人間不平等起源論 付「戦争法原理」

ジャン=ジャック・ルソー / 坂倉裕治

体格、体力、手先の器用さなどの｢自然｣に基づく不平等ではなく、地位、身分の区別、貧富の差といった｢人為｣によって作り出された不平等は、人間を惨めで不幸にする。そんな不平等の起源と根拠を問い、不幸を回避するための道筋を示す。格差社会が深刻化している今、ますます重要性を帯びるルソーの主著を、原文を感じさせる日本語で新訳! 断片のみが残された作品『戦争法原理』の復元されたテクストを本邦初訳で併録した。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 哲学・宗教・心理
• 出版社: 講談社
• 掲載誌・レーベル: 講談社学術文庫
• 電子版発売日: 2016年06月24日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

不平等はなぜ起きるのかについての考察。
人間本来の性質が不平等を引き起こすのではない。
社会が構築されていく過程で生じた所有権や他者との競争が人間を原初のあり方から歪め、不平等を生むことになった。
人間がバラバラに生きていたとき（検証不能だが）、所有欲や承認欲求はなかったはず。
比較する他者がいなければ、欲求は三大欲求程度にとどまるはずという指摘はうなずける。

[ブクログ · ★★★★☆]

途中まで
小難しく書いていたけど、とりあえずは

自然状態にある人間は、不幸や不平等がなかった。
進化によって妬みや階級が出てきて、今の社会は不平等になった。
だから自然にもとずいた法律を作ろう！

って話？