作品一覧

  • エキナカには神様がいる
    3.9
    1巻649円 (税込)
    知っているだろうか? 一日に数十万の人が利用している、東京の某ターミナル駅には「神様がいる」という噂がある。その神様はいつも、優しい目で私たちを見守ってくれている。 理不尽な上司の元で激務をこなし、疲労困憊の会社員。金を無心してくる元彼につきまとわれて悩んでいる女性。一人ぼっちでエキナカを寂しげに徘徊する小学生。記憶を失って行き場のない老女……。そんな彼らを、「エキナカの神様」は決して見放さない。
  • 彼女のトカレフ
    3.0
    1巻627円 (税込)
    新宿・歌舞伎町のビルから飛び降りて亡くなった母親の形見を整理していた女子高生の摩耶。荷物を探るうちに彼女が見つけたのは、ずっしりと重い、黒光りする拳銃。 トカレフ。 やはり母は、なにか事件に巻き込まれたのだ――。 そう確信した摩耶は母の死の真相を探ろうと、トカレフを手に歌舞伎町へと向かい、ヤクザ抗争に巻き込まれる。 不条理なルール、納得できない暴力――立ちはだかる様々な困難に心折られながらも、歯をくいしばり、死にものぐるいでぶつかっていく摩耶。 そして彼女は、新たな人生を歩き始める……。
  • 天使のどーなつ
    4.4
    1巻583円 (税込)
    男やファッションに興味なし。出世や金にも興味なし。垢抜けなくて野暮ったい灰庭留衣は、無類のドーナツ馬鹿だった。他人から変わり者扱いされても気にすることなく、一日中、美味しいドーナツのことばかり考えていた。 留衣が勤めるのは、首都圏に展開するチェーン店「羽のドーナツ」。代々木本社の開発部に所属する彼女の夢は、食べた人が笑顔になるドーナツ、食べた人を幸せにする奇跡のドーナツを作ること。 そんな彼女が巻き起こすトラブルの連続に、はじめは呆れていた周囲も、やがて――。 甘くて愉快で美味しい、心躍る物語、ぜひご試食あれ。
  • 君に続く線路
    3.2
    1巻583円 (税込)
    時は昭和初期。線路を守る保線手として、二十年以上ひたむきに働いてきた三郎。ある日、彼は一人の若い少女が線路の上で倒れているのを発見する――。仕事一筋に生きる純朴な四十男と少女の淡いラヴロマンス。
  • カエルの子は
    3.7
    1巻605円 (税込)
    遊園地でカエルの着ぐるみをかぶって仕事をこなし、優雅な独身貧乏生活を満喫中の俺、三十歳。ある日、見知らぬガキんちょがやってきて、俺に向かって思いっきり叫んだ。 「父ちゃん!」 身に覚えは……ない、わけでもない……。ああ、なんてこった。突然の息子の登場で、俺の平穏な生活が一変。そもそも子供は苦手なのに、この先、どうなっちまうのか ――。 真冬の遊園地でじんわりと展開する、奇妙な縁で結ばれた親子の心温まる物語。ぎこちない父親の愛情と、まっすぐな子供の信頼が、関わる人々に笑顔を運んでいく。
  • 俺たちのコンビニ 新米店長と仲間たち
    4.1
    1巻605円 (税込)
    故郷の小さな田舎町でコンビニを起ち上げた若き店長、牧水良平。開店までの苦労を乗り越えた彼を待っていたのは、厳しい現実だった。画一化を図るコンビニチェーン本部に抵抗し、オリジナリティあふれる店づくりをモットーに頑張っていたが、経営は赤字続き。しかも、バイト店員が起こしたある事件が原因で、ただでさえ少ない客足も激減してしまう。閉店の危機に、牧水店長が打ち出した策は―― !? どれだけ努力しても、結果が出ないこともある。でも彼には、信じるものがあった……。へこたれながらも、前へ進もうとする青年を描いた、元気をもらえる爽やか青春小説!
  • 俺のコンビニ
    3.6
    1巻605円 (税込)
    東京暮らしに挫折して、故郷へと舞い戻った青年、牧水良平。実家の小さな商店を手伝うわけでもなく、悶々とした日々を送っていた。そんな彼が一念発起! 人口の少ない田舎町で、コンビニを起ち上げようと決意する。当然のごとく次から次へと難題が降りかかってきて、若き店長は行き詰まるのだが――。 あなたがいつも立ち寄るコンビニの裏でも、こんな熱いドラマが繰り広げられているのかもしれない!? 何事にもへこたれず、前へ進んで行こうとする一人の青年を描いた、元気をもらえる爽やか青春小説!
  • 七人の王国 総理大臣は十七歳
    3.8
    1巻649円 (税込)
    小笠原諸島の中に浮かぶ、ある小さな島。東京から南に1000kmも離れたその島には、さまざまな過去をもつ男女七人が、数年前から暮らしていた。ある日、彼らは、日本からの独立を宣言する。 国名は多生島共和国。そして驚いたことに、総理大臣は十七歳の少年だという。 独立宣言を記した国書を受け取った日本政府は不快感を示し、突飛なニュースを渇望していたマスコミは一躍飛びつき、そして日本中の国民が大いに動揺した――。 これは、日本での生活に馴染めない人間たちが自由を求め夢想した、可笑しくも哀しい破天荒な物語。

ユーザーレビュー

  • エキナカには神様がいる

    Posted by ブクログ

    どんなに辛くても、ちょっとした誰かの支えで生きる希望が湧いてくる、そんな作品。
    誰かに助けてもらえれば、その誰かは自分にとっての神様になるから、中神くんは神様なんだと思った。
    短編だが、登場人物たちが繋がっていて、誰かが誰かを助けて生きているような感じがした。
    久しぶりに心温まる話を読んだ気がする。
    自分にもそんな感じの人はいるのだろうか。人間関係を大切にしていきたいと思った。
    それから中神くんの絵を見てみたい。

    個人的には液タブが羨ましい。普通のペンタブと比べて書きやすいようだが、ものすごい高いのに。

    0
    2017年03月19日
  • エキナカには神様がいる

    Posted by ブクログ

    かなりすごく好き、電車で泣きそうになった
    エキナカには様々な思い、物語が詰まってる
    他人事、見て見ぬふりが増えた世の中でも
    こういうことは今も何処かに残ってる
    他愛ない一言、少しの事で救われる人がいる
    温かい物が心に流れる物語でした

    0
    2017年02月07日
  • 天使のどーなつ

    Posted by ブクログ

    最高に面白かったぁ!中小ドーナツチェーンの本社開発部で、日々新しいドーナツ作成のため試行錯誤する25歳の女の子が主人公。ドーナツ馬鹿で口を開けばドーナツのことばかり、服装は着古したジャージにすっぴんと女子力皆無だが、ドーナツ愛だけは誰にも負けない。はじめはこんな子と同期だったら嫌だなぁと思ってたのに、いつの間にか気にならなくなっていた。むしろ応援したくなった。会社の吸収合併の危機に、ドーナツのことを心置きなく話せる友達、連日の終電帰りに最後のお祭り……ラストは本当に心が晴れやかになった。コンビニシリーズもそうだったけど、作者の作品はちゃんと社会人の視点が入ってて面白いな。
    続きが読みたいとは思

    0
    2014年02月22日
  • 天使のどーなつ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の灰庭留衣(はいば・るい)は、ドーナツが好きで好きでたまらないOL(もどき?)。ドーナツチェーン店『羽のドーナツ』に勤める彼女は、毎日ドーナツを作ることで頭がいっぱいで、周りの目なんて気にしない。そんなドーナツづくりの天才ともいえる彼女が作った新作ドーナツは、何故かあんまり売れない。加えて、会社の買収の噂も出てきて…。

    主人公の紙一重っぷりが素敵です。好きで好きでたまらなくて、一つのことだけに打ち込むこと。確かにそれは大切なことだけど、時にはそれだけでなく、他の観点から見てみること、他の能力も必要になるんだということが描かれています。会社の一員として成長していく主人公の姿に、社会人7年

    0
    2013年11月27日
  • 俺たちのコンビニ 新米店長と仲間たち

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    コンビニのことを知り尽くした上に、地方コンビニならではの話を盛り込んだ作品。

    中心メンバーが高校生ばかりなところにドリームがあるけど、それも田舎町で観光メイン、大学は郊外ってことならまあアリな設定かなと。
    何より展開が面白かった。
    常連客もバイトたちも、ヒール役にまわるチェーンのSV。
    最後はスカっとしました。

    メディアワークス、こういう作品も取り扱ってるんだなー。
    読後感いいです。

    0
    2013年01月11日

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