千葉ともこの作品一覧

「千葉ともこ」の「火輪の翼」「震雷の人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 火輪の翼
    4.2
    1巻2,200円 (税込)
    期待の若手が描く圧巻、感動の中国歴史長編! 玄宗皇帝が政治を疎かにし国が乱れていた唐の時代、民を救うため安禄山と史思明が挙兵し、安史の乱が勃発する。だが戦は泥沼化し、国は疲弊する。絶大な人気を誇った力者の娘・呉笑星、史家の長男・史朝義、安家の次男・安慶緒は、命を賭して戦を終わらせようと誓うが――。胸熱の歴史エンターテインメント。
  • 戴天
    4.5
    1巻1,001円 (税込)
    天に臆せず胸を張って生きる男たちを描く 唐・玄宗皇帝の時代。絶対的権力者に抗おうとする若者と、人に人らしからぬ生き方を強いる体制を糺そうとする若僧の、心熱き戦い。 時は玄宗皇帝下の唐、陽物を欠いた名家の貴公子・崔子龍(さいしりゅう)は、辺境民族の征伐に赴く唐軍に従軍し、宦官・辺令誠(へんれいせい)の策略にはまる。心酔する上官・高仙芝(こうせんし)を陥れた辺への復讐を誓う崔の前に現れた僧侶・真智(しんち)。権力闘争に翻弄される男達と、虐げられても強かに生きる女達が安史の乱を機に躍動する歴史大河小説。解説・瀧井朝世 ※この電子書籍は2022年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 震雷の人
    4.5
    1巻950円 (税込)
    ★中華時代小説の新鋭が放つ、松本清張賞受賞の大河武侠小説 〈安史の乱〉により未曾有の混乱に陥った唐で、 言葉の力を信じ、戦禍の流れを変えるべく奔走した顔季明。 彼の言葉を胸に、武芸に秀でた許嫁の張采春は故郷を出奔し、 采春の兄の張永は叛乱軍との戦へ身を投じた。 袂を分かった兄妹の運命は戦場にて思わぬ形で交差する――。 約3600万人もの犠牲者が出たと言われる〈安史の乱〉を背景に、 言葉の力で世を動かしたいという一心で文官を志す名家の青年と、 理不尽な理由で世間からつまはじきにされてきた地方の兄妹の 運命の出会いが唐の歴史を大きく動かす。 手に汗握るアクション、ハラハラする謀略、 そしてかけがえのない友情と愛情……。 そのすべてが詰まった、圧倒的スケールの武侠小説登場! (解説 三田主水) 第27回松本清張賞受賞作。 ※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

ユーザーレビュー

  • 火輪の翼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良かった。
    笑星と星羅が再会するところでまだまだ幼子の「母上」の言葉は切なかった。
    親子の絆 夫婦愛が感じられ、後半はウルッとくるところも多かった。
    史朝義の笑星を真っすぐに想うところも良かった。史朝義格好良かった。

    0
    2025年05月23日
  • 震雷の人

    Posted by ブクログ

    面白い。文章もいい。スピード感が心地よい。ストーリーも半分以上知っているはずが、それでも引き込まれる。
    震雷の人とは、文字によって人を動かす人のこと。この本でその筆頭は顔季明だ。顔真卿の甥。そうあの「祭姪文稿」の宛先ではないか。最後の最後を読むまで気づいていなかった。不覚。あの人の魂を揺さぶる書はこういう場面で、こういう人に対して書かれたものであった。それにしても季明は、作者の想像の人物造形だろう。素晴らしい。でも惜しい。本書の半分で死んでしまうとは。
    ただこの本にはあと何人も面白い人物が続くのだ。最後まで一気読み。

    0
    2024年11月27日
  • 震雷の人

    Posted by ブクログ

    中国唐代の安史の乱を舞台にした武侠小説。
    地方の軍隊長の兄と武芸に秀でた妹、文官を目指す青年、三人の怒涛の物語。運命という濁流に飲み込まれるも流されず、悪い流れに抗い、己が道を見つけ出し進んでいく。
    とてつもない面白さ。采春(妹)のカッコ良さに痺れる!

    0
    2024年09月09日
  • 火輪の翼

    Posted by ブクログ

    今回も緻密に練られた、とても素晴らしい作品。伏線回収もとても良い。

    己を犠牲にしてまで他者を守ろうとする姿には、涙を禁じ得ない。しかし、きちんと救いもある。
    千葉さん、素敵っ!

    0
    2024年08月12日
  • 火輪の翼

    Posted by ブクログ

    安史の乱をベースにした千葉ともこさんの3部作をついに読み切ってしまいました。
    今回は安将軍側のストーリーでした。

    女性の力士ってこの時代にもいたんですね。
    主人公の笑星は最初は戦の過酷さ、ひどい環境でも生き抜く強さを全く知らない守られた存在でした。
    そこから福との出会いやその先に起こる出来事を通して成長していく姿に思わず応援したくなりました。
    朝儀の過去、そして笑星と出会ってからの日々、黒蛇への思いを考えてとても切なくなりました。
    そして安慶緒の理想とそれを引き継ぐ朝儀の関係にも涙…。

    戦争ってすべてを壊しますね。
    3部作ともシリアスな展開の中に暖かい人同士のやり取りがあってとても読み応え

    0
    2024年05月20日

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