田河水泡の作品一覧
「田河水泡」の「滑稽の研究」「のらくろ一代記 田河水泡自叙伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「田河水泡」の「滑稽の研究」「のらくろ一代記 田河水泡自叙伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
田河水泡(1899-1989)、本名は高見澤仲太郎。姓のTakamiz-awaに漢字をあてて「田河水 泡」というペンネームにしたが、だれもそう読んではくれなかったらしい。奥さんの高見澤潤子(1904-2004)は、評論家小林秀雄の妹。脚本やエッセイを書き、アガサ・クリスティやフレドリック・ブラウンの翻訳もある。
水泡は晩年にこの自叙伝にとりかかり、24歳のところまで書いて絶筆。あとは奥さんが引き継いだ。分量で言うと半々。奥さんの書いた後半のほうが、文章にユーモアがあるのが可笑しい。というのは、田河水泡はユーモアの漫画家、落語の台本も書いた人だったから。
1歳の時の母の死と18歳の時の父の死によ
Posted by ブクログ
BSで『マー姉ちゃん』が再放送されているので、長谷川町子について書かれた部分だけ読むつもりが、全て読み返してしまう。
田河水泡による自叙伝は関東大震災のところまで。「夜遅く君のような長髪で歩いていては、自警団に怪しまれて危険だから、今夜は警察で保護する」とあり、千田是也が暴徒に殺されかけたという故事を思わせる。
戦前の大ヒット漫画『のらくろ』のバックステージが、作者その人から語られないのは惜しい。しかし、文章は奥様(高見澤潤子)の方が読みやすい。
「のらくろの黒つぶしのところを塗ったり(中略)電話の取りつぎといった仕事は私がやった」。ベタという用語は手塚治虫の編集者が思いついたらしい。そ