幕末の天皇

幕末の天皇

990円 (税込)

4pt

4.6

近代天皇制を生み出した、十八世紀末から八十年にわたる朝廷の"闘い"のドラマ――。神事や儀礼の再興・復古を通して朝権強化をはかった光格天皇。その遺志を継いで尊皇攘夷のエネルギーを結集しカリスマとなった孝明天皇。幕末政治史の表舞台に躍り出た二人の天皇の、薄氷を踏むような危うい試みを活写し、「江戸時代の天皇の枠組み」を解明する。

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幕末の天皇 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年05月09日

    江戸時代最後の天皇、孝明天皇。
    そっから遡って祖父の光格天皇の話からスタートして
    なんで大政奉還、公武合体、尊王攘夷、安政の大獄などなど
    日本全国揺るがす激動の時代になったのか
    大名と幕府と朝廷と天皇のその時の在り方はどうだったのかを
    分かりやすく書いてある本。
    しかも明治時代スタートした時の
    幼い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月11日

    著者の藤田覚先生が以前、2011年明治維新史学会秋季大会の講演中に「近世幕藩体制に天皇を如何に位置付けるか」ということを話されておりました。
    この江戸時代の「天皇」を考える上でも、欠かせない一冊だと思います。

    講談社選書メチエで出版された時期が、昭和天皇崩御の5年後ということもあり、歴史学の世界で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月22日

    幕末の天皇、というとおそらく孝明天皇を思い浮かべる人が大半だと思います。
    大河ドラマをはじめとする幕末ものにも孝明天皇は登場します。
    強硬に攘夷を唱え、公武合体派にも尊皇攘夷派にも推戴されかつ利用された天皇。
    ですが、そこまでの過程はほとんど知られていないのではないでしょうか。
    そこに登場するのが孝...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年09月07日

    光格天皇をここまで掘り下げた本は研究書・論文以外ではないと思う。
    孝明天皇からその後の皇室の姿を規定したともいえる光格天皇にさらに興味が湧いた。良質の文庫。

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    Posted by ブクログ 2014年01月15日

    江戸も幕末も詳しくないのだが、とても読みやすかった。
    幕末の天皇となると、孝明天皇が思い浮かぶが、その祖父・光格天皇から書き起こされているところが興味深い。

    形式だけでない権威となり得た経緯が面白かった。

    0

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