峰月皓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最高に面白かったぁ!中小ドーナツチェーンの本社開発部で、日々新しいドーナツ作成のため試行錯誤する25歳の女の子が主人公。ドーナツ馬鹿で口を開けばドーナツのことばかり、服装は着古したジャージにすっぴんと女子力皆無だが、ドーナツ愛だけは誰にも負けない。はじめはこんな子と同期だったら嫌だなぁと思ってたのに、いつの間にか気にならなくなっていた。むしろ応援したくなった。会社の吸収合併の危機に、ドーナツのことを心置きなく話せる友達、連日の終電帰りに最後のお祭り……ラストは本当に心が晴れやかになった。コンビニシリーズもそうだったけど、作者の作品はちゃんと社会人の視点が入ってて面白いな。
続きが読みたいとは思 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の灰庭留衣(はいば・るい)は、ドーナツが好きで好きでたまらないOL(もどき?)。ドーナツチェーン店『羽のドーナツ』に勤める彼女は、毎日ドーナツを作ることで頭がいっぱいで、周りの目なんて気にしない。そんなドーナツづくりの天才ともいえる彼女が作った新作ドーナツは、何故かあんまり売れない。加えて、会社の買収の噂も出てきて…。
主人公の紙一重っぷりが素敵です。好きで好きでたまらなくて、一つのことだけに打ち込むこと。確かにそれは大切なことだけど、時にはそれだけでなく、他の観点から見てみること、他の能力も必要になるんだということが描かれています。会社の一員として成長していく主人公の姿に、社会人7年 -
Posted by ブクログ
とある遊園地で蛙の着ぐるみ(ケロ吉)係として働いている、晃のもとに“とーちゃんの子供だ”と言い張ってきかない少年、明がやってきて…
子供嫌いなのに遊園地で働く主人公、そんな彼に邪険に扱われながらも慕う、自称息子の少年。
本当に少年は彼の息子なのか?そして何故、主人公は遊園地で働くことになったのか。
蛙のケロ吉がマスコットの遊園地で繰り広げられる人と人とのあたたかい繋がりに気付ける素敵なお話です。
彼ら意外にも遊園地で働く色んな人のそれぞれの想いにも、すごく心があったかくなります(´-`*)
なにはともあれ、蛙がマスコットキャラっていうのが…私的にすごく良いww!! -
Posted by ブクログ
あなたの駅はどこですか。
そんなことを思いながら、読んでいただけたら幸いです。(あとがきより抜粋)
峰月皓(ほうづき こう)さん初読み作品『エキナカには神様がいる』は、辻村深月さんの『ツナグ』や青山美智子さんの『木曜日にはココアを』が好きな方にオススメします。
「燕町駅のエキナカには神様がいる。」
そんな噂が聞こえてくる燕町駅では今日も多くの人が慌ただしい1日を迎えているが、ちょっと視線をそらすと、
(ん?あそこにいる少年は、どうしてずっと立っているのだろう…。)
(あ、行きつけの花屋の店員さんが!!)
と小さな事件はチラホラと…。
そんな燕町駅で起こった奇跡に、ほっこり笑顔な私が