七月に流れる花

七月に流れる花

627円 (税込)

3pt

坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。

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七月に流れる花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月11日

    懐かしくなるようなどこか哀愁漂う田舎の夏の描写と、林間学校の招待状が渡され、意味もわからず「夏の城」に閉じ込められるという物語の不思議さに魅了された。ラストも良かった。
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    坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。
    六月という半端な時期の転校生なので、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月10日

    最初の方のファンタジー感のある雰囲気が最高に好き。(ブライト系の眩しくて爽やかな感じと、光のレースみたいな優しい生成り色。花の鮮やかな赤。みたいな世界観。)
    風景と色彩の描写が私とカッチリはまってすぐにこの世界へ入り込めた。みどりおとこは不気味すぎる。

    前半はうわぁ〜!っと、まんまるの目でワクワク...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月07日

    短くまとまっているが、非常に読みごたえのある物語だった。八月の方も楽しみだ。
    メメントモリ、死を思えっていうのは、こんな状況だからこそ大事にしたい。
    忌み嫌うのではなく、深く見つめることで生とは何かに思いをはせたいものである。

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    Posted by ブクログ 2018年10月06日

    ミチル一緒に なぜ? どうして? 変なの… とつぶやきながら読んでいく。あぁ そうだったのかと読み終わったけど、あれは? それは? これは? と残った疑問の答えを想像してみる。少しゾクッとして何だかにんまりしてしまう。

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    Posted by ブクログ 2021年06月05日

    おぞましい話かとおもったら現実的だった。
    それにしても恩田陸さんの話は詩的で、なんか心洗われる気がするし、読ませる。サクサク読んじゃうし、ついついページを捲る手がとまらなくなる。
    やっぱ、恩田陸さんの小説好き。
    この本と対になってる八月は冷たい城読みたい。

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    Posted by ブクログ 2021年02月21日

    夏の香りが漂う中、真昼の誰も居ない道で何となく怖くなるようなそんな雰囲気が醸し出されている。
    変な時期に転校してきたせいで周りに友達を作れず夏休みに入ってしまったミチル。
    自分が新しく住み始めた街の事など分からない。
    友達もいない。何も分からない。
    そんな中で突然林間学校に呼ばれて、また何も分からな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月06日

    最初はホラーなのかな?と思ったけど違いました。
    読み進めてとても不思議な感覚になりました。
    出てくる少女たちにも感情移入してしまいます。

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    購入済み

    2020年02月11日

    恩田陸の不穏な少女小説好きにはたまらない世界観でした。
    理屈ではおかしなところもありますが、それを超えてのミステリーと少女時代の懐かしいような揺れ動きが良かったです。

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    Posted by ブクログ 2019年12月01日

    児童向け作品のようである。
    城の構造やレイアウトが中々、掴みきれないところがあり、
    難解かもしれない。
    主人公は幼稚な性格でもない気がするが、そこまで秘密にする理由が今ひとつ、説得力に欠ける気がする。
    真実を知れば、人は成長するものであるから。
    やたら、恐怖を漂わせるところに疑問を感じた。

    数々、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月21日

    引っ越してきて間もないミチル
    ある日突然「みどりおとこ」から招待状を渡される。
    何もわからないまま、5人の少女たちと共に
    夏の城でひと夏を過ごすことに・・・

    「八月」の方を先に読んでしまったので
    いろいろと分かった上で読んでいても
    やはり美しく哀しい物語。

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