女人入眼

女人入眼

880円 (税込)

4pt

4.0

第167回直木賞候補作、待望の文庫化!
「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。
その背後にあったのは、国の実権をめぐる女たちの政争。
そしてわかり合えない母娘の悲しい過去だった。


「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」

建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    文庫本の帯にこう書いてある。
    「これは最も激しい女たちの戦い」
    「国の実権を争う鎌倉と京」
    「分かり会えない母と娘」

    私はここにこう付け加えたい

    「力を持つ女と持たない女の生きる道」

    主人公は、京の丹後局の使者として鎌倉へ下る「周子」。
    周子は大姫の入内へ向けて、準備を進めたいが大姫本人には気

    0
    2025年06月15日

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