笑い

笑い

792円 (税込)

3pt

古来多くの哲学者が人間を「笑うことを心得ている動物」と定義した。フランスの哲学者ベルクソン(一八五九‐一九四一)は、この人間特有の「笑う」という現象とそれを喚起する「おかしみ」の構造とを、古典喜劇に素材を求めて分析し、その社会的意味を解明する。生を純粋持続ととらえる著者の立場が貫かれた一種の古典喜劇論でもある。

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笑い のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年04月03日

    これほど誤読された本もないのでは?「ベルクソンの語らなかった笑いもある」と柳田國男はじめとする碩学がよくいうが、本当はこれにつきると思う。

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    Posted by ブクログ 2021年05月30日

     初読は学生時代。しかしこの独特の持つて回つた物言ひに、理解するのに難儀しました。否理解出来なかつた部分もありました。まあわたくしの無知蒙昧さが招くもので、仕方あるまいと感じてゐました。
     齢を重ねて再読した際には、やはり分かりにくくて、結局この文章(訳文)は悪文なのだらうと勘考しました。多分原文は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年05月09日

    笑いというものを学問にしたのは、フロイトやベルグソンのおかげだと思える。
    笑うという行動というよりは、何かを「おかしい」感じるのは一体どういうことなのか、この心の動きは一体何なのだ。ベルグソンの興味はそこから始まる。
    それを考えるために、ベルグソンは、一体何を我々はおかしいと感じるのか、そこから攻め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月18日

    笑いは社会的身ぶりであると同時に、その本質は機械的な「ぎこちなさ」を指摘して対象に屈辱を与えることである。

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    Posted by ブクログ 2011年05月28日

    笑いというものを考察する。 読んでみるとわかりますが、笑いという事象についてこんなに納得できるのか、と驚きます。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    確かに、笑いを論じた本なのに全く笑えない。
    そもそも事例が古すぎて、イメージしにくい。
    しかし、お笑いブームといわれる現代だからこそ読むべき価値のある本。
    笑いとは根底で普遍的であり、文化による差などないのではないかと思わせてくれる見事な分析が展開されている。

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    Posted by ブクログ 2015年11月01日

    古書店にて購入。初ベルクソンにこれというのもどうかと思うが、別にベルクソン哲学の勉強をしているわけではなく、巷にはびこる自称〈お笑い評論家〉たちの先達のようなこの著作に、どのような現代的意義が残されているのかを確認したいがために買ったようなものなのでまあ良しとする。解説にもある通り、著者の視線の先に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月03日

    喜劇における笑いの分析によって、笑いの持つ生活や社会にとっての効用を暴きだし、生活や社会よって生が緊張や弾力を要求されていることが明らかにされている。

    笑いは社会による不適用への罰でもあり、一時の緊張をほぐすものではあるが直後には生活や社会への適用へととんぼ返りさせられるものである。

    悲劇と喜劇...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月04日

    ・無生物の生物性
    ・人間の機械性
    ・不意打ち
    ・落差

    ・繰返し
    ・ひっくり返し
    ・交叉

    ・自動現象
    ・放心
    ・非社交性

    ・機智
    ・滑稽

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    親父に借りた本。
    何か難しい本を読みたいと言う単純な動機から借りた。大変読むのに時間がかかり、こつこつと読んでいたが結局まだ読み終わっていないまま数ヶ月放置している。
    人はなぜ笑うのか、どういう場面で笑うのか、といった問題に対する分析を試みるという発想が私にはなかった。様々な笑いに共通するぎこちなさ...続きを読む

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