【感想・ネタバレ】君に続く線路のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年10月17日

昭和初期が舞台なことで取っ付き難いかと思ったけれど、落ち着いた、安定した雰囲気で読み易かった。人形でいることに強い反発を感じているお嬢様である櫻子が、キャラクターが強くて印象的だった。機関車の重量感や煤煙が目の前にあるみたいに迫った。短期間の冒険と別れからか、舞台は全然違うけれど、犬村小六さんの「と...続きを読むある飛空士への追憶」を連想したりした。

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Posted by ブクログ 2012年12月18日

ほんわかした気分になれます。
文体も癖がなく読み易い。少し物足りない感じはありますが。
主人公がラストにはちゃんと自分の今後と向き合ったことにほっとしました。

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Posted by ブクログ 2011年06月13日

 鉄道関連の花形と言えば運転手であり、車掌であり駅員である。もちろん、スジ屋と呼ばれるダイヤ管理のスペシャリストや車両点検の技師などもファンにはたまらない隠れたヒーローだろう。
 そんなスポットライトから少し外れた存在、線路を守る保線手を主人公に据えたのが本作だ。
 時代は昭和初期、煤にまみれ、風雨...続きを読むに打たれ枕木を砂利を点検する主人公を僕たちは目にする。事故に遭い、彼に救われた商家の令嬢、櫻子。彼女の家業への蟠りを、直向きに仕事に向かう主人公を、そして優秀な商人である櫻子の父の姿を見て、当たり前のことに気づく。運転士・車掌・技師・スジ屋・保線手、補修工事の作業員、そのどれが欠けても列車は安全に運行できず、そしてその「繋がり」はもっと広く遠くまで続いていることを。
 惜しむらくは後半の収束部がやや説明不足で、そのせいもあり安直に見えたこと。あの人物の動きなどもう少し前半から伏線を織り込んでくれていれば、また違った見方も出来たんじゃないかと思う。

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Posted by ブクログ 2011年02月19日

昭和初期、実直な保線手と真っ直ぐで世間知らずなお嬢様のほのかな恋愛小説……いや、恋愛未満だな。淡い初恋のような感じ。お見合いと父の仕事を嫌うお嬢様が、保線手達と数日過ごすうちに色々なことに気付き、成長する様がいい。ストーリーは一本道だけど、そこがいい。

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Posted by ブクログ 2010年04月25日

二十歳なのに、どこか高校生にみえてしまうような幼いところがある櫻子

保線手の重要性がわかった
こういう人が、今も昔も鉄道を支え続けていると知るとなんだか偉大に見えてくる

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