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さっきまでは薔薇だったぼく
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 斬新な日本語が心に沁みる感動的な最新詩集。 それぞれの詩のタイトルが、すでに「詩」になっているようだ。――「冬の薔薇」「指」「惑星」「生理詩」「猫戦争」「才能」「飛ぶ教室」「ぼくたちの屍」「無人駅」「春の薔薇」など全43篇収録。 以下、少しだけご紹介―― 《恋が恋だという確証はどこにもないまま/死体になっても手を繋いでいたらその愛は本当って信じている人のため/死体の手を結びつける仕事をしている 本当の死神の仕事》――(「恋は無駄死に」から一部引用) 《「春の、川の上に、光を凍らせて、削ってできた粒を撒いていく仕事をしています、/あなたたちがきれいだと言うのは私が嘘をついているから。》――(「me & you」から一部引用) 最後に、「激流」という短い詩を全篇。 《死を逃れ逃れ、命を、泳ぎ切って残るは/無数の誰かの手の跡ではなく無数の桜のはなびらで//一度も好きでなかった花に囲まれて死ぬ/一度も好きでなかった花に囲まれて死ぬ//「故人は優しい人でした」/私の好きな色は白でも黒でもない/でも冬は好きでした/誰も話を聞いていない/私だけが知っている桜の木々よ さようなら》――(「激流」) 詩という言葉の連なりが、言葉にできない部分まで伝わる、いや、確かに私たちに届く。 -
さっきまで優しかった人
さっきまで優しかった人たち 唖然とする展開、といってもいいかもしれない。 しかも2度。この短さの中で2度、唖然とできる。 舞台設定が、サスペンスの効果を高めている。 ここで「本気だ」と言われているセリフは言葉通りに受け止めるべきであり、それを怖ろしいと思うかあるいは微笑ましいと思うことだって、読者の自由である。 もしかするとこれは新手のSMプレイかもしれない。 そう読むのもまた自由である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。 -
殺臭
恋人を逮捕された女性が笹野探偵事務所に訪れる。逮捕の決め手は絞殺された被害者に名前をダイイングメッセージとして残されてしまったことだ。しかし彼女は無実を信じていた。報酬も少ない依頼に乗り気でない冴子だったが、刑事の『あいつには人を殺した臭いがしない』の一言で引き受ける結果に。決定的なダイイングメッセージ。臭う人物の確たるアリバイ。冴子はそれらを覆し真犯人を捕らえることができるのか?◆ARA30派遣探偵柿本冴子シリーズ7作目【主要登場人物】◎柿本冴子:三十一歳のアラサー独身女性。笹野探偵事務所に勤める派遣探偵。笹野達也に好意を持っている。◎笹野達也:四十歳のアラフォー独身男性。探偵である一方、プロゴルファーになる夢を捨て切れない。 -
サッチョウのカッコウ
大学教授・武田長博が自宅で何者かに殺害された。日本の公安内部に張り巡らされたロシアのスパイ網壊滅を目的とし、CIAが立案した「クロー・ハンマー」の要が長博だった。彼の息子・穰は殺人者を追うためCIAに入局し、スパイとして警察庁に潜入する。その七年後――ウクライナ侵攻の影響で供給不足となっている歩兵携行式多目的ミサイル「ジャベリン」が30基、太平洋で所在不明になる事態が勃発。ロシアの暗躍が噂される中、このジャベリンが日本国内に持ち込まれるのを阻止する命令が穰に下る……。緊迫のエスピオナージ・アクション開幕!「水面下で展開される迫真の国際諜報戦。著者は本書により作家として大きく躍進した」——ミステリ評論家・千街晶之氏、絶賛! -
札幌あやかしスープカレー
札幌市中央区の中堅私立皇海高校に入学した達樹は、とある理由から、人とのコミュニケーションが苦手だが、人なつこいクラスメイト、ヒナと友達になる。ある日の帰り道、自分をつきとばしていった見覚えのある人物を追いかけていくと、隠れ家のようなスープカレー屋にたどり着いた。その店で出された“特別なひと皿”を食べた達樹には、小さな異変が起こり…。 少し不思議で元気が出る、美昧しいハートフルストーリー! -
札幌時計台殺人事件
全国880店舗を展開する宝飾チェーンのジュエリー伽羅は、安価な宝飾を中心にしたことで若者の心を掴んで急成長を遂げた。 そのジュエリー伽羅にとって一大イベントとされる、販売目標達成記念表彰式の札幌開催が迫っていた。 そのイベントの最重要人物の水野社長が、開催ホテルの一室で惨殺された。 同行していた社長秘書・塚本珠代が真っ先に疑われてしまう。自分では解決は無理と察した珠代は、宮之原警部に協力を依頼したのだった。 札幌を舞台に事件解決に挑む宮之原警部をあざ嗤うかのように、惨劇がつづいていく――。 宮之原警部は、存在意義を問われてしまう! -
サッポロ無職グラフィティ
真夏の札幌。就活中の万里裕輔は、昔のバイト仲間に誘われて、最近話題の「地下鉄車両に描かれたアート落書き」の清掃バイトに参加することになる。就職面接連敗中の万里と同じく、知り合いたちも相変わらずの無職揃いだった。 そんな万里たちは、清掃責任者からの報酬に目がくらみ、落書き犯を捜すことに。札幌市内を南北、東西に走る二つの地下鉄。それぞれの落書きを調べていくうちに、万里たちは思わぬ真相にたどり着く。 フリーター、就活中の大学生、不良たちから女子高生まで、若者たちが札幌の街を駆け抜ける! 『無職』×『青春』グラフィティ! -
警官
分署の刑事部屋に次々と届けられる脅迫状はいたずらではなかった。公園局長が銃弾に倒れ、副市長が殺された。こんなことがやれるのはあいつしかいない――不安は的中した。『電話魔』の事件以来、復讐の鬼と化したあのデフ・マンの仕業だったのだ! 犯人との闘いをスリリングに描く傑作。 -
殺意の赤い実
大分県の平家山で若い女性の死体が見つかった。手には赤い南天の実が握られていた。他殺か? 事故か? 亡くなった女性・時政京子は、なぜ東京から無名なこの山に来たのか? 大分県警から東京の警視庁捜査一課に派遣されていた東山一貴巡査部長は、地元出身者という関係から特命捜査を任される。時政京子の自宅や勤め先などを調べるうち、東山刑事は彼女が能登の出身者であり、そこにも平家山と同じ「平家落人伝説」があることを知る。これは果たして偶然なのか――石川県に時政京子の実家を訪ねた東山は、そこに残る伝説と彼女の死の関係をめぐって独自の推理を進めていく。妹・時政亜希との出会い、京子の勤めた会社で進んでいた不正。調査を進めるうち出会った人や新事実が、東山を不思議な平家伝説の世界へと導いていく。すべてのカギは、赤い南天の実が握っている??警察捜査の実態に詳しい著者が、満を持して世に問う書き下ろし警察小説。 -
殺意の演奏
人気司会者が自室で死体となって発見された! 残された暗号日記は遺書なのか、それとも…? 芸能ショーの司会者、細井道夫が死体となって発見された。部屋は内鍵が下ろされた密室で、死因はガス中毒。机に、遺書とみられる暗号日誌が残され、暗号を解読した捜査当局は、自殺と断定し、捜査を打ち切った。が、解読されたはずの暗号が二重構成と判明するや、事件は、がぜん複雑な相を帯びてきた…。 第16回江戸川乱歩賞を受賞した本格長編ミステリ作品。 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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