【感想・ネタバレ】オノマトペの現象学 新版 「ぐずぐず」の理由のレビュー

あらすじ

その強度に言葉が追いつかないときに、ひとは音に音を重ねるのだろうか。それとも、言葉が足りないときにそれをぴたり言い当てようとして、ひとはこのように音感でいっきに意味を凝集させようとするのだろうか。あるいは、どこか逸脱しているところがあるという、そんな違和感をさりげなく表明しておこうとして、ひとはこのように特徴ある音を反復するのだろうか。「へとへと」「よれよれ」「だらだら」「ぞくぞく」「ぎすぎす」……けっして鳴っていないはずの音を言い表す言葉たちが、わたしたちの様子を表現して、読めばすとんと腑に落ちる。そんな不思議な「オノマトペ」を、現象学の視点から解きほぐす鷲田哲学の傑作エッセイ。「文庫版のための、やや長いあとがき」を増補した決定版。

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Posted by ブクログ

「言われてみればたしかに」と思わされるオノマトペの仕組みや構造を知ることができ、とても興味深かった。オノマトペを通じて、私たちが音や声をどのように捉えているのかを改めて意識させられる。饒舌さや雄弁さに対して、なぜか信頼しきれないと感じてしまう理由など、オノマトペの解説を手がかりに、日常の中にある違和感が整理されていく点も面白い。身近な言葉から思考を深めていく、刺激的な哲学書だった。

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2026年01月03日

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