲーション、見えない島への航海術…、固定された「確定」情報や材料がないと動きが取れなくなっている現代に足りない価値観かもしれない。
何かあるとすぐに責任論を持ち出すしね。

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2014年07月01日

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