ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
1914年夏、「戦争と革命の世紀」が幕を開けた。交錯する列強各国の野望、暴発するナショナリズム、ボリシェヴィズムの脅威とアメリカの台頭……。ヴィルヘルム2世、 ロイド・ジョージ、 クレマンソー、レーニン、ウィルソンら指導者たちは何を考え、どう行動したのか。日本の進路に何をもたらしたか。「現代世界の起点」たる世界戦争を鮮やかに描く。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
日本では影が薄い第一次世界大戦を政治・外交・指導者の目線で見ていくもの。一次大戦とは言いつつも戦局に纏わる描写はほぼ無い。日本人である以上印象の薄い第一次世界大戦だが、現在の国際情勢を形作る要素が多く学ぶ事の大切さを感じた。中東情勢や共産主義国家の誕生など、現代の国際情勢を知る助けになった。
ウクライナ戦争関連で、東ヨーロッパからトルコ辺りの歴史的な変遷に興味が出て、学び直しのつもりで読みました。 ドラマ仕立てで、純粋に読み物として面白かったです。 個人的に、主役はドイツではなく、ソ連でした。
第一次世界大戦にまつわる諸相を、国際政治の観点からわかりやすく解説。それぞれの国の指導者苦悩や決断が鮮やかに描かれる。イギリスのロイド・ジョージ、フランスのクレマンソー、アメリカのウィルソン。そしてドイツのヴィルヘルム2世、ロシアのニコライ2世・・・。この未曽有の大戦により、ヨーロッパ中心の歴史から...続きを読む、アメリカが国際政治の表舞台に登場し、またボリシェヴィズムの台頭を招く。近代史の基本的な知識を収めるのに格好の1冊。
第一次世界大戦の国際政治・外交を記述している。 期間としては戦後も含めて10年程ではあるが、ボリュームのある内容であると思う。 読前は第一次世界大戦は連合国が順当に勝利した、という印象を持っていたが、想像以上に紙一重だったことがわかった。 タイトルにあるように、第二次世界大戦と比較して第一次世界大戦...続きを読むは「忘れられた戦争」と呼ばれる。特に日本は第二次世界大戦の衝撃が大きすぎたこと、第一次世界大戦では直接の被害を被っていないことから、その傾向が強い。しかし、100年前のこの戦争が今後の世界に与えた影響は大きい。さなかに生まれたソビエト連邦、ヴェルサイユ体制等々、は第二次世界大戦、冷戦に密接に関係してくる。 これだけに限らないが、歴史は過去からの連続性である。歴史を学ぶことは現在、未来にも活きてくる。そういった意味でも日常から意識する必要まではないが、知っていることは必要ではないかと感じた。
▼山上さんという著者の方は存じ上げなかったのですが、楽しめた読書でした。実は「第一次世界大戦について」の一般向けの本を読むのって、多分2冊目か3冊目なんです(笑)。なかなか1回ではすぐに忘れて残らなくて。あともう1冊くらい読んだら、大まか明瞭に把握できるのではと期待しています。 ▼どことどこが、な...続きを読むんで戦ったんだっけ?・・・・というところからして、「ヒトラー」という千両役者?がいる第二次世界大戦と違って・・・。というのが世界史音痴だった自分の状況だったので。 ようやくぼんやり分かってきました。つまり、第一次次世界大戦は、欧州帝国主義と、欧州帝政国家とが限界に達したんだなあ、と。自分たちが生み出したグローバルな侵略的資本主義に自分たちが呑み込まれたというか。そして引き換えに、アジア中東アフリカの民族自決主義&独立運動を招いた。社会主義革命と帝政の崩壊を招いた。東欧の民族国家主義台頭と、アメリカ(と日本)の台頭を招いた。 (色々間違っているかも知れませんが) ▼結局、出る杭は・・・というヤツで、植民地帝国主義、あるレベルの広域統一国家、そして資本主義の勃興‥‥という観点で言うと、恐らく18世紀~19世紀、イギリスの独り勝ち。そして不動の2位にフランス、体力図体が小さいけれどオランダ…と言ったところか。そして辺境の新興勢力アメリカ。同じく辺境の古豪ロシア。 その一方で統一が遅れたり、出遅れたのがドイツ、イタリア。まだしもドイツの方がビスマルク時代に急成長、仏英を脅かす。仏には勝ってしまう。 ▼このドイツが、オーストリアと組んで欧州の覇権をイギリス&フランスと争ったってことなんですよね。これ最終的に、アメリカという国がどうしてもドイツよりもイギリスにルーツ的な親和性がある。かつ、オープンな資本主義貿易としてもイギリスに親和性がある。そもそも言語が同じだし。そういうことが無かったら、ドイツが勝っていたのかもなあ、と思ったりしました。 ▼物語講談風?に語るところは語ってくれて、ロシア革命と第一次世界大戦は切っても切れないことや、アラビアのロレンスの位置づけなども親切。読みやすい満足感でした。
この本の初版は1985年に発刊されたものが、2010年に文庫化されたものであるが、あまり古さは感じなかった。分量も250ページなのでテンポもいいし、一気に読める良本である。 ただし少し残念だったのが、スペイン風邪について全く触れていないことだ。実はこの本を手に取ったのは、感染症が世界大戦にどのよ...続きを読むうな影響を与えたのか具体的に知りたかったのだ。全く触れていないなんて思わないので、いつ出てくるのかと思っていたが、読み終えるまで出てこないのだ。 やはり特別にそういう目で見ることをしないと、真実は語れないのか。
第一次世界大戦について知っていること・・・ ボスニアのサラエボでオーストリーのフェルディナンド大公夫妻がセルビアの青年に暗殺されたことが第一次世界大戦の引き金になった ・・・ということは誰でも知っていますがナゼそんなマイナーな(?)地域での事件が世界を巻き込む大戦争のきっかけになったのか、正確に...続きを読む答えられる人はごく少数でしょ? 例えばこういう簡単な質問に答えられないことについて疑問を持つ人に対して、この本は実に的確に回答を与えてくれる。 歴史は必ず原因があって結果がある。 歴史とは因果関係が必ずあるという前提がなければ成り立たない学問である。 何故いまのロシアがあるのか、中国があるのか、バルカン諸国があるのか、ヨーロッパがあるのか、アメリカがあるのか、アラブ諸国があるのか、そして日本があるのか・・・・ 今を知るためには、オリエンテーリングのように必ずチェックポイントを通過しなければならないのである。 第二次世界大戦を知るためには、第一次世界大戦を知る必要があるのである。 ・・・・・・ 第一次世界大戦の入門書としては実に上手くまとまっている。 毒ガスとか、塹壕戦とか、西部戦線異常なしとか、WarよりBattleに目が向きがちだけれど、本書は一切省いている。 それよりも、この大戦が帝国主義国から共和国への過渡期と捉え、各国の(未熟な?)政治家たちの判断に焦点を絞っている。 しかも、少ない字数の制限にも係わらず、係わった人たちを出来るだけ血の通った人間として描こうとしている。 ウウゥ~~ン、こういう描きかた好きです。 無機質になりがちの歴史なんだけど、歴史って結局人間が作るものなんですよね。 日本(アジア)からの視点も多くの字数を割いていることも好感が持てる。
薄い本だが、これ一冊で第一次大戦の流れをつかめる。そして、いかにこの「忘れられた戦争」が現在に至るまでの世界情勢を決定づけたかがよくわかる。特にロシア革命(最も重要なターニングポイント)をめぐる各陣営の右往左往と暗躍ぶりは面白すぎる。
第一次世界大戦がもたらした世界とはどのようなものであったか。 戦況よりむしろ、政治、外交がどのように展開していったかを時系列に沿って追う。 ロシアの革命、無制限潜水艦作戦の開始、アメリカの参戦など。 シベリア出兵を含め、日本の動向も述べる。第一次世界大戦の結果、ヨーロッパの4つの帝国、ドイツ、オース...続きを読むトリア・ハンガリー、ロシア、オスマントルコはいずれも解体の道を辿った。史上初めての共産主義国家の誕生に加え、国際連盟、民族自決など、歴史上重要な概念が生まれた。 しかしその戦後処理は大国の利害を反映したものとなり、第二次世界大戦の勃発を避けることはできなかった。
戦史の箇所が省略されている点は若干残念だったが、日本を含めた当時の外交状況や当事者達の人となりが詳しく書いてあって面白く読めた。 ちょっとロシア革命の部分が長めかな?
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
第一次世界大戦 忘れられた戦争
新刊情報をお知らせします。
山上正太郎
フォロー機能について
「講談社学術文庫」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
第二次世界大戦 忘れえぬ戦争
「山上正太郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲第一次世界大戦 忘れられた戦争 ページトップヘ