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歴史小説の名手、伊東潤が放つ川中島合戦!
義を貫いてこそ―
上杉謙信と武田信玄が鎬を削る北信濃の地で、若武者須田満親が、才を磨き、戦塵を駆け抜ける! 文庫版にあたり、大幅改稿!装画は長野剛さん、解説は乃至政彦さん。
徹底的な現地取材を基に描く新たな合戦像!
時は戦国、あまたの武将ひしめく北信濃の地。甲斐の武田晴信(信玄)は、今川・北条と盟を結びつつ野望の眼を北に向けた。北信の盟主村上義清に忠義を尽くす須田家の後継満親と、従兄にして刎頸の友でもある須田庶家の信正。川中島に所領を持つ二人の若者は悩み、葛藤する。道は二つ、裏切ってでも生き残りを策すべきか、滅ぼうとも義を貫くか。やがて武田の脅威に抗しきれなくなった時、満親は越後の長尾景虎(上杉謙信)に支援を請う使者に立った……。北信濃を巡って謙信の義と信玄の欲が火花を散らす中、流転を強いられる須田一族の運命は――。
Posted by ブクログ 2023年09月27日
相変わらず、読みやすい文章と合戦の臨場感はものすごい。
ただ、若干キャラの描き方が伊東潤らしくないかなと。
主人公の須田弥一郎と甚八郎、上杉謙信一派等々・・・。
登場人物に違いが見えず、ただ起こった史実を追いかけているように感じました。
ただ、弥一郎と初乃の夫婦の会話は、いいアクセントになっています...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月11日
甲斐の武田と、北信の勢力による支援要請を入れた越後との争いである川中島合戦を詳しく描く作品である。主要視点人物は、信濃出身で上杉家に仕えるようになる人物をモデルにしている。
本作は「合戦の場面」が非常に多い。殊に「最大の激戦」と伝えられる“第4回”の戦いの辺りは凄い…
何か…欲深き者に欲無き者の平穏...続きを読む
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