人口から読む日本の歴史

人口から読む日本の歴史

1,045円 (税込)

5pt

増加と停滞を繰り返す、4つの大きな波を示しつつ、1万年にわたり増え続けた日本の人口。そのダイナミズムを歴史人口学によって分析し、また人々の暮らしの変容と人生をいきいきと描き出す。近代以降の文明システムのあり方そのものが問われ、時代は大きな転換期にさしかかった。その大変動のなか少子高齢化社会を迎えるわれわれが進む道とは何か。(講談社学術文庫)

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人口から読む日本の歴史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    歴史人口学、はじめて本書で知りました。正式な国勢調査が実施される以前の時代の人口動態について、様々な書物やもっと昔であれば遺跡などから大きな絵を描いていくという領域です。縄文時代や弥生時代についての推計は、「地頭力」という本で話題になった「フェルミ推定」という手法が用いられていると理解しました。例え

    0
    2023年04月27日

    Posted by ブクログ

    稲作農耕文化、気候の変化による、人口の変化、江戸時代以降になると資料から、日本の人口の推移を読み解く。

    かなり興味深く読んだ。

    各種文献・資料に基づいて分析、論述していると思います。

    0
    2013年03月16日

    Posted by ブクログ

    20年前の本だが、縄文期からの日本の人口動態を追ったものなので、まず持って全く陳腐感はない。

    一万年前に列島に2万人いた人口は、漁労・採取を生業とする狩猟民であった。縄文期の温暖な気候を背景に人口は4000年で10倍以上の26万人程度にまで達する。この頃は、北・東日本に人口が偏在していた。サケ・ナ

    0
    2023年01月14日

    Posted by ブクログ

    以前速水融さんの『大正デモグラフィ』を、興味深く読んだ。
    そこで歴史人口学なる学問領域があることを知った。

    この本の著者鬼頭さんは、その速水門下の人だそうだ。
    単にいつの時代の、どの場所に、どれだけの人口があったかを推定するだけの学問ではないとのこと。
    人々が、だいたい何歳くらいで結婚し、何人くら

    0
    2015年07月27日

    Posted by ブクログ

    縄文の人口増加は出生率の高さ、弥生以降の人口増加は稲作、15世紀から17世紀までの人口増加は小作農の自立など小世帯化での婚姻率の向上、明治以降の上昇は工業化。
    女性は出産での死亡が高いので、出産適齢期の死亡率が高かった。
    七五三は死亡率の高い子どもの頃を越えられたお祝い。
    貧しいから人口が増加しない

    0
    2014年05月21日

    Posted by ブクログ

    日本の人口史には4つの波があったと説明する。第1は縄文時代で、中期に最盛期を迎えるが、後期、晩期には気候変動などによって減少する。第2は弥生時代〜中世で、農耕の広がりや大陸からの移民によって人口は増大するが、耕作適地の限界や荘園制度によって横ばいとなる。第3の波は14〜15世紀から江戸時代にかけてで

    0
    2018年10月31日

    Posted by ブクログ

     なんで購入したか失念。なぜか家にあった。

     圧巻は、縄文時代からの日本列島のブロック別の人口推計。あたっているかどうかは自分に判断できないが、千人単位で推計している。

     例えば、縄文は、東日本が人口が多い、南関東の人口が畿内を抜くのは江戸時代に入ってからなど、当たり前かもしれが、数字で示される

    0
    2012年01月11日

    Posted by ブクログ

    日本の歴史を縄文-明治期まで幅広く見ている。
    縄文期、弥生期、そして特に江戸期の記述が多く、中世の記述等は少ない。
    内容が人口学(人口をどう数えるか、当時どのような婚姻、出産、死亡の傾向・風習があったのか)の観点からの記述が多く、経済・歴史的出来事と絡めた記述を期待していた私からすると、学問的すぎる

    0
    2023年07月02日

    Posted by ブクログ

    内容は予想外でした。私的に“××年に○○が原因でこれくらい死んで~”みたいに書いてあるのかと思ったが違いました(そういう書き方が皆無ではないがメインではない)
    人口に関する記録は少なく、推計しないと割り出せないらしいです。その割り出し方が難しく、半分以上は理解出来なかったと思います。

    日本人が患っ

    0
    2019年01月24日

    Posted by ブクログ

    日本の人口について研究した本。縄文時代の終わりに約8万人だった人口は、弥生時代に60万人、平安時代末期に680万人、江戸時代直前は1200万人、明治時代の初めは3300万人、太平洋戦争後の昭和25年は8400万人と増加してきた。その間にも人口増加の停滞する時期があり、気温のダイナミックな変動が主因だ

    0
    2013年01月20日

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