増田靖彦の作品一覧

「増田靖彦」の「笑い」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 笑い
    3.7
    1巻1,078円 (税込)
    「笑い」を引き起こす「おかしさ」はどこから生まれるのだろうか。ベルクソンは形や動きのおかしさから、情況や言葉、そして性格のおかしさへと、喜劇のさまざまな場面や台詞を引きながら考察を進める。ベルクソンの主要著作群のなかで異彩を放つ、「ベルクソン哲学の可能性が最も豊饒に秘められた」、独創性あふれる思考の営み。ベルクソンの著作のなかでもっとも版を重ねたロングセラーを分かりやすい訳文と詳細な解説で読み解く

ユーザーレビュー

  • 笑い

    Posted by ブクログ

    戦前のフランスの哲学者・ベルクソンによる「笑い」を探る書。
    わかりやすい翻訳で、内容をあたまのなかで転がしながらおもしろく読めました。
    タイトルにドドンと「笑い」とありますが、
    笑い全般を扱っているのではなく、おかしさによる笑いに限定した、
    「特殊笑い理論」というような種類の本です。

    「笑い」は知性のものか感性のものかでいうと、知性のものだという。
    感性(感情性といったほうがいいのかもしれない)が強ければ、
    つまり愛情や憐憫の情が知性をまさっていれば、
    滑稽な場面でも笑う場合ではなくなる。
    愛情をもっていても笑えるのは、愛情をひととき忘れるからだそう。

    つまり、「笑い」は硬直性にたいして知

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    2020年10月09日
  • 笑い

    Posted by ブクログ

    『笑いには社会的意味合いがあるに違いないのだ。』

    『社会が完全なものに近づいていくと、その成員により大きなしなやかさをもって適応することを求めるようになるということであり、社会がその根底においてだんだん均衡のとれたものになっていく傾向にあるということであり、社会がこれほど大きな集団になるとどうしてもついてまわる混乱をその表面からだんだん追い払っているということであり、笑いがそうしたうねりの形を強調することで有用な役目を果たしているということである。』

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    2025年10月01日
  • 笑い

    Posted by ブクログ

    おかしさに基づく笑いについて講じた書。

    それが成立する諸条件について考察する際の助けとなる。

    本書はおかしさ、すなわち不調和に基づく笑いをテーマに考察をしているが、漱石の「草枕」にみられる東洋的な超然的歓びに見出される構造とも共通する部分が見られることに気づく。

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    2022年08月31日

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