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Posted by ブクログ
最近流行りの、料理人を主人公とした時代小説の先鞭をつけた『だいこん』の続編。
浅草から深川に店を移した一膳飯屋の女主人つばきは、大口注文の騙りに遭うが、深川の人々の人情ある手助けもあり、店はますます繁盛。
幕府による寛政の改革の不況時も、更なる困難な状況も、誰かしらの助けですんなり乗り越えるられるのは、主人公に対する著者の暖かい思いがあるからなのだろう。
書中語られる「難儀なときこそ、ひとの値打ちが分かる」「こんなときこそうろたえるな」
「たとえつらい日が続くことになっても、明けない夜はない」等は、著者の不遇時代に体得した経験知だろう。
このシリーズ、第三部『花だいこん』があるそうで、ぜひ読みたいと思う。
Posted by ブクログ
『だいこん』の続編。
浅草から深川に移転し、新たに一膳飯屋〈だいこん〉(二代目)をオープンしたつばき。
習慣や仕来たりもわからない新しい町で、旧知の渡世人・“閻魔堂の弐蔵”に何かと教えてもらいつつ、深川に馴染もうと奮闘する日々です。
そんなつばきに、深川でも名の通った廻漕問屋から大口の注文が舞い込みますが・・・。
相変わらず、料理やお弁当のメニューに関してのアイディアは冴えているつばきですが、まだ年齢が若いということもあってか、経営者としての未熟さが目立った印象です。
気っ風が良くてストレートなのが、つばきの長所ではあるのですが、今回はそれが裏目に出て自身の思い込みで突っ走ってしまい、大切な事を見落としがちになる場面がありました。
大口注文を受けた時、大店からの依頼ということで前金をもらわなかったつばきに、弐蔵親分が「そんだけの仕入れをするてえのに、前金ももらわねえのはよう。太っ腹というよりも、素人の振舞いだぜ」と注意したのに対して、つばきは「素人で結構です」と切り口上で言い返す始末・・・“ちょ、つばき、前金は基本でしょうが?”と心配になりながら読み進めると、案の定大変な事になってしまっていました。
(で、結局騙りを仕掛けたのはどこのどいつだったのでしょうね・・?)
後半の場面でも、弐蔵親分が「棄捐令」に繋がる公儀の動きをつかんで(今後の景気に影響がでるので)、つばきに忠告しているのに棟梁・与五郎への恋に浮かれてスルーしていましたしねぇ。
で、この与五郎への想いも、急に恋に落ちて唐突に冷めるという変貌ぶりでしたが、今度は弐蔵親分を意識し始めた様子で、どうなることやら・・という感じです。
とはいえ、持ち前の“引き立てられ運”で、困難をチャンスに変えていくところは流石で、その辺の展開は面白く読ませて頂きました。
ラストは前述の「棄捐令」が発令されたことにより、今後の不景気突入を覚悟するところで終わっていましたが、これからのつばきの運命はどうなるのでしょうかね・・。
三作目も出ているようなので、是非読んでみたいです~。
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