舞台は中国唐の時代、政治の中心は楊貴妃の一族が台頭するなか、節度使の安禄山の勢力が対立し叛乱を起こす、世に言う【安史の乱】が物語の背景にある。
・安禄山は平家物語の冒頭にも遠い国で叛乱を起こした人の一人として挙げられている。
・安史の乱は安禄山とその部下の史思明が起こした叛乱とされている。
その
...続きを読む程度の知識しかありませんが本書を手にしました。
物語の主人公達は【安史の乱】の中心にいた人達ではなく【安史の乱】の影響を受ける地方の人々の話です。
主人公の張永は平原の武官、妹の張采春は危なっかしいけど そこそこの武術の達人、張采春の許嫁の顔季明は名家の御坊ちゃまではあるが芯があり文官を目指す好青年!
この3人が安史の乱に巻き込まれ時代に翻弄されていく・・・
本作を読むきっかけは、書店で同作家の【戴天】を手に取り、戴天の前に本作を書き上げている事から読もうと思いました。
武術の達人が出てくる歴史小説は面白いと思いました!!!
それと、三国志や水滸伝以外の歴史を埋めていきたいと改めて思いました!!
本作の注目部分は安史の乱に対して市井の人々が何と思っているか、地方の人々が何と思っているか?官僚達の思いと地方公務員の思いと市井に生きる人々の思いの差が注目の部分です。
今後、政治に携わろうとする人達には読んでほしいと思いました。
それと、安史の乱でとんでもなく人が死んでいる事に驚きました!!!