無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
物語として一貫性はあるし、エンタメとしてそれなりに面白く読めたのだけれど、メディアワークス文庫ということを考えると評価が難しい本。
コアなファンを持つ作家の母がビルから飛び降りて自殺し、その娘である女子高生が真実を知るために歌舞伎町に出掛け、トカレフを乱射し、知り合いのヤクザに助けられるエログロバイオレンスなヤクザものの話。違法すれすれの旅行会社の社長、その元で働くヤクザっぽい社員、殴られ怒鳴られながら借金を返すために働く女子高生と、表の世界から見ると決して明るいとは言えない。平和な日常とは違うのに悲壮感はなく、これが歌舞伎町の空気と言うんだろうか。
物語としては「彼女とトカレフ」というテーマが根底を貫いており、一冊の本として上々。なのに人に勧めにくいのは、決して清浄と言えない空気と、主人公の親友の良子の救われなさ。私が良子の母だったら、たとえ天涯孤独の身であろうと、娘をこんな目に合わせた友達を許したりしない。物語としては確かに面白いのに、レーベルの色と文章の軽さを考えると手放しで称賛できない。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸