震雷の人

震雷の人

950円 (税込)

4pt

★中華時代小説の新鋭が放つ、松本清張賞受賞の大河武侠小説

〈安史の乱〉により未曾有の混乱に陥った唐で、
言葉の力を信じ、戦禍の流れを変えるべく奔走した顔季明。
彼の言葉を胸に、武芸に秀でた許嫁の張采春は故郷を出奔し、
采春の兄の張永は叛乱軍との戦へ身を投じた。
袂を分かった兄妹の運命は戦場にて思わぬ形で交差する――。

約3600万人もの犠牲者が出たと言われる〈安史の乱〉を背景に、
言葉の力で世を動かしたいという一心で文官を志す名家の青年と、
理不尽な理由で世間からつまはじきにされてきた地方の兄妹の
運命の出会いが唐の歴史を大きく動かす。
手に汗握るアクション、ハラハラする謀略、
そしてかけがえのない友情と愛情……。
そのすべてが詰まった、圧倒的スケールの武侠小説登場!
(解説 三田主水)


第27回松本清張賞受賞作。

※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

震雷の人 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白い。文章もいい。スピード感が心地よい。ストーリーも半分以上知っているはずが、それでも引き込まれる。
    震雷の人とは、文字によって人を動かす人のこと。この本でその筆頭は顔季明だ。顔真卿の甥。そうあの「祭姪文稿」の宛先ではないか。最後の最後を読むまで気づいていなかった。不覚。あの人の魂を揺さぶる書はこ

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    中国唐代の安史の乱を舞台にした武侠小説。
    地方の軍隊長の兄と武芸に秀でた妹、文官を目指す青年、三人の怒涛の物語。運命という濁流に飲み込まれるも流されず、悪い流れに抗い、己が道を見つけ出し進んでいく。
    とてつもない面白さ。采春(妹)のカッコ良さに痺れる!

    0
    2024年09月09日

    Posted by ブクログ

    舞台は中国唐の時代、政治の中心は楊貴妃の一族が台頭するなか、節度使の安禄山の勢力が対立し叛乱を起こす、世に言う【安史の乱】が物語の背景にある。

    ・安禄山は平家物語の冒頭にも遠い国で叛乱を起こした人の一人として挙げられている。
    ・安史の乱は安禄山とその部下の史思明が起こした叛乱とされている。

    その

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    大河歴史小説。安禄山の乱は全く知らない身でしたがとても面白かった!
    敵も味方も一筋縄ではいかない人間臭さがあります。

    ページをめくったとき、采春、の2文字が目に飛び込んできたときのワクワク感といったら!女の子が魅力的!

    0
    2023年08月08日

    Posted by ブクログ

    時間潰しに、たまたま入った本屋で手に取ったものだったのに、こんな凄い物語に行き当たるなんて、まさに、宝くじに当たったような気分だ。それも、僕より20歳以上も若い女性が書いたとは、驚きだ!

    0
    2023年02月21日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった。久しぶりに読んだ中国歴史もの。唐の時代、安史の乱の庶民サイドから見た物語で先の展開が見えないのとたまに出てくる有名人におお~となりながらの一気読みでした。
    まず釆春がとにかくすごいです。あの時代で、女性で、規格外。女性でも己にまっすぐに生きていいんだと周囲にも勇気を与えてる気

    0
    2022年11月26日

    Posted by ブクログ

    松本清張賞受賞。唐の時代に起きた安史の乱を題材に、兄妹と妹の婚約者の文官との出会いが大いなるうねりを生むことに。歴史大河ドラマとしても骨太で、争いの凄惨さに心が痛い。今も世界で起きる戦争、内紛、その他大なり小なりの争いで多くの人が死んでいる。新型コロナからの戦争、嫌な流れを止めることは、この世界で生

    0
    2022年06月30日

    Posted by ブクログ

    教科書では1行で終わる反乱も、実際には沢山の犠牲があって、それぞれの人生があったんだと考えさせられた。
    この本を読むまでは安禄山、史思明、顔真卿の3人しか知らなかったけど、あえて最後まで史実に基づくのは誰か調べず読んだから、最後の1ページでへええ、となったし、そこに書かれてた作品もすぐ調べた。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    いやぁ〜!おもしろかった!
    安史の乱に巻き込まれた兄妹を描く、まるで大河ドラマをみているかのような作品…
    松本清張賞受賞作にしてこれがデビュー作
    私は中国の歴史には疎い
    安史の乱についても、巨漢のコスプレおやじの安禄山が部下の史思明と共に反乱を起こしというくらいの知識しかない…(変な知識だけはある…

    0
    2025年01月20日

    Posted by ブクログ

    ☆4.0

    文庫化で大量に加筆修正しているらしいので、単行本より文庫で読むのがおすすめ。
    一つの石を投げ入れた波紋はただ消えるのみにあらず。
    その波紋に触れたものの中に何かを生み出し何かを変えることだってできるのだ。
    安史の乱のこともう少し勉強してまた読みたいな。

    0
    2025年06月13日

震雷の人 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

千葉ともこ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す