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毀すこと、それがばさら――。六波羅探題を攻め滅ぼした足利高氏(のち尊氏)と、政を自らつかさどらんとする後醍醐帝との暗闘が風雲急を告げる中、「ばさら大名」佐々木道誉には、毀したいものがあった。数々の狼藉を働きつつ、時代を、そして尊氏の心中を読む道誉。帝が二人立つ混迷の世で、尊氏の天下獲りを支えながらも、決して同心を口にしようとはしなかったが……。 【目次】 第一章 激流 第二章 京より遠く 第三章 いかなる旗のもとに 第四章 征夷大将軍 第五章 猿の皮
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Posted by ブクログ
北方太平記の最後に残した一書。これを楽しく読むためにまずは『太平記』全四十巻を読もうと、相当苦労して読んだ(ついでに町田康口訳も読んだ。さらに中公文庫「日本の歴史9」『南北朝の動乱』も読んでいる)結果、佐々木道誉=ずるいオッサンとしか思えなくて、苦労した甲斐がなかった。と思いきや! 『道誉なり』は、...続きを読む北方先生極度に人物説明をしておらず(例えば脇谷義助が新田義貞の弟だとも明示していない)、予習無しで読んでいたなら、さぞかし消化不良を起こしたであろうが、こちとら名前の出てくる武将達が何者か分かっているので、面白いのなんのって。やっぱ予習しておいてよかった! それにしても、『太平記』ではあれだけの叙述なのに、よくもまあ、こんなに複雑で懐の深い魅力的な人物に仕立て上げるものよ。また、ウィキペディアの記事を参考にしてみると、この史実の裏側をこんなふううに埋め、こんなふうに再解釈するのだと、おおいに舌を巻く。やはり大作家、すごいわ。この小説でもまた、足利尊氏という人物の面白さよ。尊氏に愛憎ともにいだく道誉。二人が対峙するさま、お互いに手の内を読み合い、将来のために手を打っていくようすは、まるで将棋の対局を見ているようでめためた面白い。さて『下巻』、太平記の物語がどのように仕立て直され、二人の対決(?)はどう描かれるのか。楽しみ。
悪党の裔を読んだ後、本作の存在を知って読み始めた。その為、続編を読むような気持ちで本作を読むことができた。 物語は元弘の変から白川妙法院焼き討ち、そして配流されるところまでが描かれる。主人公はバサラ者•佐々木道誉である。 悪党の裔の赤松円心しかり、道誉なりの佐々木道誉しかり、全てを見通し過...続きを読むぎて現実的ではないところがある。そこが痛快なところでもあるのだが、残念なところになっている。悪党の裔を読んだ後、すぐに道誉なりを読んだことで話の展開にマンネリ感を感じてしまった。
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