あらすじ
その強度に言葉が追いつかないときに、ひとは音に音を重ねるのだろうか。それとも、言葉が足りないときにそれをぴたり言い当てようとして、ひとはこのように音感でいっきに意味を凝集させようとするのだろうか。あるいは、どこか逸脱しているところがあるという、そんな違和感をさりげなく表明しておこうとして、ひとはこのように特徴ある音を反復するのだろうか。「へとへと」「よれよれ」「だらだら」「ぞくぞく」「ぎすぎす」……けっして鳴っていないはずの音を言い表す言葉たちが、わたしたちの様子を表現して、読めばすとんと腑に落ちる。そんな不思議な「オノマトペ」を、現象学の視点から解きほぐす鷲田哲学の傑作エッセイ。「文庫版のための、やや長いあとがき」を増補した決定版。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
100%は理解しきれていないだろうから、ここからきっと何度か読み返すはず。
ーー
【ないがあるということ「しーん」】
しーん
静寂という音がない状態
それだって存在する
これは前後の音がある状態があるから、しーんという状態の存在が浮き彫りになる、意味となる
ないことだって、それ自体で存在する
あることに希望を持ちながら、存在する
ーー
【言葉はこころの繊維】
周りの大事な他者がくれる言葉に癒され、
顔も知らない誰かが残した言葉に救われ、
自分が紡ぐ言葉で傷つき、生かされる
私はとことん世界を、自分を、
言葉を頼りに理解して
言葉に支えられて生きている、