京都の平熱 哲学者の都市案内

京都の平熱 哲学者の都市案内

1,045円 (税込)

5pt

古い寺社は多いが歴史意識は薄く、技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々に三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり――。〈聖〉〈性〉〈学〉〈遊〉が入れ子になり都市の記憶を溜めこんだ路線、京都市バス206番に乗った哲学者の温かな視線は生まれ育った街の陰と襞を追い、「平熱の京都」を描き出す。(講談社学術文庫)

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京都の平熱 哲学者の都市案内 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    京都に関する不思議が、驚くほど明快に示されている良著。
    質素なイメージの禅寺とギトギトラーメンの対比。
    首都としての保守的な面と日本初の電車を通した先進的な面。
    表面をなぞるだけでなく、著者自身の経験や歴史に関する造詣から炙り出される説が面白い。京都に少しでも関わりがある方、あった方におすすめです。

    0
    2024年05月02日

    Posted by ブクログ

    読み終えて、とてもびっくりした。

    こんな素人みたいな始まり方で申し訳ないが、この衝撃は、京都について、余所の者とそこに住み続けている者との見方の差異や、京都がこんな街だとは思わなかったとか、そういう事ではなく、あくまでも、街という存在が、目には見えないところで燻っている、底の知れない人と歴史の複雑

    0
    2023年06月06日

    Posted by ブクログ

    はあ、鷲田さんの京都愛がじんわり伝わってきて心がぽかぽかする。特に市バス206番で一周というのがまた良い。なぜならそれは、ガイドブックに乗るような「定番の京都」とは違うので。京都に根を置いている者だからこそ見つけられる、「あっち」の世界への孔。これは単なる京都案内でも紀行本でもなく、京都という都市の

    0
    2022年04月17日

    Posted by ブクログ

    鷲田センセの学生時代とと自分の学生時代は重なっていないけれども、昔の知らなかったこと沢山教えて貰う。
    その後も住み続けている自分にとって、身近なことを紹介してもらうと嬉しく、戒めとなることも沢山教えて貰う。
    モジカで美品を購入。

    0
    2019年11月18日

    Posted by ブクログ

    副題の「哲学者の都市案内」というのが「何??」という感じがしないでもないのだが…これは「哲学の教授である筆者が綴った“都市”を論じたエッセイ」という程の意味のように思う。“哲学”等と付けば、何やら酷く面倒なことや、難しい話題のような感も抱くかもしれないが、決してそういうことはない。京都に縁深い大学教

    0
    2016年05月31日

    Posted by ブクログ

    京都市内を1周する市バス206系統に乗った形式で、第一旭、イノダコーヒー、DX東寺、善書堂、神馬堂など「名所」を案内しながら、京都を紹介する本。特に、著者が北区在住のためか、その周辺の紹介には愛を感じる。
    「おもろい」ことを尊ぶ風土、聖と俗、革新と伝統の混ざり具合などが繰り返し述べられる。驚いたのは

    0
    2015年11月03日

    Posted by ブクログ

    以前京都に住んでいたことを思い出しながら、当時のことやそれ以前の京都の風景を懐かしみ想像しながら読んだ。
    一度、この本を片手に京都市バスに乗って、京都の町を実際に巡ってみたい。

    0
    2014年12月23日

    Posted by ブクログ

    「京都」というコトバには独特の響きがありますね。
     本書は、京都生まれの哲学者鷲田清一氏による「京都の町」「京都の人」をテーマにしたエッセイ風の読み物です。
     鷲田氏流の京都案内の中に、これまた鷲田氏流の哲学的エスプリがトッピングされていて、京都に馴染みのない私にとっては、「なるほど」と首肯できるく

    0
    2013年09月26日

    Posted by ブクログ

    じっくり読みました。
    僧侶と舞妓さん、そして祇園。。

    細い路地を、目的もなくぶらぶらするのは気持ちいい。
    雨が止んだあと、町屋が濡れている景色にはいつも心惹かれる。

    本多さんの「ALONE TOGETHER」の意味を、「うどん」の考察に見つけました。

    0
    2013年06月01日

    Posted by ブクログ

     案外、京都人は京都のことを知らないのでないか。
     本書は、京都人による京都人のための京都案内である(勿論、京都人以外も楽しめる)。
     JR京都駅から京都市バス206番に乗ってぐるり市内を一巡する趣向で、京都生まれ育った筆者が京都の町を案内してくれる。
     しかしそれは単なる旅行ガイドではない。京都と

    0
    2013年04月24日

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