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やはり面白い
この作者のシリーズは読みやすく、展開も面白いので大好きです。
この作品も主人公が正直で頑張り屋なので、他のシリーズ同様好きになりそうです。
きっと証人としていろいろなことを学ぶのでしょう。続編が楽しみです。
Posted by ブクログ
千野さん新シリーズ。文春文庫でも本を出すようになったんですね。売れっ子みたい。
以前に出していた『出世侍』の商人版でしょう。一巻は借金まみれからなんとか一息付けそうなところまで。さてどんなスピードで出世していくのか?
ところで重要な役どころで出てくるのが手塚良庵。手塚治虫の曽祖父です。手塚良庵と言えば『陽だまりの樹』。ついつい読み返してしまいました。既読なんだけど覚えていない部分多し(年のせい)、ということもありやはり面白い。そちらと突き合わせるとこちらは安政年間の話のようですね。これから安政の大獄、コロリの流行、さらに牛痘問題等々大変動の時代。時代小説に歴史を考えるのは野暮だとは知りつつ、これからどう描かれるのか気になるところ。
Posted by ブクログ
初めて読む作家さん。タイトルから安心して読める。
とはいえシリーズ第一作ということで成功とは言えない段階で終了。
薬種問屋〈遠州屋〉の小僧として奉公していた文吉は養父の突然の死により〈遠州屋〉を辞め養父が営んでいた艾屋〈三川屋〉を継ぐことにした。
だが〈三川屋〉の扱う艾は安物で利益は殆どなし。最近は商いが上手く行ってなかったようであちこちから合計十三両もの借金をしていた。
そんな折、〈遠州屋〉時代に知り合った蘭方医・手塚良庵から自分が作った滋養強壮薬を売って稼がないかと誘われる。
テンポが良い。
小僧上がりで店の経営は全くの素人、多額の借金を背負っている文吉が、様々な人と出会い助けられていく様が楽しい。ちょっと出来すぎだが、それも良い。
元は文吉の正直さや誠実さ優しさが成せること。良庵との出会いのきっかけも道で苦しんでいる老女を助けたことだった。
文吉は火事で両親を亡くした孤児であり〈三川屋〉夫婦は育ての親というだけで血の繋がりはない。しかし体調が優れない養母おぶんを見捨てることも〈三川屋〉が背負った借金から逃げることもしない。
艾を仕入れる金すらない文吉に二百文を渡し、もっと良い質の艾を仕入れて売れとアドバイスする〈遠州屋〉の女中・お邑。
文吉が新たに商うことにした良庵製作の薬『元気丸』の売り出しに一役買う幼馴染のお藤。
大手の薬種問屋からの嫌がらせや横やりの真相を調べてくれる下っ引きの宗助。
誠実な商売と『元気丸』の確かな効き目に新たな客を紹介してくれる人々。
たくさんの人たちが文吉を後押ししてくれる。
一方で借金相手の〈相馬屋〉儀兵衛は厳しいのだか優しいのだか。ホームレスの老人・熊もただ者ではない感じ。
〈越前屋〉〈福江屋〉など大手の薬種問屋の横やりや嫌がらせは続きそう。
〈遠州屋〉の若旦那・茂松の動きも怪しい。
商売はまだ始まったばかり。これからどう商いを軌道に乗せ『出世』していくのか、楽しみだ。
ところで読み終えて知ったがこの手塚良庵先生、あの手塚治虫先生の曾祖父だそうだ。手塚治虫先生も医学博士だったが血筋なのか、納得。
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小説・文芸
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