作品一覧

  • イエスとその時代
    3.3
    キリスト教の始祖イエスとは何者か。どのような時代・社会に生き、語り、死んだのか。聖書学・歴史学の最新の成果の上に、イエスに関する伝承の最古層を探り、初期キリスト教の担い手の社会的条件を明らかにする。また、奇蹟などを含むイエスの行動を分析し、時の権力に抗した彼の真意、民衆との深いかかわりを解明する。

    試し読み

    フォロー
  • ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    キリスト教世界で「裏切り者」「密告者」の汚名を一身に受けてきたユダ。イエスへの裏切りという「負の遺産」はどう読み解くべきなのか――。原始キリスト教におけるユダ像の変容を正典四福音書と『ユダの福音書』に追い、初期カトリシズムとの関係から正統的教会にとってのユダと「歴史のユダ」に迫る。イエスの十字架によっても救われない者とは誰か。
  • ひろさちやが聞く新約聖書
    -
    1巻1,584円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 福音書に描かれたイエス・キリストは、神の愛に生きた自由闊達な人であった。イエスの言葉から、キリスト教の説く「愛」を現代的に考える。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ

    Posted by ブクログ

    イスカリオテのユダに関する語源から芸術まで、ユダづくしの一冊。キリスト教におけるユダの位置付けの原理的な難しさを感じる。ユダはイエスを引渡した者であるという意味では確かに悪人であるが、そのユダの罪悪なかりせば死をもってみせたイエスの十字架の贖いも、その後の復活もないわけで…。
    時代が下るにつれて、ユダの評価が厳しくなるという事実はおもしろい。当初はユダの行為を含めて、イエスの辿った奇跡の一部とみていた可能性がある。後世の解釈次第でユダのポジションは大きく変わる。
    でも、歴史の中のイエスはやはり正直に思ったのだろう。こいつ「生まれてこなければよかったのに」と。

    0
    2018年05月18日
  • イエスとその時代

    Posted by ブクログ

    新約聖書学者荒井献の代表作のひとつ。聖書批評学的見地から新約聖書を検証し、イエスとイエスが生きた時代を論じている。我が国新約聖書学者の重鎮の書だけあって、文体は高貴で揺るぎがないが、やや著者の主観により過ぎる感も否めない。まあ、これはこれで荒井ファンには面白く読めるのであろうと思ったが、一方では、福音派のクリスチャンなどは本書を読んでもあまり賛意は示さないであろうとも考えた。新約聖書の史料的意味や記述の信憑性はともあれ、イエスの視座が常に社会の底辺にいる弱者の立場にあったという指摘だけで、自分はイエスが神の子であるとの信念をさらに強めた。
    あまり読みたがらないとは思うが、とりわけ福音派のクリス

    0
    2012年05月29日
  • ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    救世主イエスを裏切ったとされるイスカリオテのユダ、その原始キリスト教におけるイメージの変遷を解説した書。正典四福音書およびそれに続く諸文書(使徒教父文書・新約聖書外典)、および『ユダの福音書』におけるユダ像を考察、それぞれの資料がユダにいかなる意味を与えたか、それらから逆算される史実上のユダ(「歴史のユダ」)の姿を説く。
    本書は、原始キリスト教の諸文献におけるユダの描かれ方を追い、その変容と実情を解説したものである。キリスト教における「裏切者」「背教者」の代名詞として有名なイスカリオテのユダではあるが、その描かれ方は正典四福音書内においても差異がある。著者は各文書におけるユダの描写を丹念に抽出

    0
    2022年08月19日
  • イエスとその時代

    Posted by ブクログ

     マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四福音書に加え、トマス福音書、ピリポ福音書などの史料を比較対照させながら批判的に読み取り、「各福音書記者の編集作業と、編集の視座に見られる固有な思想」(p.15)を存分に考慮に入れた上で、イエスが宗教(=政治)にどのように関わってきたか、イエス自身の「視座」がどこにあるのかを推定したもの。
     いくつかのポイントが明示されているが、どの点も新鮮で、興味深いものばかりだった。おれ自身が聖書を読んだことないので、元になる知識が不十分であるだけ、難しく感じられるところも少なからずあったが、それでも面白い。まず伝統主義・保守主義の「サドカイ派」と、律法の「合理化」を行い、

    0
    2015年09月23日
  • イエスとその時代

    Posted by ブクログ

    イエスについて、イエスが生きた時代背景から説明してある。予備知識がないとかなり難解な文章である。ある程度知識をつけて、また読みたいと思う。

    0
    2013年03月26日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!