江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」

江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」

1,045円 (税込)

5pt

4.4

薩摩、長州を中心とする反幕府勢力が、武力で倒幕を果たしたという「常識」は本当か。第二次長州戦争は、なぜ幕府の敗北に終わったのか。王政復古というクーデタ方式が採られた理由とは。強烈な攘夷意思をもつ孝明天皇、京都の朝廷を支配した一橋慶喜、会津藩の松平容保、桑名藩の松平定敬。敗者の側から、江戸幕府体制がいかに、そしてなぜ崩壊したかを描き出す。(講談社学術文庫)

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江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2016年06月11日

    倒された幕府ではなく、自壊したというのが
    読み取れます
    そういう時に慶喜の姿がチラチラと見えると
    舞台に悪役が登場したような存在感がある

    0

    Posted by ブクログ 2015年09月25日

    [もう1つの主役]対外的な危機を背景として薩長を筆頭とする雄藩が倒幕に乗り出すという、巷間に溢れる幕末史の見方に新たな視点をもたらす意欲作。これまであまり注目を集めてこなかった、強硬な攘夷論者の孝明天皇、そしてその背後に控えた「一会桑(一橋慶喜(注:後の徳川慶喜)、会津・桑名両藩)」の動きとその役割...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年04月06日

    幕末明治史に対する新鮮な視点を提供してくれる。討幕派というものがこれまでいわれていたようにすんなりと結成されたものではなく,紆余曲折の末,処々の要素が絡み合う中で産み落とされた,といっていいものであるということ。

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月20日

    明治維新時の日本国内状況を事実をもとに推察。
    一会桑の動きと他勢力の動きから明治維新への流れがわかりやすい。

    1

    Posted by ブクログ 2014年04月14日

    元々は12年以上前に新書で出た本の文庫版なので、
    すごく目新しい、というわけではないのでしょうが、
    それでも新鮮な視点がいくつかありました。

    孝明天皇に触れる際に、
    祖父である光格天皇が登場するあたり、
    12年前の本としては画期的だったのかもしれません。

    幕末は薩長や土佐の志士たちや会津、新撰組...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2020年02月07日

    幕末を、薩長史観ではなく、孝明天皇、敗者である幕府の側からも考察した。学術的には、龍馬や西郷、高杉などの志士や新選組は枝葉末節なものらしい。外国に対する知見を持てなかった孝明天皇が、力を失いつつある幕府と相まって、自国と外国の力の差を実感できずに攘夷路線を突き進んだことが、結局は幕府の崩壊に繋がった...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年09月23日

    幕末の歴史解釈は志士の英雄的な活動による革命賛美のイデオロギーにとらわれたものになりがちであるが、一橋、会津、桑名三藩のクーデター失敗に過ぎないという、冷静に幕府瓦解をとらえた政治史としての解釈が新鮮だった。

    0

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