瑠璃の雫

瑠璃の雫

小説・文芸
858円 (税込)

4pt

母と弟の3人で暮らす小学6年生の杉原美緒。母はアルコールに依存し、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。美緒は永瀬の人柄に心を開いていくが、彼はひとり娘を誘拐されており、大きな心の傷を抱えていた。数年後、美緒は事件を調べ始め、余りにも哀しい真実を知る――。家族とは何か。赦しとは何か。今最も注目を受ける気鋭が贈る、感涙のミステリ巨編!

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瑠璃の雫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まだあどけなさの残る小学6年生の美緒と元検事の丈太郎がどのように関わりを持つか気になる第一章。
    若かりし頃の丈太郎夫妻が如何にして瑠璃を失ったかが明らかになる第二章。
    丈太郎と美緒のそれぞれの過去が解き明かされ、点と点が結び付く第三章。
    現在から過去、過去から現在へと展開していくストーリーにのめり込む自分がいた、、

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    残酷な事件と哀しい真実。それに向き合い、前進する事がどれだけ難しいことか。読み応えがあり心を動かされる小説。

    0
    2024年10月04日

    Posted by ブクログ

    『瑠璃の雫』罪と赦し。2つの家族の物語。

    【本書の特徴】
    『瑠璃の雫』は、著者伊岡瞬氏による3作目の作品です。子供が誘拐され、行方不明になった夫婦と父親が蒸発、母親がアルコール中毒という家庭に育った姉弟の物語です。
    タイトルの「瑠璃」は、行方不明となった子供の名前です。
    誘拐した犯人グループは誰なのか?その動機は何なのか?というミステリー要素よりも、被害者家族の気持ち、そしてその家族と出会う姉と弟の気持ちの描写に重きが置かれている小説です。

    【物語のはじまり】
    幼稚園児が公園で遊んでいたそのとき、近隣で精神異常者が暴れます。その暴動の裏で、園児が1名誘拐されました。園児の父親は「検事」です。当時担当していた事件は、地元の議員と建設会社の賄賂・汚職でした。
    被疑者は、目撃者情報を含めた状況証拠から、議員・建設会社関連とわれました。しかし、証拠不十分で逮捕にはいたりませんでした。
    結局、犯人は逮捕されず、園児も見つからず時が流れます。

    【主な登場人物】
    1.検事:
    たった一人の長女が誘拐される。妻の死後、妻の遺品を整理しながら、長女の行方・真相探しを始める。犯人と対峙し、真相を知る。しかし、彼は犯人を立件することも、自首させることもしなかった。なぜ?

    2.検事の妻:
    長女が誘拐されたあと、夫の転勤が決まる。夫は単身赴任し、妻は、長女が誘拐された土地に残ることを決意する。彼女は、夫に定期的に手紙を書く。当初は悲しみに暮れていたが、少しずつ光がさすようになる。長女と同い年の子供とその母親と親しくなり、気持ちにゆとりができるようになる。

    3.少女:
    父は蒸発、母はアルコール中毒。弟の長男は知恵に多少の問題があるとされる。弟の次男は、生まれてすぐに自宅でなくなっている。物理的な居場所と精神的な居場所がない少女。叔母が経営するスナックの客、1の検事と出会い、少しずつ心を開くようになる。

    【小説のテーマ「赦し」】
    この小説では、複数の事件が存在しています。
    ・検事の長女が誘拐される事件
    ・誘拐事件の被疑者が失踪し、行方不明となる事件
    ・少女の弟(次男)が自宅で死亡する事件

    すべて事件であるため、実行犯が存在します。実行犯は、逮捕されることなく、物語が進行します。逮捕されない理由、背景は複雑です。

    人は、罪もその罪を犯した人も一般的には憎みます。しかし、この小説ではこの憎しみという感情に対して「幅」を持たせます。その幅が「赦し」です。赦しは、辞書で「罪を咎めない」とあります。

    なぜ、登場人物たちは、「罪を赦した」のか?
    読者がその背景にたどり着いたとき、どうしようもない哀しみに包まれてしまうことでしょう。

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

    この夏、久々にミステリーばかりを読んでいるのですが、とても面白くてすぐに読み終わってしまいました。
    主人公の気持ちを考えると胸が苦しくなることばかりでしたが、この本に出会えてよかったです。

    0
    2023年08月04日

    Posted by ブクログ

    辛い経験をして気持ちを内に閉じ込めて生きている登場人物達の描写がとてもよく描かれている
    題材の割に読み終えた後味が悪くなかったのは、主人公に寄り添う人の優しさを感じたから

    0
    2026年06月11日

    Posted by ブクログ

    父親は蒸発し、母親はアルコール依存症で入退院を繰り返し、弟は乳児だった下の弟を殺したかもしれない
    そんな機能不全家族で育つ小学6年生の美緒が、母親の従姉妹薫さんを通して元検事の丈太郎と出会う
    娘を誘拐された過去を持つ丈太郎に心を開き、成長した美緒は誘拐事件の真相を調べ出す

    0
    2026年02月18日

    Posted by ブクログ

    序盤から探偵に入るまで暗く苦しい内容だった。最後は救われた気がしてよかった。本物を見て本質を見極める

    0
    2026年02月18日

    Posted by ブクログ

    一人の女の子の成長を感じながら
    事件の成り行きを見守る

    小学生だった女の子美緒が成長して仕事をしながら
    昔の事件を調べ始める

    美緒が小学生から社会人となって
    悲しい別れを経験する

    初老の男永瀬との出会いにより
    美緒の感じが変わっていく様子や
    永瀬が向き合った自分の娘の事件
    それを調べていく美緒の心の内がものすごく成長を感じた

    自分の中の傷と向き合って
    それが消化できなくても怒りが収まらなくても
    それでも一つのけじめとして自分が納得する答えを出していく…

    読み応えのある素晴らしい作品




    ちなみに物語に全く関係ないけど
    美緒の母のいとこである薫が私は読んでいて
    好きだなと思った…

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    アル中の母を持つ私の幼少期とかなり被った。
    なので所々、とても感情移入した。
    丈太郎や薫さんのような人が私の身近にいたらよかったなぁと思った。
    そんな体験を持つ私だったからこの本は面白いと思えたのかもしれない…!

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    久々にラストに感情を揺さぶられた
    一冊。

    伊岡瞬さん作品は全体的に暗い人間模様で、その代表格な印象です。(明るい作品があったらごめんなさい)

    色んな人の罪と隠蔽。 人を想う気持ちと自分だけを守りたい気持ち。エゴ。

    最終的に全ての念が集まって、隠蔽された罪は土から掘り起こされる(読んだテンションそのままに生意気にも比喩表現であります)

    瑠璃の雫はラピスラズリという石であり、涙であり、確かにそこに人がいた跡であり、この本のタイトルであ(以下略)

    0
    2025年07月06日

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