大学四年生の武島遼平は、卒業旅行として、ニュージーランド南島を訪れた。現地でトレッキング中に道に迷った遼平は、銃を抱えた中学生ぐらいの少女と、その父親に出会う。農場の飼料畑を食い荒らす野生化したウサギや山羊、ポッサムを狩りながら暮らしている彼らの生活は、遼平にとって、想像もつかないほど自由で、過酷で、逞しいものだった――。現地在住の新鋭による、清新で伸びやかな雄編。爽やかな読後感の傑作青春小説!
Posted by ブクログ 2022年07月03日
就職浪人となった遼平は、卒業旅行としてニュージーランドを訪れる。
トレッキング中に道に迷い、出会ったのは農場で働きながら狩猟をする男とその娘。
その農場主の元で働きながら狩猟に同行し、命や生きる尊厳について考える。
キンと冷えた氷河の空気と相対する動物との命の駆け引きが重なる緊張感。
帰国する時があ...続きを読む