ベルクソンの作品一覧
「ベルクソン」の「道徳と宗教の二つの源泉」「道徳と宗教の二つの源泉ⅠⅡ(合本)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ベルクソン」の「道徳と宗教の二つの源泉」「道徳と宗教の二つの源泉ⅠⅡ(合本)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
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対象群は,自分の身体の有する力が増減するのに従ひて秩序着けられる.私の身体を取り巻く対象群は,其れ等の対象に対する私の身体の可能な行動を反射するのである.
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第一の仮説では,精神も亦物質と等しく認識不能な物となる.精神は定義し難い能力に帰されており,其の能力が感覚を何処からともなく呼び起こし,何故だかは解らぬが其れ等の感覚を空間中に投射して,かくて空間の中で諸感覚が物体を形成するに至る,とされるからである.
第二の仮説に於いて,意識の役割は明確に定義される.つまり,意識は可能な行動を意味してゐるのである.其れ故,精神が獲得した様様な形式,意識の本質を我我に対して覆ひ隠す形式は,この
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戦前のフランスの哲学者・ベルクソンによる「笑い」を探る書。
わかりやすい翻訳で、内容をあたまのなかで転がしながらおもしろく読めました。
タイトルにドドンと「笑い」とありますが、
笑い全般を扱っているのではなく、おかしさによる笑いに限定した、
「特殊笑い理論」というような種類の本です。
「笑い」は知性のものか感性のものかでいうと、知性のものだという。
感性(感情性といったほうがいいのかもしれない)が強ければ、
つまり愛情や憐憫の情が知性をまさっていれば、
滑稽な場面でも笑う場合ではなくなる。
愛情をもっていても笑えるのは、愛情をひととき忘れるからだそう。
つまり、「笑い」は硬直性にたいして知
Posted by ブクログ
初読は学生時代。しかしこの独特の持つて回つた物言ひに、理解するのに難儀しました。否理解出来なかつた部分もありました。まあわたくしの無知蒙昧さが招くもので、仕方あるまいと感じてゐました。
齢を重ねて再読した際には、やはり分かりにくくて、結局この文章(訳文)は悪文なのだらうと勘考しました。多分原文はもう少し分かり易いのではないか。林達夫といふ人は有名な偉い先生なので、お前何様だと言はれさうですが。
例へば「生活と社会とが我々各人から要求するところのものは、現在の境地の輪郭を識別するところの絶えず気を張っている注意であり、それはまた、我々をそれに適応させることができるようにする肉体と精神との
Posted by ブクログ
笑いというものを学問にしたのは、フロイトやベルグソンのおかげだと思える。
笑うという行動というよりは、何かを「おかしい」感じるのは一体どういうことなのか、この心の動きは一体何なのだ。ベルグソンの興味はそこから始まる。
それを考えるために、ベルグソンは、一体何を我々はおかしいと感じるのか、そこから攻める。モリエールの喜劇に詳しい訳ではないが、ベルグソンにとって、相当魅力的なものであったに違いない。
たしかに彼のおかしみは、モリエールをはじめとする当時の喜劇に限った話であるかもしれない。シェイクスピアなどのことは一切と言っていいほど触れられていない。しかし、彼がこのようにして、笑いの観察をじっと始