梟の城

梟の城

小説・文芸
1,155円 (税込)

5pt

織田信長によって一族を惨殺された怨念と、忍者としての生きがいをかけて豊臣秀吉暗殺をねらう伊賀者、葛籠重蔵。その相弟子で、忍者の道を捨てて仕官をし、伊賀を売り、重蔵を捕えることに出世の方途を求める風間五平。戦国末期の権力争いを背景に、二人の伊賀者の対照的な生きざまを通して、かげろうのごとき忍者の実像を活写し、歴史小説に新しい時代を画した直木賞受賞作品。

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梟の城 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    昭和34年 初期の司馬遼太郎の作品。司馬遼太郎といえば、綿密な調査を通して、作品中でもメインのストーリー周辺の詳細な情報を提供するスタイルが思い浮かぶが、この作品ではストーリー中心でグイグイと読者を引っ張っていく。司馬遼太郎という作家の力量を感じさせる。ラストの主人公と秀吉との絡みは、特に読み応えがあった。

    0
    2026年10月03日

    Posted by ブクログ

    再読完了です。
    何度読んでも面白いですね。忍者活劇最高です。
    解説によると、この本は昭和30年後半に書かれたとか。戦後ということで、その時代の本もその力は全然すり減っていません。

    忍者で有名な伊賀は、その得体の知れなさを敵視した織田に滅ぼされてしまいます。その生き残りの忍者が、自分の生き様を織田の後継者豊臣にぶつけようとしますが。
    秀吉を暗殺する依頼をめぐり、敵味方様々な忍者が入り乱れて、乱舞します。その忍者も色々な個性で描かれていて、それぞれの矜持がぶつかり合う展開に引き込まれます。
    女性も忍びとして登場しますが、いわゆる「くの一」のイメージが自分のものとは違い、格好いいものではありません。登場する女性は忍びとして一般に求められる「くの一」を拒絶し、翻弄されながらもそれぞれの意思を育てる姿に、応援したくなります。
    また、石川五右衛門についての、司馬さんの考察もあり、歴史心がくすぐられます。
    淡々としかし興味の尽きないいい本でした。

    伊賀と甲賀でも全然違って、伊賀は我が強いですね。自分の技と使命、生き様に命をかける。
    そんな伊賀から服部半蔵が出たのはちょっと意外で、服部と伊賀との関わりが気になりました。そんな題材の本、どっかにないかな。

    0
    2026年06月15日

    Posted by ブクログ

    〈読み終わって学んだこと〉
    自分の主観的な判断では、本当の善は判断できないことがある。社会の規則やルールで決まることもある。

    0
    2026年04月23日

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の直木賞受賞作品。
    秀吉が天下を統一した時代の架空の忍者の話。
    忍者の道に進みながら忍者らしくない重蔵と忍者を嫌うも忍者らしく冷酷な五平の対比が面白かった。
    最後の結末も史実への繋げ方が非常に印象に残った。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    僅かな史実を手がかりとして、ストーリーを創造していた。キングダムみたいで面白かった。司馬遼太郎は求道者を理想としてるのかなと思った。わかる。

    0
    2024年12月31日

    Posted by ブクログ

    歴史作家として名高い作者だが、初期には伝奇小説で山田風太郎と人気を二分していたとか。その頃の傑作であり、直木賞受賞作。忍者の手に汗握る心理、頭脳戦が素晴らしい。史実を絡めた見事な結末は後の歴史作家としての片鱗も窺える。

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    重蔵と小萩の恋の行方が気になって、一気読みした。50〜100ページほどは時代背景と人間関係の整理で多少時間はかかったが、誰と誰が対立関係にあるかが分かれば、スラスラと読み進めることができる。

    初めての司馬遼太郎。おすすめされて読んだ。自分が司馬遼太郎を読んだことがないと言うと、この『梟の城』を教えてくれたのだ。

    0
    2024年04月14日

    購入済み

    意外と面白い司馬の忍者時代小説

     司馬小説について、若い頃は明治幕末戦国期を舞台とした歴史群像物を好んで読み、娯楽時代物は食わず嫌いで読んでいなかった。しかし、歳を経て気も変わり、忍者活劇である本書を手に取る。
     戦闘、陰謀そして性愛が溢れる波瀾万丈の物語で、ハリウッド映画のようにストーリが激しく起伏を起こし、片時も飽きることがない。更に、司馬特有の蘊蓄語りや優れたシーン描写も十二分に堪能できる。
     初読時には、登場人物の中で誰が石川五右衛門なのかを気にしながら読み進めていくと、より面白く読めると思う。

    #ドキドキハラハラ

    0
    2023年09月18日

    Posted by ブクログ

    解説のなかで、女の忍者を「くノ一」というのは、漢字の「女」を分解した
    呼び方だというのを、この歳で初めて知った。
    武士の心理、戦国時代の忍者の心理、くノ一として育てられた女性の心理などが書かれている。
    本書を読んで、自分は封建制度の元に生まれていなくて、ほんとに良かったと思えた。

    0
    2023年06月10日

    Posted by ブクログ

    中学生のときにこれを読んで、歴史小説(これは時代小説か?)にハマり始めた。二十年経っていまの中学生に紹介するのを機に、久し振りに読み返した。やっぱり面白い。ただ、世の倫理観が、発表された昭和30年代と、私が中学生だった平成10年代といまとでだいぶ変わっているので、司馬のこのいかがわしさを現代の中学生に読ませて良いのかは惑う。少しだけ。

    0
    2022年02月06日

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