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殉国 陸軍二等兵比嘉真一
14歳の少年は、何を見たのか。 少年の体験を通して、すさまじい沖縄戦の実相をつぶさに描いた長篇小説。 「郷土を渡すな。全員死ぬのだ」 太平洋戦争末期、沖縄戦の直前、中学生にガリ版ずりの招集令状が出された。小柄な14歳の比嘉真一は、だぶだぶの軍服の袖口を折って、ズボンの裾にゲートルを巻き付け、陸軍二等兵として絶望的な祖国の防衛線に参加する。 実在の人物の体験を、ことこまかに聞きとり、特異な事実をそっくりそのまま写し取った外面的リアリズムが、読む者の胸を強く打つ。 1991年に刊行された文庫本の新装版。元本は、累計102000部のロングセラー。 解説・森史朗 ※この電子書籍は、1911年11月に文春文庫より刊行された文庫の新装版を底本としています。単行本は1982年6月に筑摩書房より「陸軍二等兵 比嘉真一」として刊行されました。 -
「月光」夜戦の闘い 横須賀航空隊vsB-29
B-29を一夜で5機撃墜! 海軍航空の最高撃墜記録を達成──昭和20年5月、首都上空。夜間戦闘機「月光」単機で空前絶後の戦果をあげた予備士官搭乗員の熾烈なる戦い。 -
本格戦国シミュレーション 天才軍師真田幸村・逆転大坂の陣! 真田風雲伝 一
※注【この電子書籍は、印刷物として2013年2月に発売された『真田軍戦記1』(学研パブリッシング)を基に、再編集&改題して制作したものです】 大坂の陣の逆転を描く本格戦国シミュレーション 天才軍師・真田幸村が大坂の陣を勝利に導く! 慶長十九年、大坂冬の陣が起こった後、豊臣軍と徳川軍は和義を結んだ。しかし、家康は虎視眈々と豊臣家を葬り去る機会を狙い、大坂城の内堀を埋め立て、裸同然にしてしまう。直臣の愚かさに愛想をつかした秀頼は、真田幸村に豊臣家の軍事と政治の全権を委ね、総指揮を執るように命じた。幸村はまず福島正則、立花宗茂を豊臣方に寝返らせ、広島城から西に攻め上って姫路城、尼崎城を落とし、大坂の決戦に向かうよう要請する。同時に、明石全登らと共に軍勢を率いて淀城を奇襲し、奪取することに成功した。一方、小松山の戦において、後藤又兵衛はある密命を持ったまま行方知れずとなる。幸村の百計は毛利輝元、細川忠興をも巻き込み、大坂夏の陣において、逆襲の嵐が吹き荒れる。……大坂夏の陣において、逆襲の嵐が吹き荒れる! -
本格戦国シミュレーション 天才軍師真田幸村・逆転大坂の陣! 真田風雲伝 五
※注【この電子書籍は、印刷物として2014年1月に発売された『真田軍戦記 5』(学研パブリッシング)を基に、再編集&改題して制作したものです】 大坂の陣の逆転を描く本格戦国シミュレーション 天才軍師・真田幸村が大坂の陣を勝利に導く! 大坂夏の陣が勃発すると、秀頼から豊臣の全権を任された真田幸村は八面六臂の活躍を見せ、徳川軍を徐々に追い詰めていった。劣勢に陥った家康は、徳川の全軍を天王寺まで撤退させ、態勢を立て直そうと画策する。だが、状況は徳川軍にとって不利になるばかりであった。朝廷を使った和議工作にも失敗した家康は、天王寺から退陣して、大和郡山城に逃げ込もうとする。しかし、それは見せかけであり、家康は恐るべき権謀術数を巡らして、最後の決戦を挑んできた。家康が次々と繰り出す策略によって、秀頼に最大の危機が迫りくる。果たして幸村は、徳川軍を完膚なきまでに叩き潰し、再び豊臣家に天下を取り戻すことができるのか。幸村と家康の最終決戦の幕が、いま切って落とされる! -
本格戦国シミュレーション 天才軍師真田幸村・逆転大坂の陣! 真田風雲伝 二
※注【この電子書籍は、印刷物として2013年5月に発売された『真田軍戦記 2』(学研パブリッシング)を基に、再編集&改題して制作したものです】 大坂の陣の逆転を描く本格戦国シミュレーション 天才軍師・真田幸村が大坂の陣を勝利に導く! 秀頼から豊臣家の軍事と政治の大権を任された真田幸村は、大坂城に約七万の兵を入れて籠城し、徳川軍十五万強を迎え撃った。その一方で、自ら淀城を奇襲して奪い、大坂城の支城とする。さらに、徳川方に反旗を翻した福島正則、立花宗茂らが広島城から東に攻め上り、姫路城、尼崎城などを落とし、別働隊として大坂城に向かった。福島軍の大坂入城を阻止すべく、伊達政宗率いる徳川軍が船場で激突を始める。同時に、徳川軍は大坂城の本丸総攻撃を開始した。秀忠率いる徳川軍は空堀に攻め掛かり、榊原康勝は大手城門を攻撃する。三万を超す徳川兵を動員した空堀攻撃によって、本丸は危機に陥るが、そこには幸村の仕掛けたある戦略が隠されていた。いま恐るべき火焔の秘計が炸裂する! -
艶女将
小間物問屋に居候する余吉は、女将の菊枝から四十八手の体位の形をした根付作りを頼まれる。春画を手本にするものの、陰戸(陰部)の形を知らない余吉が戸惑っていると、寝巻姿の菊枝が言った。「私のを見てみるかい?」。さらに女将のわがまま娘・千代、男装の武家娘・澪ら好奇心溢れる生娘たちが余吉のもとを訪れ――。時代官能小説。 -
となりの閻魔1 あらたな出会い
「わしは悪人は嫌いだ、だが罪を憎んで人を憎まずじゃ!!」 すずめ長屋の「となりの閻魔」が江戸に涼風を吹かせる! 元火付盗賊改、いかつい隠居老侍が、浪人志願の若侍とともに大活躍! かつて火付盗賊改に「閣魔の龍巳」ありと、江戸中にその名を知られた遠藤龍巳。今は隠居して町場の長屋でのんびり一人暮らし、のはずだった…。浪人志願の若侍の面倒をみたり、人殺しの下手人にされそうな掏摸を助けたり、かどわかされた子供を捜したりと、江戸の町を木刀片手に奔走することに。顔はいかついが心は優しい老侍の、罪を憎んで人を憎まずの爽やか物語の開幕! -
「合戦」の日本史 城攻め、奇襲、兵站、陣形のリアル
戦後、日本の歴史学においては、合戦=軍事の研究が一種のタブーとされてきました。 このため、織田信長の桶狭間の奇襲戦法や、源義経の一ノ谷の戦いにおける鵯越の逆落としなども「盛って」語られてはいますが、学問的に価値のある資料から解き明かされたことはありません。城攻め、奇襲、兵站、陣形……。歴史ファンたちが大好きなテーマですが、本当のところはどうだったのでしょうか。本書ではこうした合戦のリアルに迫ります。 ■第一章 合戦の真実 ■第二章 戦術――ドラマのような「戦術」「戦法」はありえたか ■第三章 城――城攻め・籠城・補給・築城 ■第四章 勝敗――勝利に必要な要素とは ◎内容例 本当に軍師は存在したのか? 川中島の戦いの勝者を考えるポイントは? 奇襲は有効だったのか? なぜ城攻めをするのか? 各城にどのくらいの兵力を置くか? お粗末すぎる日本の城壁 合戦のコストを考える 大将の討死は実は少ない 関ケ原の戦いと指揮系統 ほか…… -
巨艦伝説
太平洋戦争の分かれ目となったミッドウェイ海戦。海域航行中の第1機動部隊南雲長官の目前に、「部隊の全滅を阻止すべく参戦」と、菊の御紋を輝かせた超巨大空母が出現。いぶかしむ南雲たちを含めて、いま日米太平洋戦史が軋みをあげて変わり始めた。 -
のぼうの城
2012年11月2日(金)公開の映画化原作!2009年本屋大賞2位、 第139回(2008年上半期)直木賞ノミネートの戦国エンターテインメント大作! 戦国末期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉の命を受け、石田三成は総大将として2万の天下群を率い、小田原の支城・忍城(おしじょう)を包囲する。 忍城の軍勢はわずか500人、そして城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。 従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。 新しい英傑像を提示した、大ベストセラーの戦国エンターテインメント小説! 映画は、狂言界の至宝・野村萬斎による9年ぶりの主演で、2012年11月2日(金)公開。 ヒロイン・甲斐姫を榮倉奈々が演じる。 -
貸し物屋お庸謎解き帖 お慕い申し候
知恵も力も貸すと評判の江戸のレンタルショップの暖簾を、 今日も秘密を抱えたお客がくぐる── 口は悪いが心根の優しい娘店主の人情たっぷり謎裁き! 待望の第7弾! 「よかったな。思いを告げられて──」 江戸庶民が何かと頼りにする貸し物屋・湊屋両国出店の娘店主お庸は、厄介事を丸く収めると評判の江戸娘。口は悪いが情に厚いお庸のもとには、今日も事情を抱えたお客がやってくる──。 正月二日、不思議な宝船の摺り物は何のために長屋に配られた? 高価な煙草盆を借りに来た老侍の正体と目的は? 鶴の意匠の平打ちの簪を借りた男の抱える秘密とは? せつない思いを込めた恋文は誰に宛てて綴られた? 年越しまで取り置きされていた上等な布団一組の本当の使い途は? 初夢のまじない / 三つの煙草盆 / 平打ちの簪 / お慕い申し候 / 暖けぇ布団一組 の5話構成! お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、大人気書き下ろし時代小説、待望の第七弾! <著者プロフィール> 平谷美樹(ひらや よしき) 1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学卒。中学校の美術教師を務める傍ら創作活動に入る。 2000年『エンデュミオンエンデュミオン』で作家としてデビュー。同年『エリ・エリ』で小松左京賞を受賞。2014年、「風の王国」シリーズで歴史作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。 著書に「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」「貸し物屋お庸謎解き帖」(だいわ文庫)シリーズのほか、「修法師百夜まじない帖」(小学館文庫)シリーズ、「貸し物屋お庸」(招き猫文庫)シリーズ、「採薬使佐平次」「江戸城 御掃除之者!」、「よこやり清左衛門仕置帳」(角川文庫)シリーズ、『安倍宗任伝 前九年・後三年合戦』『柳は萌ゆる』『国萌ゆる 小説 原敬』『虎と十字架』(実業之日本社)、『でんでら国 上・下』『鍬ヶ崎心中 幕末宮古湾海戦異聞』『天酒頂戴』(小学館文庫)、『大一揆』(角川文庫)、『賢治と妖精琥珀』(集英社文庫)等、多数がある。 -
銀一匁の武士
日当わずか銀一匁。 農村から農村へ、 “八州廻り”の矜持を描いた、 抒情あふれる物語。 関東八州、一年でめぐる御用旅 「大人はみんな、嘘つきで意地悪だ」 幼い杉作の言葉に、竹本長吉はふと残してきた妻子を想った。上役の罪に連座し禄を失った長吉は、一年をかけて関東の農村を巡廻する関東取締出役の雇足軽の職を得て、無宿改めや博奕の取り締まりなど、治安を守る旅に出た。 めぐる土地で人々の心に触れ郷愁を募らせる長吉だったが、非道な押し込み強盗の捕縛を命じられ……。 「風の市兵衛」の著者による傑作長編! 【『雇足軽 八州御用』 改題作品】 -
罪なくして斬らる —小栗上野介—
のちに〝日本近代化の父〟と賞される破天荒な幕臣は、なぜ斬首されなければならなかったのか?——第3回中山義秀文学賞を受賞し、NHKドラマの原作にもなった大島昌宏の傑作歴史小説が30年ぶり待望の復刊! 〝日本近代化の父〟と評価されることになる小栗上野介。 富国強兵の基礎となった横須賀製鉄所創設の立役者になっただけでなく、幕府財政の立て直しに取り組み、タフネゴシエーターとして複雑な外交交渉を切り盛りし、さらには商社の設立に関わるなど、その才覚は外交や経済、軍事などにいかんなく発揮された。 しかし——彼は多彩な能力を持ちながらも、短期間で重要な役職を15以上も渡り歩き、最短で20日で辞めてしまうという破天荒な人物だった! 未来を見据え、家康以来の「祖法」と闘いながら外国と渡り合い、組織を変革し、誰よりも〝義〟を重んじた彼が残したものはいったい何だったのだろうか。 〝上司〟である徳川慶喜との対決、ライバル・勝海舟との見えざる絆、破天荒な夫を支える妻への愛情。激動の幕末、さまざまな人間関係の中で彼が成し遂げたかったことは?そして——《罪なくして》斬首されたのはいったいなぜだったのか? 1995年に「第3回 中山義秀文学賞」を受賞し、2003年1月にはNHK正月時代劇「またも辞めたか亭主殿〜幕末の名奉行・小栗上野介〜」(岸谷五朗主演)としてドラマ化された傑作歴史小説が、30年ぶりに復刊! 【目次】 序章 第一章 露寇 第二章 又一どの 第三章 歩兵奉行 第四章 三度目の勘定奉行 第五章 建設の地は横須賀に 第六章 ヴェルニー来たる 第七章 征長再び 第八章 建設すすむ 第九章 慶喜、将軍に 第十章 フランス人たち 第十一章 大政奉還 第十二章 閑適の日々 第十三章 烏川畔に散る 終章 海戦勝利 あとがき 文庫版あとがき 【著者】 大島昌宏 1934(昭和9)年福井市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。広告会社に勤務し、数多くのテレビCMの企画制作を手掛ける。1992(平成4)年『九頭竜川』(現在「つり人社」から刊行)で第11回新田次郎文学賞を受賞。1994(平成6)年には『罪なくして斬らる 小栗上野介』で第3回中山義秀文学賞を受賞。主な著書に『北の海鳴り 小説・中島三郎助』『幕末写真師 下岡蓮杖』『そろばん武士道』『結城秀康』『炎の如く 由利公正』『海の隼 参謀・三浦按針』などがある。1999年12月没。生誕90年・没後25年に向けて、電子書籍による復刊が進んでいる。 -
白村江
●歴史・時代小説ベスト10(週刊朝日/2017年)第1位 ●歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞 ●本屋が選ぶ時代小説大賞2位 白村江の戦いの“真の勝者”とは――東アジアを舞台にした歴史大河小説の文庫版を電子書籍化! 六六〇年、唐・新羅連合軍によって百済は滅亡、王とその一族は長安に送られた。遺された王族は倭国へ亡命していた豊璋ただ一人――。新羅の金春秋、高句麗の泉蓋蘇文、倭の蘇我入鹿、葛城皇子(のちの天智天皇)……各国の思惑は入り乱れ、東アジアは激動の時代を迎える。大化の改新、朝鮮半島の動乱、そして白村江の戦いへと連なる歴史の裏でうごめいていた陰謀とは。圧倒的スケールで描かれた感動必至の長編小説。 -
宮本武蔵
山中で棒を振り回していた少年は、十三歳にして試合相手の頭蓋をかち割った! 自身も剣の達人である著者が描く凄絶なる歴史長編 宮本武蔵は幼少より武術に頭角をあらわし、生まれ持っての膂力と父の激しい指南にこたえ、13歳にして真剣の立会に打ち勝った。 血なまぐさい試合にあけくれた青春時代、京都郊外、一乗寺下り松での吉岡一門との死闘、関門・船島での佐々木小次郎との血闘など、いくたの修羅場でつねに勝利をおさめた孤高の剣聖の凄絶なる生涯を描破する。 吉川英治版『宮本武蔵』とそれを原作とした人気コミックの影響もあり、内省的な宮本武蔵像が一般化した現代。 だからこそ津本陽描く、本能で動き、野獣味のある武蔵像は読者にいまも新鮮な驚きを与える。 解説・桶谷秀昭 -
逃亡
戦争に圧しつぶされた人間の苦悩を描いた傑作 戦時下の緊迫した海軍航空隊で、若き整備兵が背負った過酷な運命とは? 軍用飛行機をバラせ……その男の言葉に若い整備兵は青ざめた。昭和19年、戦況の悪化にともない、切迫した空気の張りつめる霞ヶ浦海軍航空隊で、苛酷な日々を送る彼は、見知らぬ男の好意を受け入れたばかりに、飛行機を爆破して脱走するという運命を背負う。初期の力作長篇が待望の再登場。 解説・杉山隆男 -
まんまこと
麻之助、ついに後妻をとる――!? 江戸町名主のお気楽者の跡取り息子・高橋麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・八木清十郎、堅物の同心・相馬吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、好評連作短篇シリーズ「まんまこと」第8弾。 かつて恋女房を亡くした麻之助。 彼のもとに、縁談が3つもやってきた! しかも、ひとりは江戸一と謳われる美人。そして、どの縁談も妙なところがあるようで……。 麻之助たちは、なぜ不思議な縁談ばかり集まったのか調べることに。 果たして、麻之助の縁談の行方は……。 他にも、相馬家が吟味方与力に昇進したり、高橋家の支配町が増えたりと、今回も麻之助たちは大忙し! 急展開の第8巻。 文庫解説・大矢博子 ※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
麒麟児
慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。 軍事取扱の勝海舟は、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。 江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。 和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。 二人は敵中を突破し西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰る。だが徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。 三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのか――。 幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。 -
激闘艦隊
一九四四年六月、アメリカは日本本土爆撃の足がかりとするためマリアナ攻略作戦を発動した。だが、サイパン、テニアン、グアムに向かった史上空前の大機動部隊を待っていたのは理解を超えた大災厄だった。艦隊は突如巨大津波に襲われ、空母七隻と戦艦四隻、上陸部隊の二万人、さらにスプルーアンスとミッチャーという歴戦の指揮官を失ってしまったのだ。 連合艦隊はこの機を逃さなかった。ギマラスから出撃した小沢機動部隊は、大和、武蔵の四六センチ砲でアイオワ級戦艦を撃沈し、米機動部隊を壊滅。さらに撤退する輸送船団を追撃にかかる。一方、航空兵力の激減した米側はこれに対抗する術がない。窮地に追い込まれた米航空隊はついに驚愕の作戦を決断する。それは実史を裏返したかのような体当たり攻撃の敢行だった。襲い来る特攻機の群れとそれを迎え撃つ零戦隊。激烈な格闘戦の渦がマリアナの空に湧き起こった! -
P+D BOOKS 山中鹿之助
松本清張、幻の作品が初の電子化! 主君・尼子家の再興を願い、大敵・毛利に果敢に挑み暴れた、山陰の戦国猛将・山中鹿之助の、短くもドラマチックな生涯を生き生きと描く。 没落しつつあった尼子家一筋に全てを捧げ、月山富田城を取り囲む毛利元就の大軍を、その抜群の勇力と才智により何度も跳ね返し、武名を高めた鹿之助だったが、最終的に尼子義久が毛利の軍門に下り、富田城を明け渡すことになった。 その後、牢人をしながらも尼子家再興を使命とし、尼子勝久を擁立し、幾度の苦難を乗り越え、石見国入りし新山城を占拠するも、毛利勢との戦に敗れ富田城へ入城することは叶わなかった。 さらに、10年後、織田信長の毛利攻めに乗じ、再び、尼子軍を再興した鹿之助だが……。 100度打ちのめされ、1000回も挫折を味わう壮絶な鹿之助の人生、しかし、進むことはあっても退くことはなかった、その義勇の名は、天下に鳴り響いた。 弊社雑誌「中学生の友」に1年間連載された、松本清張、幻の作品。著者が代表作「点と線」を執筆した頃に同時に描いた、名作が50余年の時を超えて甦る。 -
兵諫
たった一人の決意が、歴史を変えた。 張学良、そのとき弱冠、35歳。 西安で蒋介石の宿営地が襲撃された。張学良軍によるクーデターなのか。 蒋介石の生命については絶望視されるがーー 「西安事件」の真相を描く、心震える歴史法廷ミステリー 一九三六年。東京で二・二六事件の動揺も収まらないころ、世界に衝撃が走る。 「西安で張学良が蒋介石の身柄を拘束した」。張学良の目的は。蒋介石の安否は。 取材を進める朝日新聞の北村に陸軍大尉の志津は、天命の証、龍玉の話を始めるーー。 壮大なスケールで日中の近現代史を描く「蒼穹の昴」シリーズ第六部。 【解説・保阪正康】 二・二六事件と西安事件。1936年に起きた2つのクーデター事件をつなぐ見えない糸をたぐることによって、歴史の転換点を描いた傑作。命や名誉よりも大切な価値を知る者が真の英雄なのである。 ――佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官) 時代の求めに身を呈した軍人、記者たちが作り上げる重層の歴史ドラマ。国境を越えて連鎖する事件の決行者の役割を照射することで、見えざる大戦前夜の構図が浮き彫りになってくる。日中の若き軍人が訴えた「兵諫」の思想とは。 ――保阪正康氏(作家・評論家) -
モンゴルの残光
あの強大をほこったモンゴル帝国。もし、日本や西欧への進出が成功裡に終わっていたなら……。物語は、元が世界を支配する、ジンギスカン紀元811年に始まる。虐げられた白人の怒りは、激しい抵抗運動となり、主人公・シグルトは、白人支配の世界を創るべく、タイムマシンで時を駆ける。彼の眼前を滔々と流れる巨大な歴史の姿を、若々しい筆致で描く、著者の処女長篇。 -
大福帳の狩人
「帳合屋」は、大店などの依頼主に新規取引の道筋をつけて斡旋料を受け取る商売。今でいうブローカーだ。彼らに持ち込まれるのは、成功すれば大儲けになる「うまい話」や、犯罪のにおいがするような「ウラの話」も数多い。音羽の音次郎は、元能役者の色男で、腕も立つし、機転もきく。帳合屋宿の津国屋に属し、相棒の笛彦兵衛や手下の松坊主、壺ふりの女・弁天の小万らとともに、津国屋に持ち込まれるさまざまな案件に対処していくのだ。津国屋に大量の大福帳が持ち込まれた。商家の売買の金額が記された大福帳はその店の命綱。高く売れることは間違いないが、なぜこれほどの数が流出したのか!?――表題作「大福帳の狩人」をはじめ、「呂宋の壺」「危ない読売」「落とし文」の4篇を収録。「江戸時代を舞台にビジネス小説を書く」というコンセプトのもと、新境地に挑んだ著者の会心作。 -
信長の原理
「垣根涼介の時代小説こそ 真に『独創的』という言葉がふさわしい。」 ――恩田陸氏 何故おれは、裏切られ続けて死にゆくのか――。 斯界の絶賛を受けた歴史長編、ついに文庫化! 織田信長は、幼少時から孤独と、満たされぬ怒りを抱えていた。 家督を継ぎ、戦に明け暮れていた信長はある日、奇妙な法則に気づく。 どんなに鍛え上げた兵団でも、働きが鈍る者が必ず出る。その比率は、幼い頃に見た蟻と同じだ。人間も、蟻と同じなのか……と。 信長は周囲の愚かさに苛立ちながらも、軍事・経済の両面で戦国の常識を次々と打破。怒濤の血戦を制してゆく。 不変の“法則”と史実が融合した革新的エンタテインメント! -
角田覚治(かくたかくじ)
昭和の日本海軍で、山口多聞と並び称される闘将・角田覚治。その「見敵必戦」の信念が遺憾なく発揮されたのは、ミッドウェーの敗北から四カ月後に起こった南太平洋海戦である。機動部隊がぶつかり合う決戦の最中、第二航空戦隊司令官の角田は一時的に指揮権を譲られると、果敢に反復攻撃を試みて勝利をつかみとった。責務を誠実に担い、部下思いでも知られた提督の生涯を描いた力作。文庫書き下ろし。 -
縄文人の死生観
土器に納められた生後間もない赤ちゃんの遺体。妊娠線が刻まれた臨月の女性土偶。抱きあって合葬された親子の墓。顔にイヌを乗せて埋葬された女性――。縄文の墓や遺物は、精一杯の生を送り、ときに病魔や死の恐怖と闘った何千年も昔の人びとの姿を雄弁に物語る。そしてその背後に広がる、自然や母胎への回帰、再生をめぐる死生観とは? スピリチュアルブームや散骨葬など、現代日本人の死のあり方をも照らし返す、墓の考古学。 *『生と死の考古学 縄文時代の死生観』を改題し文庫化したものです。 【目次】 まえがき──墓を研究するということ プロローグ──発掘調査の現場から 第一章 縄文時代の墓とその分析 第二章 土中から現れた人生──ある女性の一生 第三章 病魔との戦い──縄文時代の医療 第四章 縄文時代の子供たち──死から生を考える 第五章 縄文の思想──原始の死生観 エピローグ 文庫版あとがき -
源義経と静御前
幼くして母・常盤御前と別れて鞍馬に入った遮那王(義経)は、やがて平家打倒を志して鞍馬を脱出、奥州平泉の藤原秀衡のもとへ身を寄せる。幾年を経て凛々しい若武者となった義経は、挙兵した兄・源頼朝と黄瀬川で対面。その後は先に上洛した木曽義仲勢を宇治川に破り、一ノ谷の合戦では鵯越えの奇襲で平家を屋島に追い落とした。颯爽たる英雄となった義経が絶世の舞姫・静御前と出会ったのは、一ノ谷の後、京の警備を任されていたときである。静の舞に母の面影を見た義経は、急速に彼女に魅かれていった。だが、兄・頼朝との関係が悪化するなかで、屋島・壇ノ浦と戦勝を重ねながら勘気を蒙り、義経は静を伴っての逃避行を余儀なくされるのだった……。歌舞伎や講談などで広く日本人に知られ、伝説化されてきた二人の悲劇の物語を、生身の男女のドラマとして血肉を通わせて描ききった力作小説。2005年のNHK大河ドラマ「義経」の世界が楽しくわかる本。 -
怪盗 桐山の藤兵衛の正体 八州廻り桑山十兵衛
悪は必ずしも悪ならず。 思いがけない事件の結末が胸を打つ! 消息を絶っていた盗賊「桐山の藤兵衛一味」。 再び動き始めたのはなぜか。 時代に翻弄される人々への、十兵衛の深い眼差しが胸を打つ。 ドラマ化もされたヒットシリーズ『八州廻り桑山十兵衛』。 松戸近辺に住む強欲な百姓一家殺害事件で、 十兵衛は、一時期世間を騒がした盗賊たちが再び動き始めたのではないかと疑い始める。 十兵衛の前に現れては捜査を攪乱する謎の美女、 さらに事件の背景には盗賊たちの人生を変えたある悲劇。 時代に翻弄される女と男に対する十兵衛の深い目線が胸にささる、 人気シリーズ第10弾にして最後の作品! ※この電子書籍は2017年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
戦艦武蔵
著者は戦艦武蔵に一兵曹として乗り組み、奇蹟的に生還した。「秘密のうちに生まれ、秘密のうちにシブヤン海に沈んだこの巨大戦艦は、500機の敵機来襲に、魚雷26発、直撃弾15発、至近弾20発以上を受け(これらは大和をはるかに凌駕する)、満身創痍となりながら、なお沈むまで数時間を生き延びた。その死闘を、そしてそれを戦った《兵の心》を知ってもらいたかった」…この著者の言葉がすべてを語る迫真の戦史! -
縮尻鏡三郎
町会所から千両箱が消えた! 前代未聞の事件は幕閣の醜聞に発展する。 捕縛したものを取り調べる仮牢兼調所「大番屋」の元締を勤める鏡三郎が今回遭遇する事件は、町会所の押し込み強盗。 町会所とは幕府が貧困や災害時の救恤のため民間に設けさせた機関で、そこから二万両が奪われたという。 鏡三郎らは犯人の行方を追うが、事件は幕閣が震撼するスキャンダルへと意外な展開を見せて……。 殺される証人、予測不能な展開。狡猾な事件の黒幕に迫れるか。 冷酷非道な悪に立ち向かう同心の決死の闘い。 ※この電子書籍は2016年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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