七月に流れる花

七月に流れる花

627円 (税込)

3pt

坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。

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七月に流れる花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なるほど、『八月は冷たい城』がサイドBならこちらはサイドAといったところか。どちらにも謎は描写してあるけれど、これといった答えは出ていない。この辺を意地悪と取るか、はたまた「この不可思議こそ恩田陸」と取るかで評価は変わる。
    どちらとも合わせて読んでも今ひとつハッキリしない。繋がりすらない。ディストピ

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    サクッと読める、恩田さんの不気味さというかぞっとする感じを味わえる話だった。謎解きは全然わからん。解決を待つまでちょっと怖くてそわそわした。
    30分くらいで読んだかな?薄いのもあるけど、ほんとにサッと読めた。

    花がきれいなもの、花火は帰る人のためのもの、というくだりが好きだな。

    0
    2025年04月11日

    Posted by ブクログ

    懐かしくなるようなどこか哀愁漂う田舎の夏の描写と、林間学校の招待状が渡され、意味もわからず「夏の城」に閉じ込められるという物語の不思議さに魅了された。ラストも良かった。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。
    六月という半端な時期の転校生なので、

    0
    2024年01月11日

    Posted by ブクログ

    最初の方のファンタジー感のある雰囲気が最高に好き。(ブライト系の眩しくて爽やかな感じと、光のレースみたいな優しい生成り色。花の鮮やかな赤。みたいな世界観。)
    風景と色彩の描写が私とカッチリはまってすぐにこの世界へ入り込めた。みどりおとこは不気味すぎる。

    前半はうわぁ〜!っと、まんまるの目でワクワク

    0
    2022年06月10日

    Posted by ブクログ

    短くまとまっているが、非常に読みごたえのある物語だった。八月の方も楽しみだ。
    メメントモリ、死を思えっていうのは、こんな状況だからこそ大事にしたい。
    忌み嫌うのではなく、深く見つめることで生とは何かに思いをはせたいものである。

    0
    2021年01月07日

    Posted by ブクログ

    ミチル一緒に なぜ? どうして? 変なの… とつぶやきながら読んでいく。あぁ そうだったのかと読み終わったけど、あれは? それは? これは? と残った疑問の答えを想像してみる。少しゾクッとして何だかにんまりしてしまう。

    0
    2018年10月06日

    Posted by ブクログ

    おぞましい話かとおもったら現実的だった。
    それにしても恩田陸さんの話は詩的で、なんか心洗われる気がするし、読ませる。サクサク読んじゃうし、ついついページを捲る手がとまらなくなる。
    やっぱ、恩田陸さんの小説好き。
    この本と対になってる八月は冷たい城読みたい。

    0
    2021年06月05日

    Posted by ブクログ

    夏の香りが漂う中、真昼の誰も居ない道で何となく怖くなるようなそんな雰囲気が醸し出されている。
    変な時期に転校してきたせいで周りに友達を作れず夏休みに入ってしまったミチル。
    自分が新しく住み始めた街の事など分からない。
    友達もいない。何も分からない。
    そんな中で突然林間学校に呼ばれて、また何も分からな

    0
    2021年02月21日

    Posted by ブクログ

    最初はホラーなのかな?と思ったけど違いました。
    読み進めてとても不思議な感覚になりました。
    出てくる少女たちにも感情移入してしまいます。

    0
    2020年04月06日

    購入済み

    恩田陸の不穏な少女小説好きにはたまらない世界観でした。
    理屈ではおかしなところもありますが、それを超えてのミステリーと少女時代の懐かしいような揺れ動きが良かったです。

    0
    2020年02月11日

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