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落語と無縁だった間宮緑も職場に定着し、牧大路編集長の透徹した洞察力に舌を巻きつつ落語編集道を驀進中。夏のある日、緑は春華亭古秋一門会の取材を命じられ、静岡の杵槌村を訪れる。この会は、引退を表明している当代古秋が七代目を指名する、落語界の一大関心事だ。開始直前、折からの豪雨に鎖され陸の孤島と化した村に見立て殺人が突発。警察も近寄れない状況にあっては、名探偵の顔を持つ牧も電話の向こうで苛立ちを募らせるばかり。やがて肝腎の後継者候補が一人ずつ見立て殺人の犠牲に……。犯人捜しと名跡の行方、宿悪の累が相俟って終局を迎えたそのとき、全ての謎が解ける!あらゆる事象が真相に奉仕する全き本格のテイスト、著者初長編の傑作ミステリ。
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Posted by ブクログ
落語専門誌の編集者を主人公としたミステリシリーズ第2弾にして、初の長編。閉ざされた山村、落語に見立てられた殺人、名跡の後継者争い、などなどある意味ベタな本格要素がたっぷり詰まっています。最近なかなかこの手のものにお目にかかれないので、喜んで楽しんで読みましたよ。使い古されたネタを新たに料理して出すのは、古典落語と本格ミステリの類似点であり、面白さなのでしょうね。
前作からどうも探偵役の推理経路が飛躍し過ぎている感はあったのですが、今作は長編ともあって丁寧に伏線が張られていたので、そこは気になりませんでした。ただ探偵役お馴染みの変人ぶりの方向性が合わないなとは思いましたが。
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