オノマトペの現象学 新版 「ぐずぐず」の理由

オノマトペの現象学 新版 「ぐずぐず」の理由

ビジネス・実用
1,386円 (税込)

6pt

4.0

その強度に言葉が追いつかないときに、ひとは音に音を重ねるのだろうか。それとも、言葉が足りないときにそれをぴたり言い当てようとして、ひとはこのように音感でいっきに意味を凝集させようとするのだろうか。あるいは、どこか逸脱しているところがあるという、そんな違和感をさりげなく表明しておこうとして、ひとはこのように特徴ある音を反復するのだろうか。「へとへと」「よれよれ」「だらだら」「ぞくぞく」「ぎすぎす」……けっして鳴っていないはずの音を言い表す言葉たちが、わたしたちの様子を表現して、読めばすとんと腑に落ちる。そんな不思議な「オノマトペ」を、現象学の視点から解きほぐす鷲田哲学の傑作エッセイ。「文庫版のための、やや長いあとがき」を増補した決定版。

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オノマトペの現象学 新版 「ぐずぐず」の理由 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    100%は理解しきれていないだろうから、ここからきっと何度か読み返すはず。

    ーー
    【ないがあるということ「しーん」】
    しーん
    静寂という音がない状態
    それだって存在する

    これは前後の音がある状態があるから、しーんという状態の存在が浮き彫りになる、意味となる

    ないことだって、それ自体で存在する
    あることに希望を持ちながら、存在する
    ーー

    【言葉はこころの繊維】

    周りの大事な他者がくれる言葉に癒され、
    顔も知らない誰かが残した言葉に救われ、
    自分が紡ぐ言葉で傷つき、生かされる

    私はとことん世界を、自分を、
    言葉を頼りに理解して
    言葉に支えられて生きている、

    0
    2026年07月06日

    Posted by ブクログ

    「言われてみればたしかに」と思わされるオノマトペの仕組みや構造を知ることができ、とても興味深かった。オノマトペを通じて、私たちが音や声をどのように捉えているのかを改めて意識させられる。饒舌さや雄弁さに対して、なぜか信頼しきれないと感じてしまう理由など、オノマトペの解説を手がかりに、日常の中にある違和感が整理されていく点も面白い。身近な言葉から思考を深めていく、刺激的な哲学書だった。

    0
    2026年01月03日

    Posted by ブクログ

    オノマトペは、表現しがたい思いを表出するための発明のようなものなんだなと感じました。心と言葉を繋ぐ、とても興味深いオノマトペ論でした!

    前半のオノマトペの例の文章を読んでいる時、どうしてはっきりとした定義を習った訳でもないのにも関わらず、ころころとごろごろなど少しの違いしかないオノマトペを多くの人は使い分けができるんだろう?と思っていました。
    読み進めると、以下の文章がありました。

    「オノマトペとして表出されるのは、意味として分節される以前の、言語の原体ともいうべき感覚である。これらはたしかに〈わたし〉の身体の奥深くに潜む感覚の記憶ではあろうが、けっして私秘的なものではない。」p157

    この文章にたどり着いた時、オノマトペは多くの人に共有された感覚から生まれたものだから、自然に使いこなせる人が多いということか!と納得し、すっきりした気持ちになりました。
    また、現在使われているオノマトペは、多くの人の感覚に馴染むものだったからこそ残っているとも言えるのかな?と感じました。

    オノマトペ以外にも言えることだと思いますが、同時期にいろんなところで自然発生的に同じことばを思いついた人がいて、そのことばが口コミのように広がっていき現在使われているのか?と思うと、ことばの誕生やそのことばが変化していく様って不思議だな〜と思います。

    0
    2026年08月09日

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