勘定奉行の江戸時代

勘定奉行の江戸時代

770円 (税込)

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3.7

江戸幕府の財政は、初期の頃からほとんどいつも火の車。お金の問題を切り盛りした勘定奉行だが、財政だけでなく農政、交通、司法など政治機能の多くを担い、寺社奉行・町奉行とともに三奉行の一員として、政治案件の意思決定にも深くかかわった。そんな重要役職にもかかわらず、いや重職だったからこそ、家格でなく実力で、ノンキャリアの叩き上げが奉行にのぼりつめる内部昇進の仕組みもあった。社会・文化の変化・成熟、幕藩体制の揺らぎなど、江戸幕府二七〇年の盛衰を、勘定奉行の業績や素顔から解明かす。

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勘定奉行の江戸時代 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年05月22日

    どんな人が勘定奉行になったのか,勘定奉行へのキャリアパスはどのようなものであったのか,また勘定所の仕組みや役割などはどのようであったのいかについて前半で解説されている。後半は,実際に彼ら勘定奉行が何をおこなったのかについて,財政・金融政策を中心に述べられている。

    平易でわかりやすい叙述であるが,最...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月31日

    叩き上げから就任した者を含めて勘定奉行達が、財政運営に限らず諸政策に深く関与していく様が興味深かった。

    0

    Posted by ブクログ 2018年05月13日

    江戸時代、経済成長とその拡大から生じた米価の低迷・諸物価の高騰という難問に対処したのが勘定所。本書は幕府のお財布事情を通して江戸時代二百六十年余りを俯瞰したものだ。

    幕府の直轄地(天領)経営とそこから得た年貢米を中心とした収入を元に、将軍家の台所の遣り繰りから幕府財政全般を担うに至った勘定所は、計...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年07月16日

    江戸時代を通じて勘定奉行・勘定所がいかに重要な役職・役所であったか、また幕府経済がどのように破綻していったのかがわかる一冊

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年07月09日

    勘定奉行というと荻原重秀が代表的かもですが
    地味に遠山景晋という学問吟味で見いだされた
    英才が印象深いです・・・元々勘定という武士
    にとって特殊技能は、家柄重視と思われる江戸
    時代においても実力本位であり、歴代の勘定奉
    行の中には後家人あがりで末端実務方から内部
    昇進を果たし奉行になったものが続出、...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年06月24日

    <目次>
    第1章  勘定奉行は幕府の最重要役人
    第2章  御家人でも勘定奉行になれる
    第3章  財政危機の始まり
    第4章  行財政改革の取組み
    第5章  新たな経済政策の模索
    第6章  深まる財政危機
    第7章  財政破綻

    <内容>
    タイトルは”勘定奉行”だが、江戸時代中~晩期の経済史にもなっている...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年03月25日

    難しい!金の鋳造比率や重さを長々と数字を並べられてもよくわからない。
    結局勘定奉行は同時に何人かいたのか?
    年代を元号だけで西暦は時々しか出てこないので、時間の前後がわかりにくいのも難しい。
    最後も突然終わったという感じで全般的に読みにくい。

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