赤木桁平の作品一覧

「赤木桁平」の「夏目漱石」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 夏目漱石
    値引きあり
    3.0
    1巻522円 (税込)
    初の漱石論、ついに学術文庫に登場。漱石の死去翌年に書き上げられた本書は、その後の漱石像に深い影響を与え続けた。その後、評論家から政治家に転身し、戦争に加担したとして戦後はA級戦犯に指定・収監されたため、戦後は復刻されることも、大きく取り上げられることもなかった本書は、漱石文学を愛するすべての人が避けて通れない書物であることに変わりはない。戦後70年、漱石没後100年を迎え、本書を読むべき時が来た。(講談社学術文庫)

ユーザーレビュー

  • 夏目漱石

    Posted by ブクログ

    本書は漱石の初の本格的評伝だそうだが、著者の赤木桁平は漱石の門下生で、当時の花柳界を舞台にした小説を「遊蕩文学」と呼び、「読者の低劣なる興味に迎合」するものであるとして「遊蕩文学撲滅論」をぶち上げた人らしい。成る程と言うべきか、その堅物ぶりは本書でも発揮されており、例えば「門」を「それから」のエゴイズムの克服と位置付けるように、なんとしても師漱石を「人格主義者」に仕立て上げたいようだ。解説でも紹介されているが、漱石自身は著者に宛てた手紙の中で「書き方の割には中のほうが薄い」と苦言を呈しており、「誉めてくれるのは有難いが、君、ちょっとピントがずれてると思うがね・・・」というのが本音であったろう。

    0
    2023年12月29日

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