光文社作品一覧

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  • ロンドン狂瀾(上)
    4.0
    1930年1月、日米英など五大海軍国によるロンドン海軍軍縮会議が始まろうとしている。随員を命じられた外務省情報部長・雑賀潤は、首席全権の若槻礼次郎らと日本を旅立った。だが、各国の利害が対立する外交交渉は難航の連続。その上、海軍軍令部は自らの主張に固執し、妥協案に対して拒絶の姿勢を崩さない。熾烈を極める状況の先に、雑賀は光明を見出せるか!?
  • 古田織部(おりべ)~戦国数奇大名の生涯~
    4.0
    風雲急を告げる戦国の世、山深い美濃に生まれた左介(織部)は、幼少より織田信長に仕え、若き秀吉に引き立てられて出世の道を歩んだ。千利休や陶工達との邂逅が彼を茶の道へ誘い、ついには徳川家の指南役に上りつめるが――。武将ながらも茶湯や焼物にその名を残す希代の風流人の一生を描いた表題長編に加え、著者のデビュー作(オール讀物新人賞受賞作)を併録。(『風炉のままに』改題)
  • AI時代の新・ベーシックインカム論
    4.0
    ベーシックインカム(Basic Income, BI)とは「政府が、すべての人に必要最低限の生活を保障する収入を無条件に支給する」制度を指す。近年、特にヨーロッパ諸国を中心にBI導入をめぐる動きはかつてないほど盛んになっている。日本での可能性はどうか。財源はどうするのか。現行の貨幣制度の欠陥とは何か。最大の障壁となるものは何か。そして未来の社会とは――。AIと経済学の関係を研究するパイオニアが論考する刺激的な一冊。
  • 藤井聡太はAIに勝てるか?
    4.0
    ついに将棋ソフトが名人を破り、「コンピュータが人間を超えた」という現実は誰の目にも明らかになった。しかし人間は、対戦が繰り返されるだけ過去に学び、無限に成長する。そして、加藤一二三、羽生善治、藤井聡太と、天才は必ず現れ、歴史を塗り替えていく。棋士とコンピュータが対局する電王戦の終幕、藤井少年の快進撃、ソフト開発者たちの執念の戦い…天才の誕生とコンピュータの進化で大きく揺れる棋界の最前線を追う。
  • 空気の検閲~大日本帝国の表現規制~
    4.0
    絶対悪の代名詞「検閲」。しかしその実態は? ブラック労働的な現場、検閲官とマスコミの驚くべき一体ぶり、官僚的セクショナリズムによる検閲の暴走、法外の手段を用いた非正規の検閲と、忖度による自主規制、世間との共振……。1928年~1945年のエロ・グロ・ナンセンスから日中戦争・太平洋戦争時代まで、大日本帝国期の資料を丹念に追いながら、一言では言い尽くすことのできない、摩訶不思議な検閲の世界に迫っていく。
  • 最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門
    4.0
    オーソモレキュラーとは分子整合栄養医学とも訳される栄養療法である。ビタミンやミネラルなどの栄養素を正しく取り入れることで病気の予防や治療を行なうもので、欧米を中心に発展してきた。日本での第一人者である著者は、これまで数々の書籍によって症状別に不調への対処法を解説してきたが、昨今の栄養への関心の高まりに応じ、満を持してオーソモレキュラーを正面から解説。多くの症例を交えつつ食事や栄養の大切さを伝える。
  • 「女性活躍」に翻弄される人びと
    4.0
    管理職への昇進を拒む深い葛藤、やりがいと低賃金の狭間に生きる姿、「勝ち組」の敗北感、認められない家庭生活での活躍、そして男をも襲うプレッシャー。「女性活躍」推進の期待が高まる一方、女たちは規範の押し付けに悩み、苦しみ、怒っている。等身大の本音を長年に及ぶ定点観測ルポで掬い上げ、時代ごとの生き方トレンドに翻弄される人びとの生きづらさの本質を解き明かし、それぞれが希望の光を見出せる社会を考える。
  • にんげんぎらい
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    毎日、工場で鉄板を曲げ続けるまり江。口うるさいパート達にも、ベタベタするママ友にも、怒りにも似た苛立ちを感じていた。そんなまり江の宝物は5歳の娘・咲季だけだ。夫は数ヵ月前、家を出て行った。理由はわからない。まり江は、深夜、発泡酒を片手にアダルトサイトを閲覧する。自慰行為に耽る自分が、リビングに設置されたウェブカメラに映るように。この映像を、夫がどこかから見ているかもしれないと思いながら――。
  • 毎朝3分で服を選べる人になる
    4.0
    天気、会う相手、仕事に食事会、子どもの学校行事……。たくさん予定がつまった忙しい日は、一体何を着るのが正解なの? 一日の予定をすべてカバーできるコーディネートがぱっと決まると、毎朝のストレスが一気に軽くなる! 人気スタイリストが10年悩んでたどり着いた、「時短クローゼット」の作り方を教えます。ヘアのまとめ方、いつだって新しいメイク、ボディケアなど「服を着る自分」の磨き方のヒントも満載。
  • 井上真改(しんかい)~御刀番 左京之介(九)~
    4.0
    駿河国汐崎藩の国許で一揆の噂がたった。汐崎藩の御刀番頭・左京之介は、噂の真偽を確かめるため、さっそく国許へ向かう。汐崎藩領内へ入った左京之介を待っていたのは、汐崎藩を混乱させんとする一派。そして、敵の手には、名剣「井上真改」が。はたして、左京之介は、一揆を防ぐことができるのか。手に汗握る策謀の応酬と迫力の剣戟満載のシリーズ第九弾。
  • 砂丘の蛙
    4.0
    1巻880円 (税込)
    殺人事件を起こした崎津直也が刑期を終えて出所した直後に神戸で殺された。その直後、9年前に崎津を逮捕した刑事の片倉康孝も何者かに刺される。崎津から届いた手紙に書かれていた、「砂丘の蛙」という謎の言葉、戸籍には載っていない「妹」の存在。事件の渦中に巻き込まれた片倉は、捜査本部から外されても地道な捜査を続け、神戸、鳥取へと足を運ぶ。傑作推理小説。
  • ワイルド・サイドを歩け
    4.0
    1巻770円 (税込)
    昼は進学校に通う高校生、夜は男娼の顔を持つ相浦理一は、ひょんなことから台湾産ドラッグ「百歩蛇」を手に入れる。一方、零細暴力団組長の井島勝義は、何者かに「百歩蛇」を奪われ、窮地に陥っていた。理一は悪友二人とともに、ドラッグをストリートギャングに売りつけようと画策するが……。シニカルでユーモラスかつ切ない。アウトロー青春小説の快作!
  • 不正侵入
    4.0
    1巻935円 (税込)
    警視庁組織犯罪対策部の刑事・秋川は、自殺とされた旧友の死に不審を覚える。彼の妻から「夫を殺した連中に狙われている」との電話が――。直後、彼女は謎の失踪を遂げた! 独自の捜査を始めた秋川の前に立ちはだかる検察の影、背後で暗躍する暴力団組織……。さらに浮かび上がってきた、4年前の殺人事件の真相とは? 一刑事が巨悪に迫る、警察小説の新たな傑作!
  • 無愛想のススメ~人間関係が劇的に改善する唯一の方法~
    4.0
    人の悩みのほとんどは「人間関係」から生まれると言われていて、人は愛想を良くすることでその悩みを解決しようとする。しかし、愛想を良くすることで悩みを解決しようとするその姿勢こそが、悩みが解決されない最大の原因なのだと言ったら、あなたはどう感じるだろうか?――人に軽く見られる、ナメられる、ないがしろにされる……笑わない勇気が対人関係を強くする!
  • 信なくば、立たず~サラリーマン「論語」小説~
    4.0
    1巻605円 (税込)
    食品加工製造会社に勤める山田信義は、先代社長の「儲けよりも信頼だ」という教えを忠実に守っていた。だが、社長が息子に代替わりした途端に食肉偽造を強要される。義憤に駆られた彼は、内部告発を企てる。(「信なくば、立たず」) 日本経済が低迷から脱し、再び大きく羽ばたくために――。企業や経営者、そしてサラリーマンが本来あるべき姿を示唆する「必読」の一冊!
  • 常勝投資家が予測する日本の未来
    4.0
    筆者が世界を観察する切り口は3つと決めている。金融経済、情報技術、社会システムだ。これらの切り口で世界を俯瞰すれば、おおよそすべてのことが分かる。本書に登場する多くのストーリーは、突拍子のない絵空事ではなく、各分野のビジネスパーソンや投資家たちとの情報交換、世界各国の視察から導き出した、「起こり得る」可能性が高いものだ。(「まえがき」より、一部改変) 未来を読む投資家による、未来への処方箋。
  • 1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~
    4.0
    戦後の日本は脅威の経済復興を遂げ、終戦からたった11年で、政府の経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言した。ところが、バブルが崩壊した後の長期不況は「失われた20年」だ。日本経済は敗戦から11年で立ち直ったのに、バブル崩壊では20年経っても立ち直ることができなかった――。80年代、あれほど元気だった日本経済はなぜ「失われた20年」に陥ったのか?現代史の転換点を臨場感満載に描く。
  • 美術の力~表現の原点を辿る~
    4.0
    私は30年以上にわたって毎年のように西洋の美術作品を巡って歩いてきたが、美術作品も、それが位置する場所の力と相まってオーラをまとうようである。(中略)無数の眼差しが注がれてきた美術作品は、巡礼者の信仰を吸収した聖遺物と同じく、膨大な人々の情熱と歴史を宿し、あるべき場所で輝きを放っているのである(「まえがき」より)。イスラエルで訪ね歩いたキリストの事蹟から津軽の供養人形まで、本質を見つめ続けた全35編。
  • 白日の鴉
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    製薬会社のMR・友永孝は、電車内で見知らぬ男女に痴漢の疑いをかけられ駅から逃走、新人巡査の新田真人に逮捕された。友永は無罪を訴えるが、留置場に収監されてしまう。後日、真人はある出来事から友永の無実を確信し、老弁護士・五味陣介に協力を求めるが――。留置場から拘置所、そして法廷へ。仕組まれた冤罪との闘いを徹底した緻密さで描く異色の警察小説。
  • コミュニティー・キャピタル論~近江商人、温州企業、トヨタ、長期繁栄の秘密~
    4.0
    最新の社会ネットワーク理論と綿密なフィールド調査に基づき、特定のコミュニティーにおけるメンバー間の「同一尺度の信頼」がもたらす“つながり力”に着目。「三方よし」で知られた近江商人、近年、国際的に大活躍する温州人企業家のネットワーク、さらに、高い競争力を維持するトヨタのサプライチェーンなど、優れたパフォーマンスを示すコミュニティーの特徴とは? ビジネスのヒントを探る一冊。
  • マンガハウス!
    4.0
    1巻715円 (税込)
    超人気漫画家・神野拓が指導する新人育成プロジェクトに、ワケありの3人が集まった! 再デビューを目指すが伸び悩む滝川あさひ。会社を辞めて漫画家を志す林一樹。絵は下手だが発想力は人一倍の星塚未来。しかし、彼らが共同生活を送る一軒屋には、編集者や家族らが入り乱れ、騒々しいことこの上なし。それでも切磋琢磨の日々を送る3人はデビューできるのか!?
  • 私の庭 浅草篇(上)
    4.0
    1~6巻825~1,045円 (税込)
    時代は幕末、両親を早くに亡くした権介は浮浪の身となって浅草の小屋で生活していた。幼い頃に虐げられていた権介は、彼の集落に住みついた徳川幕府の元高位幕臣と思われる「爺」の薫陶を受け成長する。浅草吉原界隈で勝手気儘に暮らす権介だが、ある日侍狩りで奪った刀を友人にあげたことで自身の生活に陰りが生じ始める――著者初の時代小説にして大河青春小説!
  • サランヘヨ(愛する) 北の祖国よ
    4.0
    1巻660円 (税込)
    新人作家の永井順一は、やり手の雑誌記者だった妻・由理を殺され失意のどん底に。妻と生前に約束していた韓国への旅に出かけた順一は老斤里で、人生の岐路に立つ4人の仲間に出会う。彼らは思いもよらない角度から事件に光をあててくれた。妻の死は、彼女が追っていた医大教授の黒い噂に繋がるのか? さらに、朝鮮半島の歴史的事件にも――。人間の苦悩と再生を描く傑作!
  • 牡丹色のウエストポーチ~杉原爽香四十四歳の春~
    4.0
    「杉原爽香の娘を殺して」夜明け前の公園で交わされた契約が、危険な事件の連鎖を誘い込む。不穏な思惑などつゆ知らず、学校行事の一環で山間のキャンプ地に赴くこととなった爽香と娘の珠実。楽しいはずの旅行先で、殺意は着実に迫りつつあった……。新たな事件、移ろう人間関係、それぞれの成長。登場人物が読者とともに年齢を重ねる大人気シリーズ第30弾!
  • ブラック職場~過ちはなぜ繰り返されるのか?~
    4.0
    2015年、電通に勤めていた高橋まつりさん(当時24歳)が過労によって亡くなったことは記憶に新しい。同社では、過去にも若手社員が過労死している。過ちはなぜ繰り返されるのか。日本社会は、労働者をより冷遇するような状況に進んでいるように見える。パワハラを始めとする様々なハラスメントも横行している。労働弁護士が、ブラックな職場の問題に横たわる背景を検討しつつ、ホワイトな社会の実現に向けた具体的な解決策を示す。
  • つばき
    4.0
    つばきは、深川に移り住み、浅草で繁盛していた一膳飯屋「だいこん」を開業した。評判は上々だが、「出る杭は打たれる」とばかりに、商売繁盛を快く思わない者もいた。廻漕問屋「木島屋」から、弁当を百個こしらえてほしいという大口の注文を受けたのだが……。浅草とは仕来りの違う深川に馴染もうと、つばきは奮闘する。祭の興奮と職人たちの気概あふれる深川繁盛記。
  • わたしのおせっかい談義 新装版
    4.0
    粋な人生とは? 気ばたらきとは? 下町育ちの江戸っ子気質で知られた名女優がユーモラスに痛快に語った、自らの生い立ちから、食に対する思い、夫婦のあり方、美しく歳を重ねる秘訣まで。噛みしめるほどに味わい深い言葉の数々に、生きる知恵が詰まっています。エッセイストとしても名高い著者の講演会でのスピーチをまとめた、『わたしの茶の間』姉妹編。
  • 私刑
    4.0
    1巻990円 (税込)
    辻堂で発見された女性の惨殺死体の状況は、すでに犯人が死亡したはずの3年前の猟奇連続殺人、通称〈アラストル事件〉を彷彿させるものだった。藤沢南署の若手刑事・佐倉真理子と、幼馴染みのニュースキャスター・水瀬智世は、協力して犯人を追うが……。殺人の連鎖に、過熱する報道合戦とネット世論、翻弄され続ける警察。現代の犯罪の闇を抉る、傑作ミステリー。
  • 雨宿り
    4.0
    女手ひとつで釣り宿を営むおこうの前に、一人の男が現れる。若かりし頃、二人は雨宿りをした寺で、盗賊を殺め、50両を掠めとったのだ。そして所帯を持ったが……。二度と会うとは思わなかった男との再会に動揺し、おこうは懐に包丁を忍ばせて――。第6回小説宝石新人賞受賞の表題作を含む5つの短編、それぞれの登場人物が、複雑に絡み合う時代小説連作集。
  • 三成の不思議なる条々
    4.0
    たかが20万石の身代である石田三成が、なぜ西軍の大将として指揮をとったのか? 西軍、東軍、どちらに道理があったのか? 関ヶ原の合戦から30年、当時を知る人々を訪ね歩く町人がいた。『関ヶ原合戦大名衆振舞ノ子細』としてまとめられた一冊から浮かび上がる歴史の真相とは!? そして、敗軍の将・三成について、町人を使って調べさせた「さるお方」の思惑は!?
  • 叩かれる父
    4.0
    1巻550円 (税込)
    28歳の息子・隆一が、職を転々とした揚げ句に実家に戻ってきた。以来8ヵ月、ひきこもり生活を続けている。母親を階段から蹴落とした隆一に反省をうながすが……。逆上した息子に叩かれ続けても、父親はひたすら耐える。胸中では自らの半生を振り返っていた。(表題作) 義母の介護、熟年離婚、愛人との再会など、さまざまな夫婦の姿を通して、人生の機微を描く。
  • 夜叉萬同心 藍より出でて
    4.0
    舟運業者らが開いたご禁制の賭場から大金が奪われたとの噂が流れ、次いで勘定奉行所の役人が殺された。萬七蔵は事件の探索を始めるが、そんな中、かつての親友・連太郎が訪ねてくる。七蔵は再会を喜ぶも、友の様子は微妙に変化していた。やがて友に関する重大な事実が明らかになり……。納涼花火の夜陰に紛れ、暗躍する勢力と七蔵が対決する。傑作シリーズ第四弾。
  • 女の陥穽~御広敷用人 大奥記録(一)~
    4.0
    八代将軍となった徳川吉宗は幕政改革に乗り出した。手はじめは贅沢三昧をしてきた大奥の粛清。そのため以前、勘定吟味役として利用していた水城聡四郎を御広敷用人として登用した。吉宗の密命を実行せんと調べ始めた聡四郎の前に「影」が立ち塞がる。一放流の達人、聡四郎は密命を成し遂げられるのか。待望の「水城聡四郎」新シリーズが壮大なドラマとともに登場。
  • 「代謝」がわかれば身体がわかる
    4.0
    「脂肪は燃焼する」「体温が高い人や汗っかきは代謝がいい」「酵素ドリンクは体内で何かいいことをしてくれる」「摂りすぎた脂肪が皮下脂肪や内臓脂肪になる」――こんなこと、信じていませんか? 実は体の代謝(体内で起こる化学反応の総称)の仕組みは、一般にイメージされているものとちょっと違うのです。では、本当の代謝とはどんなものなのか。豊富で絶妙なたとえ話を使った解説によって体内世界に対する認識を刷新します!
  • インデックス
    4.0
    裏社会の人間が次々と惨殺された「ブルーマーダー事件」。その渦中で暴力団組長・皆藤が行方不明になっていた。組長の妻は、彼も巻き込まれたのではというのだが。(表題作) マンションの一室で男が合成麻薬による不審死を遂げた。近くでは、車と接触事故に遭った女性が、被害届も出さずにその場を去っていた――。(「女の敵」) ほか、姫川玲子が様々な貌を見せる全8編!
  • 反グローバリゼーションとポピュリズム~「トランプ化」する世界 マル激トーク・オン・ディマンドvol. 11~
    4.0
    トランプ政権の誕生で、世界はどう変わるのか? グローバリゼーションの波が逆戻りし、自国主義が世界を覆うのか? 人々の不満を吸収したポピュリズム政権が広がるのか――? アメリカ政治、思想研究、憲法学者、国際ジャーナリストなど米国の動向に精通する論客らと共に、米大統領選以降の世界情勢と未来予想図を語り尽くす。神保哲生が主宰するビデオニュース「マル激トーク・オン・ディマンド」シリーズ、待望の新刊!
  • 九字兼定~御刀番 左京之介(七)~
    4.0
    汐崎藩の御刀番頭・左京之介は、対立している水戸藩江戸家老から、京之介の友である水戸藩御刀番頭・神尾兵部の行方がわからなくなったと告げられる。頼みを受け友の行方と水戸藩から奪われた「九字兼定」を捜す京之介の眼前に謎の集団が立ちはだかる。闇同心、影目付……「九字兼定」を狙う者たちとの壮絶な闘いが始まった――。手に汗握る渾身のシリーズ第七弾。
  • 夜叉萬同心 冬かげろう
    4.0
    北町奉行所の隠密廻り方同心、萬七蔵は、目的遂行のためには手段を選ばぬやり方から、「夜叉萬」と呼ばれ密かに恐れられていた。脂粉の香りを残し去ってゆく辻斬りの探索の過程で七蔵が見た卑劣な真実とは――。七蔵のふるう豪剣は、誰を斬り、何を裁くのか? 悪道を歩む人間を見つめ、その因果や定めを鮮やかに描き出す、名手による時代小説、超絶の醍醐味ここにあり。
  • わたしはここにいます
    4.0
    火事で家族を失った須崎鷹哉は、伯父・刀根尚都の依頼で、彼が家令を務める屋敷のお嬢様・常磐井文乃の旅に同行することになった。行き先は北の果て、稚内。くわしい事情も知らされないまま辿り着いたのは、希代の霊媒・九条紫姫音の館だった。文乃の目的は、16年前に紫姫音の後継者選びに参加した母・芙美乃に何があったのか知ることで、館には当時の参加者・関係者が呼び集められているというのだが……。
  • 哲学書簡
    4.0
    イギリスにおける信教の自由や議会政治を賛美し、ロックの思想、ニュートンの科学、シェイクスピア演劇など文化、科学の分野における考察を、書簡形式で綴ったヴォルテールの初期の代表作。絶対王政下のフランス社会の遅れを痛烈に批判し、発禁処分にされたことで大ベストセラーとなった。のちの啓蒙思想家たちに大きな影響を与えた、ヴォルテールの思想の原点ともいえる著作。
  • 春や春
    4.0
    1巻770円 (税込)
    俳句の価値を主張して国語教師と対立した茜。友人の東子に顛末を話すうち、その悔しさを晴らすため、俳句甲子園出場を目指すことに。ふたりのもとには、鋭い音感の持ち主の理香や論理的な弁舌に長けた夏樹らの個性的な生徒が集う。そして、大会の日はやって来た! 少女たちのひたむきな情熱と、十七音で多彩な表現を創り出す俳句の魅力に満ちた青春エンタテインメント!
  • 評決の行方~母親殺し事件の深層~
    4.0
    1巻660円 (税込)
    雅江と英理佳は、小学4年生の頃、まるで双子のように仲良しだった。ともに31歳となった二人が、20年の歳月を経て、殺人事件の法廷で再会する。一方は裁く側、一方は裁かれる側の人間として――。その後、二人の運命は二転三転。思いもよらないかたちに捩れ、絡み合っていく……。人の心の謎と葛藤を精緻に描いた心理ミステリーの傑作!
  • 遺産相続の死角 東京~札幌殺人ライン
    4.0
    函館・赤レンガ倉庫群近くの海で発見された水死体。水産会社を経営する一ノ瀬祐二だった。遺産相続で祐二と揉めていた兄の和雄が容疑者として浮上するなか、札幌でさらなる殺人が! 和雄の教え子の美緒は恩師の妻に乞われ、壮とともに真相解明に乗り出す。三年前、東京で起こった事件と、二つの殺人の共通点に着目した二人は、凶行に隠された死角を炙り出す。
  • 千曲川殺人悲歌~小諸・東京+-の交差~
    4.0
    傲慢、奇矯な若き天才画家が、自宅駐車場で刺殺死体となって発見された。その恋人は同夜、別の場所で毒死を遂げていた。無理心中かと見えた事件の裏に画家への殺意を抱く多くの容疑者が浮かぶ。刑事・勝俊作は、娘に自殺された高校の同窓生と事件の因縁に心ざわめく……。名探偵コンビ・壮と美緒は鉄壁のアリバイを崩せるのか!? 島崎藤村の詩が彩る究極の不可能犯罪!
  • 「夜遊び」の経済学~世界が注目する「ナイトタイムエコノミー」~
    4.0
    ナイトタイムエコノミーは日が落ちた以降、夜から翌朝までの間に行われる経済活動の総称である。これまで「夜の経済」は必ずしも社会から正当な評価を受けて来なかった。しかし近年、諸産業におけるナイトタイムエコノミー振興の必要性が世界的に重要視され始めており、日本においてもその手法に注目が集まっている。「夜の経済」はどう日本経済に影響を与えるのか? 豊富な実例を交えながら「夜」の新たな経済成長戦略を探る。
  • 神の手廻しオルガン
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    「ほぼ一気読みの吸引力。文芸ミステリーの時代が開花しつつある」――島田荘司/島田荘司選・第9回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。日本とポーランドで起きた2つの殺人事件。72年前のナチスの闇が、今、甦る。ポーランド人強制収容所囚人の日記に隠された意外な真実とは!? 正義の在り方と家族愛を問う、社会派ミステリー!
  • 乱歩の変身~江戸川乱歩セレクション~
    4.0
    トリックに驚き、幻想に魅了される「変身」づくしのセレクション。変装した男女による舞踏会が衝撃の結末を招く「覆面の舞踏者」、怪人二十面相改め四十面相と小林少年が熾烈な変装合戦を繰り広げる「怪奇四十面相」など、乱歩の“変身願望”が具現化された小説の数々。さらには、変身についての冷静な分析と執拗な妄想が入り混じる名随筆を惜しまず収録した傑作選!
  • 三毛猫ホームズの正誤表 新装版
    4.0
    1巻440円 (税込)
    新人女優の恵利に主役を射止められてしまった丹羽しおり。彼女が通うグループカウンセリングでは、みな自分の立場に不満を持っていた。部長ポストを奪われた男、転校生に成績トップの座を譲った中学生、夫に悩まされる主婦。彼らの人生を「訂正」させる連続殺人が起こる。まるで、〈正誤表〉に沿うように。晴美の友人である恵利は、自らに迫る危機を片山に訴え……。
  • 新廃線紀行
    4.0
    1巻880円 (税込)
    廃線旅行は、鉄道の歌枕を訪ねる旅である――。“現代の芭蕉”嵐山光三郎が、消えた鉄道の残影を求め、全国26路線を踏破する痛快紀行。重要文化財を擁する絶景廃線に、ご当地グルメと温泉を堪能する極楽廃線、追悼旅行で訪れた朽ちゆく思い出のローカル線……。苔生した線路を辿ってみれば、よみがえるのはムカシの匂い。読めばあなたも、きっと廃線の虜になる。
  • 最上級のプチプラギフト100
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 女性同士の集まりや、仕事仲間へのちょっとしたお礼は、大げさでなくセンスの良い小さなギフトが◎。でも、いざ探すとなると案外難しいし、おっくうなもの。ギフトコンシェルジュとして活躍中の著者は、女子会プチプラギフトの達人でもある。「千円まで」で、送る側ももらう側も笑顔になれる必勝プチプラギフトを100点ご紹介。
  • 風俗嬢の見えない孤立
    4.0
    「訪れる『40歳』の壁」「断たれるセカンドキャリア」「過熱する『貧困』報道の弊害」「誰にも知られたくないがゆえの『孤立』」「性風俗産業はセーフティネットか?」「なんともいえない『生きづらさ』」……etc. のべ5000人以上の風俗嬢と関わり聞こえてきた生の声と、見聞きした事実・収集したデータから、風俗業界の「現在」と風俗嬢の本当の悩み事を知り、「夜の世界」の課題とつながる、日本社会の課題を考える。
  • 狐の飴売り~栄之助と大道芸人長屋の人々~
    4.0
    贅沢三昧の放蕩息子が、大店を飛び出し、ある日突然、大道芸人たちと長屋暮らし! 熊の兄弟、一人芝居の男、猫の托鉢僧、茶売りの婆さん。こいつらと一緒に暮らす!? このわたしが飴を売る!? そこへ押しかけてきたのは、わたしを裏切った身重の元・許婚。もう、どうなっちまうんだい! 笑って泣けて、心がふわりと温まる江戸人情噺。
  • にぎやかな落葉たち
    4.0
    1巻990円 (税込)
    北関東の山間にたつグループホーム「若葉荘」。そこには元天才少女小説家の世話人と、自在に歳を重ねた高齢者たち、車椅子暮しの元刑事らが暮らす。だが穏やかな日々は、その冬いちばんの雪の日、密室で発見された射殺死体の出現によって破られる。17歳の住み込みスタッフ・綾乃は、一癖も二癖もある住人のなかで隠された因縁を解き明かし、真相に迫ることができるのか!?
  • おひとり京都の晩ごはん~地元民が愛する本当に旨い店50~
    4.0
    治安もよく、観るべきところも多くあり、何よりひとり旅が最もよく似合う京都。京都ひとり旅は増えるいっぽうだ。ときどき居酒屋のカウンターなどで隣り合わせることがあり、京都ひとり旅話に花が咲くのだが、そんなときに決まって話題になるのが、京都おひとり晩ごはん。(中略)京都でおひとり晩ごはんはハードルが高い。身をもって実感し、ひとりでも気持ちよく迎え入れてくれる店を探し続けた。(「はじめに」より)
  • 龍臥亭事件(上)
    4.0
    1~2巻770円 (税込)
    御手洗潔が日本を去って一年半。彼の友人で推理作家の石岡は、突然訪ねてきた二宮という女性の頼みで、岡山県まで悪霊祓いに出かけた。二人は霊の導くままに、寂しい駅に降り立ち、山中に分け入り、龍臥亭という奇怪な旅館に辿り着く。そこで石岡は、世にもおぞましい、大量連続殺人事件に遭遇した。推理界の奇才が、渾身の筆致で描く本格ミステリー超大作!
  • 踊る手なが猿
    4.0
    1巻550円 (税込)
    新宿西口地下にあるケーキ屋のガラスケースの上にすわる猿の人形。向かいの喫茶店で働く純子は、この猿に結ばれている赤いリボンが、時によって位置を移動するのが気掛かりだった。(「踊る手なが猿」) 都立高の敷地から江戸時代の墓地が? その中の樽形の棺に男女2体の人骨と、密封された小壺が入っていた。(「暗闇団子」) サスペンス&トリック傑作集。
  • シン・ヤマトコトバ学
    4.0
    ヤマトコトバは神話や伝承、『古事記』、『日本書紀』、祝詞などにルーツがあり、現代でも訓読みとして使われている。日本語の原点・ヤマトコトバに触れることは、日本文化の源流に触れること。古から守られてきた、人の心や大自然と繋がる言霊の力は、現代人のライフスタイルにこそ活かすべき豊饒なる精神文化だ。本書ではヤマトコトバの歴史や構造をポップに解説。また日々口遊みたい祝詞や和歌の名文、伝説や逸話も紹介する。
  • キリスト教神学で読みとく共産主義
    4.0
    ロシア革命100周年。トランプの勝利は、労働者階級の勝利か? 世界が覆う格差・貧困。新自由主義=資本主義が生み出す必然に、どう対峙するか? キリスト教神学的アプローチで、廣松渉『エンゲルス論』を読み直す。(『共産主義を読みとく―いまこそ廣松渉を読み直す『エンゲルス論』ノート』改題)
  • 目に見える世界は幻想か?~物理学の思考法~
    4.0
    現代の物理学は、人間の思考を根底から支配している常識を捨て去ることで進展してきた。人間の見た目通りの世界は、本当の世界の姿なのか。人間の存在は、その物理的世界の中でどのような位置を占めているのか。近代物理学の誕生の経緯、そして物理学に大きな革命をもたらした量子論と相対論の成り立ちを概観。物理学とは、常識に対する挑戦である――。日々の生活のヒントにもなる、数式・図表を用いない物理学の入門書。
  • 蜃気楼の王国
    4.0
    1巻825円 (税込)
    遠山金四郎とシーボルトが源義経生存伝説に挑む!(「蒙古帝(モンゴリア)の碑(いしぶみ)」) 琉球王国との交渉に訪琉したペリーが「琉米修好条約」の裏側を解き明かす!(表題作) 東郷平八郎が、上田秋成が、曲亭馬琴が歴史の間隙に踏み込み、偽史・稗史の成り立ちを覗き見る。その先に、「伝説」に込められた民衆の願望と権力者が創った「正史」の思惑が浮かび上がる、歴史ミステリーの意欲的傑作!
  • 解決人
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    当然の上司交替に翻弄する商社マン、トラウマで授業ができなくなった教師、道場破りに殺された空手師範――トラブルシューター六原が、7つのトラブルをずばっと解決!! 斬新な着想と奇抜なストーリーテリングが冴える、切れ味鋭い連作短編集。
  • やまと錦
    4.0
    熊本藩の大秀才、井上多久馬(後の井上毅)は、欧州各国の法律を学び帰国した後、統一した法を持たぬ未開の地として不平等条約を結ばされた日本にも、独自の憲法が必要だと痛感する。憲法草案の研究を進める多久馬だが、諸外国には決してない「二千五百年も続く皇室」の信頼に応えられるか苦悩する……。国のために才を尽くした井上毅の実直な生き方と、家族愛に溢れた人間性を丁寧な筆致で書き下ろした、長編時代小説の傑作誕生!
  • ネットメディア覇権戦争~偽ニュースはなぜ生まれたか~
    4.0
    フェイスブック上の偽ニュースがトランプ大統領を誕生させた?/DeNAのWELQ問題は起こるべくして起きたのか?/「マスゴミ」と言う人ほど、なぜ偽ニュースにコロリと騙される?――偽ニュースを生み出す背景や構造を明らかにした上で、Yahoo!、LINE、スマートニュース、日経、ニューズピックスという5つのニュースメディアを中心に、スマホを舞台にしたニュースを巡る攻防を描く。
  • ワクチンは怖くない
    4.0
    インフルワクチンって結局打った方がいいんですか?/子宮頸がんワクチンって実際どうなんですか?/何度も同じワクチンを打たないといけないのは一体どうしてですか?/違うワクチンを同時に接種してはいけないんですか?……etc. ワクチンにまつわる「結論ありき」の議論を排し、基礎的な質問にも答えながら、ワクチンに対する誤解を解消、本当に「あなたの健康」をもたらすワクチンとの付き合い方、その本質をすっきり伝授!
  • 教科書一冊で解ける東大日本史
    4.0
    東大日本史の3大特徴:1. 教科書に書かれていないものは出ない、2. 示される資料に過不足はない、3. 「歴史の本質」を問う。自身の授業を解説したホームページが受験生や歴史ファンの間で人気を得た日本史の高校教員が、好評の市民講座「東大入試で学ぶ日本史」の内容をもとに書籍化。オリジナルの「東大チャート」を埋めながら解けば、誰でも「歴史の本質」にたどり着く! 受験勉強、ビジネスマンの学び直しに最適の一冊!
  • 恋情の果て
    4.0
    江戸に駆け落ちしてきた男と女。掏摸にあい、公事師に騙されたあげく、妓楼の女主人に買われた三次。「おらも、あとから逃げる」という言葉を信じて彼を待ち続けたおとせ。十年後、三次と再会したものの、料理屋の主人となったおとせの心はなぜか揺れる……。(「恋情の果て」よリ)身悶えするほどの恋着、嫉妬、見栄、欲望――熱く静かに心震わせる女たちを描く時代小説短編集。
  • 三毛猫ホームズの黄昏ホテル 新装版
    4.0
    かつて、大勢の客で賑わったホテル金倉。この豪華ホテルが閉館することになり、得意客がオーナーの金倉に招待された。10年前、ここで金倉の一人娘がピアノの演奏中に殺され、現在も未解決のまま。そのとき居合わせた人たちが、集められたのだ。金倉は、「今回は私が殺される」と予言するが……。果たして惨劇は繰り返されるのか!? ホームズが暴く事件の真相は!?
  • 冬天の昴
    4.0
    北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎の同僚で本勤並になったばかりの赤田哉次郎が女郎と心中した。その死に不審を抱いた信次郎は、独自に調べを始めた矢先、消息を絶つ。信次郎に仕える岡っ引の伊佐治は、思案に暮れた末、遠野屋清之介を訪ねる。次第に浮かび上がってきた事件の裏に潜む闇の「正体」とは――。あさのあつこの代表時代小説シリーズ、待望の第五弾!
  • まつりのあと
    4.0
    妹の結婚式のため平安神宮にやって来た野島高志は、20年前に婚約破棄をした早希のことを思い浮かべた。以来、会うこともなかったが、ふと近況が気にかかり、今も京都に暮らす早希の妹・真希を訪ねる。そこで彼は思いも寄らぬ真実を知り……。(「戻り橋」)恋や情念が盛り上がった後に漂うそこはかとない寂寞感。欲望の向こう側に広がる儚い人間模様が描き込まれた連作短編集。
  • 駅伝日本一、世羅高校に学ぶ「脱管理」のチームづくり
    4.0
    全国高校駅伝大会で最多9回の優勝を誇る広島県立世羅高校。2015年は男女同時に日本一、さらに“神の領域”と呼ばれた大会記録を更新するという快挙を達成。人口1万7千人の田舎町の学校はなぜこんなに強いのか? チームを率いる指揮官が、独自の指導論から学校を取り巻く環境、町の文化などあらゆる角度から、日本一の秘密を明かす。同校OBで、箱根駅伝2連覇を果たした青山学院大学陸上競技部・原晋監督との特別対談つき。
  • 三毛猫ホームズの登山列車 新装版
    4.0
    片山兄妹はヨーロッパを歴訪中。もちろん、ホームズ、石津も一緒だ。スイスの観光地・ユングフラウヨッホの展望台で、日本人女性観光客が氷河へ滑落! 義太郎と石津が決死の救出劇を演じる。その女性・多田靖子は、姉が自殺し、傷心旅行中だった。ところが、靖子は、このヨーロッパで、姉を自殺に追い込んだ男を目撃して……。そこから、次々と事件が!
  • 島耕作も、楽じゃない。~仕事・人生・経営論~
    4.0
    仕事を失いたくない、という緊張感が、私をいまだに奮い立たせているのだ(本文より)。人気連載を持つ著者は3年間、松下電器産業で勤務した経験から、漫画『島耕作』シリーズを作り上げた。デビューから40年以上経っても、365日ほぼ無休で働き、年間1400ページを描く。それを可能にする働き方とは? 連載開始以来、海外取材をこなし、官僚や政治家とも意見を交わしてきた情報収集の方法とは? 島耕作に込めた出世の秘訣とは?
  • 殺意の構図 探偵の依頼人
    4.0
    金目当ての義父殺害を疑われる峰岸諒一は、かたくなに無罪を主張していた。弁護人・衣田征夫は、肝心な点で証言を濁す彼に終始翻弄されるが、アリバイの証明により無罪が確定し、釈放に。ところが、間もなく峰岸の死体が発見される! 冤罪事件に端を発し、めまぐるしく浮上する疑惑の果てに潜む真実とは!? 予想は即座に裏切られる展開に、驚嘆必至のミステリー!
  • 読売屋 天一郎
    4.0
    築地の読売《末成り屋》。その主、水月天一郎の元へ勘定吟味役と水油仲買商人が癒着しているとの情報が入った。探索を始めた天一郎はすぐに何者かに襲われる。そして、新たに入った情報を追う天一郎の前に現れた侍たちの影。正義のため瓦版に命をかける天一郎の剣が煌めく。迫力の剣戟に胸躍る展開、心を打つ物語――。大人気の著者が放つ渾身の新シリーズ第一弾。
  • どうなる世界経済~入門 国際経済学~
    4.0
    イギリス離脱でEU諸国はこれからどうなる? 減速する経済状況のなか、中国はソフトランディングできるのか? アメリカ新大統領でTPPに未来はあるか? 激震する世界の潮流を「経済」を通してつかめ! 東大名誉教授にして経済財政諮問会議民間議員・伊藤元重先生のセミナー形式入門書第2弾。基礎から最新動向まで、世界経済はこの一冊でざっくりわかる。世界経済は、日本の行く末をつかむためにある。
  • 村上春樹はノーベル賞をとれるのか?
    4.0
    ここ数年ノーベル文学賞の受賞を噂され続けている村上春樹。その根拠はいったいどこにあるのか? そもそも、村上文学は世界文学たり得るのか? 村上春樹でなかったとしたら、一体誰が受賞するのか? 文学賞、とりわけノーベル文学賞は日本の文学の世界にどういった影響を与えてきたのか? 村上春樹と同世代の著者が、ノーベル文学賞の歴史をひも解きながら読み解く、世界文学の見果てぬ夢。
  • 幻影の天守閣 新装版
    4.0
    無役の小普請から念願のお役に就いた御天守番の工藤小賢太は、見回りに出た天守台で何者かに襲われる。小賢太は刺客を撃退したものの、それをきっかけに幕閣の政争に巻き込まれることとなる。そして、小賢太の前についに明らかになったのは、天守台に長く秘匿されてきた衝撃の「秘密」だった――。人気作家・上田秀人の光文社文庫デビュー作品に、大幅加筆した新装版。
  • ヤクザ式 最後に勝つ「危機回避術」
    4.0
    敵と街角や店で出くわす。「いい話」につられて、面倒を押し付けられる。実績を上げて妬みを買う……。一流ヤクザほど、そんな危機のタネを鋭く察知して未然に防ぎ、もしコトが起こっても賢く逃げる。常にリスクに晒されながら生きる者たちに学ぶ、トラブルを無傷で切り抜け、かつ得を取る最強の自己防衛術。危機回避は常在戦場のプロが知っている。
  • 〈オールカラー版〉魚はエロい
    4.0
    まったり求愛するウツボ、生殖器を「2本」持ち噛み付き交尾を行うサメ、口の中での子育てをするテンジクダイ、カワハギのイってしまう産卵、性転換するクマノミ……海で暮らす生き物たちの姿は、われわれ人間に種を越えた「生きるとは何か?」という素朴な問いを訴えかけてくる。魚の生態行動の面白さに虜になった水中カメラマンの著者が、四半世紀以上にわたって垣間見てきた、海の生き物たちが織り成す豊饒な世界を大放出!
  • 笑い
    4.0
    「笑い」を引き起こす「おかしさ」はどこから生まれるのだろうか。ベルクソンは形や動きのおかしさから、情況や言葉、そして性格のおかしさへと、喜劇のさまざまな場面や台詞を引きながら考察を進める。ベルクソンの主要著作群のなかで異彩を放つ、「ベルクソン哲学の可能性が最も豊饒に秘められた」、独創性あふれる思考の営み。ベルクソンの著作のなかでもっとも版を重ねたロングセラーを分かりやすい訳文と詳細な解説で読み解く
  • 許されざるもの
    4.0
    急増する野生動物による被害。狂った生態系のバランスを取り戻すため、中国からオオカミを移入し八ヶ岳に放つ計画が持ち上がった。野生鳥獣保全管理官の七倉航もプロジェクトに携わることになる。反対派との対立や中国奥地での過酷な現地調査、政治家の利己的な思惑……数々の困難を乗り越え、計画を実現できるのか!? 自然と人間が織りなすダイナミズムに満ちた冒険小説!
  • しぐれ茶漬~武士の料理帖~
    4.0
    病に伏せる命の恩人、切腹した父、生き別れた母、縁を切った妹、別れた亭主、憎き敵、いつも優しかった幼馴染……。人にはそれぞれに想いのある料理がある。鰻丼、天ぷら、鉄火巻きから大根飯、しじみ汁、きんつばまで、涙、怒り、笑いを江戸の味にのせて調理された「掌の小説」。『武士の家計簿』『武士の献立』の脚本家が描いた21の超短編集。
  • ニッポンのアホ!を叱る~テレビ、新聞が垂れ流す「ニュースの嘘」を見抜け~
    4.0
    1巻880円 (税込)
    『FLASH』の好評連載「ニュース食い倒れ」に、辛坊治郎が大幅に加筆修正をした単行本第3弾! 年金、安倍政権、中国、アメリカ大統領選など、テレビや新聞では報じられない問題点を辛坊節でわかりやすく解説。年金問題では現在、4千万人の受給者に年間56兆円が支払われている点を指摘。受給者のなかには、過去支払ってきた以上の年金をもらっている高齢者が少なからずいて、「現代の高齢者は勘違いがひどすぎる」とばっさり!
  • 三毛猫ホームズの怪談 新装版
    4.0
    片山義太郎が、夜行列車で出逢った女性は白猫の化身!? 晴美との結婚を当て込んで、石津が引っ越した郊外の団地。その近所に、開発から取り残されたような村があり、〈猫屋敷〉と呼ばれる地主の家で惨劇が起こった。飼われていた11匹の猫たちとともに、女主人が殺された。その後、次々起こる殺人は、殺された猫たちの怨念なのか!? スリリングなミステリー。
  • 恋愛障害~どうして「普通」に愛されないのか?~
    4.0
    恋愛は、人生に関わる大きなトピック。人気ライターの著者は、「別れた男を忘れられない」「長期間、恋愛経験がなく、焦っている」「いつも恋愛が短期間で終わり続かない」「異常な奥手」「“本当の自分”を愛してくれる女性を求め続ける」というように、恋愛において対等なパートナーシップを作ることができず、長期的に苦しむことを「恋愛障害」と名付ける。これらの問題を解決・克服を目指すためのエクササイズを紹介する。
  • 裏切る政治~なぜ「消費増税」「TPP参加」は簡単に決められてしまうのか~
    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    「郵政民営化」と「消費増税」――この2つの重要法案の採決において、2度とも与党議員でありながら反対の“青票”を投じる運命にあった著者が、ある種、貴重ともいえる自らの体験をふまえて「総理の思いひとつで簡単に決められる政治」=「国民を裏切る政治」のメカニズムを追及!……野田首相の「決める政治」? 冗談ではない! 真実は「アメリカが決める政治」「官僚が決める政治」、そして「国民を裏切る政治」ではないか!
  • ないたカラス
    4.0
    江戸の北端、小塚原にある築安寺には、千里眼を持った和尚がいると評判だ。だが、その正体は、食いつめ者の偽坊主。幼なじみの三太と弥吉は、和尚と寺男に扮し、相談に来る者から謝礼をせしめていた。亡き師匠の娘と所帯を持つはずだった噺家が、許嫁が急に心変わりしたと泣きついてきた。(表題作)厄介事を、いかさま千里眼で珍妙に解決。人情味溢れる傑作時代小説。
  • 本物の教育~偏差値30からの京大現役合格~
    4.0
    コミュ障でいじめられて、中学受験も失敗。そんな自分(阪本)が高校で先生(林)に出会い、京大理学部に進んだ、学びの物語――ベストセラー『残念な教員』の著者と教え子による、大学受験を超えた真の教育論。
  • 広島カープ 最強のベストナイン
    4.0
    名うてのカープウォッチャーが、OB・現役の中からベストナインを決定! 投手は先発3人と中継ぎ・抑えを1人ずつ、そして監督も加え、計14人にインタビュー。超個性派メンバーたちの熱き言葉をお届けする。球界で最も優勝から遠ざかりながらも、人気を集め続けるゆえんがここに!
  • 痙攣的(けいれんてき)~モンド氏の逆説~
    4.0
    ロックバンド「鉄拳(てっけん)」が神話的存在になったのは、あまりにも衝撃的なデビュー公演のためだった。密室状態のライブハウス。演奏中、メンバー全員が突如姿を消し、ステージ上にはプロデューサーの死体が。メンバーの消失方法と、その後の行方は謎のまま……(「廃墟と青空」)。ロック、現代アート、マッド・サイエンスを舞台に展開される、痙攣的なまでに美しい本格推理!
  • 孤高の狙撃手
    4.0
    「銃はただのメカではなく、主人公の生き方にかかわるものであり、時と場合によっては“生き物”ですらある」。大藪作品の圧倒的にリアルな銃撃描写の背後には、その豊富な銃体験があった! アラスカの荒野で、アフリカのサバンナで、アメリカの海兵隊基地で――日本で最も銃を知り、銃を愛した作家が、世界を股にかけ撃ちまくった全記録! 待望の単行本未収録エッセイ集。
  • 三毛猫ホームズの闇将軍
    4.0
    平凡な会社員・沖野のぞみが、アパートの外で拾ったゴミ袋を持ち帰ると中には一億円が! 一年後、その大金で起業し成功を収めた彼女。だが、謎の人物からの脅迫電話が引き金となり、都知事候補の殺害などの異変が周囲で続発。晴美の友人の死をきっかけにのぞみと知り合った片山兄妹とホームズは、一連の事件の鍵を握る〈闇将軍〉の陰謀を暴けるか!? 国民的大人気シリーズ!
  • 貧血大国・日本~放置されてきた国民病の原因と対策~
    4.0
    貧血は、主に体内の鉄が欠乏することによって生じるが、鉄は人間の体にとって極めて重要な栄養素。このことから、世界各国では鉄の欠乏を予防する対策がとられている。一方、日本はほぼ無策――。特に妊婦の貧血は深刻で、その数は先進諸国の平均値を大きく上回っている。貧血の問題を放置したままにしておくとどうなるか、健康面への影響は? その実態、危険性、対処法など、これまで見過ごされてきた問題を分かりやすく解説。
  • 会社の中はジレンマだらけ~現場マネジャー「決断」のトレーニング~
    4.0
    「働かないおじさんの給料が、なぜ高いのか?」「なぜ産休でも人員補充がないのか?」「なぜ無謀な予算目標が立てられるのか?」「なぜ新規事業のハシゴはすぐ外されるのか?」――あなたの会社、こんな不満で荒んでいませんか。Yahoo!上級執行役員としてさまざまな人事改革に取り組む名物人事マン・本間浩輔と、企業における人々の学習・成長・コミュニケーションを研究する東京大学准教授・中原淳が新しい働き方を語り尽くす。
  • 聖夜(クリスマス・イブ)に死を
    4.0
    クリスマス・イブの新宿歌舞伎町で、サンタクロース姿の若い男が刺殺された。自首してきた元弁護士の男は正当防衛を主張。だが、その公判の法廷に催涙弾が打ち込まれ、騒ぎに紛れて被告は姿を消してしまう。東京地検特別執行課の佐伯は、背後にとんでもない計画があることに気づく。決行の日は次のクリスマス・イブ!? 二転三転する展開に息を呑む傑作サスペンス!
  • 戦場カメラマンの仕事術
    4.0
    戦場取材は一層危険を増す中、それでも現場へ入り続ける戦場カメラマン・渡部陽一。環境の変化や葛藤を抱えつつも、苦しむ人々を世界に伝える責務を負い続ける彼は今、どんな手順を踏んで仕事を遂行しているのか? 信頼できるガイドを探り当て、安全に目標に辿り着き、スムーズに取材を行うための百戦錬磨のスキルと考え方を第一部で披露。第二部は、彼が駆け出しのカメラマンの頃に出会った恩師ジャーナリストたちとの対談集。
  • 残念な警察官~内部の視点で読み解く組織の失敗学~
    4.0
    深刻な警察不祥事はなぜ起こるのか? 一部の不適格者がいるだけ? それとも組織そのものに問題がある?――元警察官僚の作家が読み解く、日本警察史に名を遺した「四大不祥事」。単なる批判や擁護ではない分析から見えてくるものは何か? 誰も語れなかった日本警察論。
  • 写真ノ説明
    4.0
    父、母、妻、愛猫の死、そして自身もガンに冒され、ついには写真家として最も大切な利き眼である右眼を失明。だが、大切なモノを失うたびに、その写真はますます凄味と切なさを増していく。本書は、呼吸するように日々写真を撮り続ける“写鬼”アラーキーのここ一年余の活動を辿りつつ、過去の名作から最新撮り下ろし、ライフワーク「人妻エロス」の撮影模様まで収録。最も旬なアラーキーと「私写真家人生」の全てが見えてくる!
  • 電通とFIFA~サッカーに群がる男たち~
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    ワールドカップ開催、それにともなうスポンサー、放映権――。70年代半ばまで欧州中心だったサッカー界を大きく成長させ、そして腐敗させたアベランジェとブラッターというFIFAのドン。その背景には、日本の総合広告代理店・電通の影があった。誰がサッカーを“仕切る”のか。2月末の会長選を前に、サッカービジネスを知り尽くす電通元専務取締役が、すべてを語った。巨大化するサッカーとカネの関係にメスを入れる、意欲作。
  • 狩猟家族
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    大学四年生の武島遼平は、卒業旅行として、ニュージーランド南島を訪れた。現地でトレッキング中に道に迷った遼平は、銃を抱えた中学生ぐらいの少女と、その父親に出会う。農場の飼料畑を食い荒らす野生化したウサギや山羊、ポッサムを狩りながら暮らしている彼らの生活は、遼平にとって、想像もつかないほど自由で、過酷で、逞しいものだった――。現地在住の新鋭による、清新で伸びやかな雄編。爽やかな読後感の傑作青春小説!

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