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Posted by ブクログ
宮城谷昌光氏初の日本を取り上げた小説ということで興味を持ち読みました。
主人公は徳川家の家臣の野田菅沼家の三世代の当主というマイナーすぎる人々ですが、非常に面白かったです。
今後も、この作品以外では登場することもない位のマイナーな家臣です。
その野田菅沼家を家臣団の中で有名にした、武田信玄との「野田城籠城戦」が、この作品のメインテーマですが、
その籠城戦の指揮を執った菅沼定盈という人物がどのように生まれたのかを、祖父の定則の代から綴られています。
家康物ですが、家康はほとんど登場しません。
その代わりに、祖父の清康が第一巻で登場します。これは面白いです。
清康について書かれた小説は、今まで見た記憶がないので興味深かったです。
かなり実力のある戦国武将だったようですね。
全6巻ですが、歴史好きの方にはオススメの作品です。
Posted by ブクログ
東三河に蟠踞する菅沼一族の支流でありながら、徳川家康に忠誠を尽くした結果2万石ながら徳川幕府の譜代大名となり、日光東照宮の二十八神将にまで列せられた菅沼定盈。「新三河物語」で大久保家に光をあてた宮城谷昌光は、本書では定盈の祖父定則が松平清康の旗下に馳せ参じるところから物語を始める。
その初対面のシーンで、著者は定則に清康のことを「美しい人」と語らせる。徳川家康を語るにあたり、父広忠の不才覚や苦境から語り始める作品が多いが、広忠の父清康の偉業がなければ家康が三河の継承者の候補になることもなかっただろう。天下を獲る者は徳量を備えていなければならない、とは長く古代中国史を語ってきた宮城谷のテーゼであるが、本書ではその徳の大きさを旗下に参じた三河衆の在り様から描く。半世紀超に渡る壮大な物語の始まりである。
Posted by ブクログ
中国古代が専門の宮城谷さんの日本戦国時代物。
しかも、菅沼氏という、あまり有名でない一族の話。
こういう、歴史上の隠れた人物のことを知るのは歴史小説の楽しみのひとつだと思う。
徳川家康の祖父・松平清康に使えた菅沼新八郎から物語は語られ出す。
この後、家康の代までおそらく三代にわたって物語は続くのだろう。
どのようなエピソードがあるのかすごく楽しみだ。
宮城谷さんは中国物で見せたような文献資料の深い考察と漢字表現の持つ独特の味わいをここでもうまく使っている。
氏素性についての話は少々くどいような気もするけど。
久々に読むけれど、やっぱり歴史物語は面白い。
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