岩波書店作品一覧

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  • ドキュメント 日銀漂流 試練と苦悩の四半世紀
    4.4
    1巻2,750円 (税込)
    ゼロ金利,量的緩和,インフレ目標,政府との共同声明,異次元緩和――.異例の金融政策の背後で,いかなる議論や駆け引きが行われていたのか.日銀法改正から菅政権発足まで.日銀に密かに眠るオーラルヒストリーを基に,悲願の「独立性」を追い求めて後退戦を余儀なくされてきた新日銀歴代総裁の苦闘の歴史を白日の下に晒す.

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  • 華北駐屯日本軍 義和団から盧溝橋への道
    3.0
    日中戦争は1937年の盧溝橋事件が発端だった.その事件に関係していたのが日本の華北駐屯軍であった.駐屯軍は義和団事件後の治安維持のために,1901年に列強諸国とともに条約で認められ設けられた.その後,辛亥革命,第1次大戦,山東出兵,満洲事変と続き,世界情勢の変化とともに,日本駐屯軍の意味づけも変化していく.

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  • 男の絆の比較文化史 桜と少年
    3.5
    中世の稚児物語,近世の浮世草子,近代の幸田露伴や福永武彦など,男たちの絆の結びつきは,日本文学において連綿と描き続かれてきたモチーフである.古典文学から近現代の小説,映画,漫画,海外文学に至るまで,男同士の絆の表象の系譜を幅広くたどり,その背後にある社会的メカニズム,ジェンダーの機能を鮮やかに読み解く.

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  • 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想 (上)
    3.0
    ウェーバー,ルカーチ,シュミットから,サルトル,フーコー,ハヴェル,ハーバーマスまで,二〇世紀ヨーロッパを舞台に,民主主義をめぐって数々の思想家たちが織りなしたドラマ.戦間期を扱う上巻は,民主主義の新しい思想的実践とその挫折を描く.戦後を扱う下巻では,冷戦下で三つの民主主義が競合し,文化変容を遂げる世紀末までを扱う.

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  • ファシスト的公共性 総力戦体制のメディア学
    4.0
    理性的討議にもとづく合意という市民的公共性を建て前とする議会制民主主義のみが民主主義ではない.ナチスの街頭行進や集会,ラジオの聴取が可能にした一体感や国民投票は,大衆に政治的公共圏への参加の感覚を与え,19世紀とは異なる公共性を創出した.メディア史の視座から日独の戦中=戦後を比較し,現在の問題を照射する.

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  • 性食考
    4.0
    「食べちゃいたいほど,可愛い.」このあられもない愛の言葉は,〈内なる野生〉の呼び声なのか.食べる/交わる/殺すことに埋もれた不可思議な繋がりとは何なのか.近代を超え,いのちの根源との遭遇をめざす,しなやかにして大胆な知の試み.神話や物語,祭りや儀礼等を読み解き,学問分野を越境してめぐる,魅惑的な思索の旅.

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  • 文学を〈凝視する〉
    -
    「じっと眺めていると,何だか違った様な気がする」(夏目漱石『門』).街で,家で,文学を読むときもまた,〈見る〉ことをやめられない我々は,〈凝視する〉行為のなかで何を見いだすのか? 茨木のり子の詩,古井由吉と『炎のランナー』,村上春樹と選挙──そこに潜む問題とは? 新しい知の可能性に迫る,斬新な文学論!

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  • 近代日本の戦争と政治
    -
    1巻3,300円 (税込)
    日清戦争から冷戦後の時代にかけての百年間に,近代日本が経験した戦争と戦後との関係を,政治の変化に着目して考察する.近代日本の戦争は,時として既存の政治体制に対して大きな変革をもたらしたことを,戦時体制下の軍事化・民主化・植民地化の過程と,戦後体制におけるそれらの過程の連続と逆転を追跡しながら検証する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 戦後政治の証言者たち オーラル・ヒストリーを往く
    -
    1巻3,410円 (税込)
    政治学の研究にオーラル・ヒストリーの手法を初めて導入した著者が,所蔵する膨大なインタビュー資料をもとに,日本政治の相貌を描く.岸信介はじめ,藤山愛一郎,福田赳夫といった政権中枢にいた者たち,あるいは岸の側近や政敵たちの証言を再現させて,「安保改定」等に彩られた戦後史の知られざる断面を明かす.

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  • 新訳 紅楼夢 第1冊
    4.0
    1~7巻3,520~4,840円 (税込)
    天上の夢幻境から下界へ降り,輝く美玉を口にふくんだ姿で,栄華を極める大家の御曹司に生まれ変わった賈宝玉(かほうぎょく)と,彼を追ってきた林黛玉をはじめとする,いずれ劣らぬ美少女たち.前世の因縁による運命の翳りをかすかに予感させつつ,賈家のおばあさまの絶対的な庇護の元に彼らは出逢い,壮麗なドラマがここに幕を開ける.

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  • ミクロ経済学入門 第2版
    3.7
    1巻3,630円 (税込)
    ミクロ経済学の基本をマスターするために最大限の工夫をこらしたテキスト.経済学的思考の道すじがおのずと体得でき,応用力を養うのに最適.不確実性と情報,ゲーム理論,国際貿易,動学理論を加えて改訂した最新版.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 追いついた近代 消えた近代 戦後日本の自己像と教育
    -
    1巻3,850円 (税込)
    西欧に追いつき,追い越す――.明治以降の近代化と敗戦を経て,1980年代に「追いつき型近代」を達成した日本は,どのような自己像をもち,社会の変化に対応しようとしてきたのか.本書では教育政策を過去と未来をつなぐ結節点ととらえ,政策文書や知識人・研究者の言説を繙き,現在につづく問題群の原点を抉り出す.著者渡欧以降10年来の力を注いだ意欲作.

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  • 統合の終焉 EUの実像と論理
    4.0
    1巻4,400円 (税込)
    連邦国家を目標とする「統合」の物語は終わった.けれども,どっこいEUは生きている.このことをどう考えたらよいのだろうか.EUの形成過程やその内的なダイナミズムの分析,統合の思想的検討などを通じて,ヨーロッパ統合のもつ豊かな含意を引き出していく.気鋭の国際政治学者がEUの実像と論理に迫る意欲作.

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  • 愛国の構造
    3.0
    国家が「愛国」の対象となったのは歴史的偶然にすぎず,人は国を愛さないこともできる.愛の対象の実相を追って,キケロ,アウグスティヌス,ヴェイユ,ミュラー,福沢諭吉,清水幾太郎など古典古代から現代までの多様な愛国論を渉猟し,愛国の構造を追究した野心作.無自覚な国家信仰を掘り崩すために.

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  • パヴェーゼ文学集成 3 長篇集 月と篝火
    -
    故郷の丘の麓で,山羊の一族さながらに生きるタリーノ一家の悲劇を描いた『故郷』,海の向こうで財を成して故郷に戻った孤児が,生き残った旧友とたどるレジスタンスの血塗られた記憶の物語『月と篝火』──本巻には,パヴェーゼの評価を決定付けた処女出版と,自殺前の最後の小説とを収める.

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  • パヴェーゼ文学集成 1 長篇集 鶏が鳴くまえに
    -
    パヴェーゼが自死の前年にみずから編んだ作品集「鶏が鳴くまえに」(1949)の本邦初の全訳.反ファシズムの廉でイタリア南端に流刑された経験をもとに書かれ,この時まで秘め置かれていた最初の長篇小説『流刑』.ナチ・ファッショと抵抗組織の間をさまよう主人公を描いた戦後の象徴主義的な作品『丘の中の家』を収める.

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  • パヴェーゼ文学集成 4 長篇集 青春の絆
    -
    ファッショ政権下に発表された『浜辺』は,象徴的な心理構成によって自然主義を乗り越えようとした実験作.解放後に出会ったビアンカ・ガルーフィとの共作,南イタリアの原始的風土を舞台にした『炎』は,二人の愛とともに未完に終わったが,直後に書き始められた『青春の絆』こそ,戦後ネオレアリズモ文学の傑作となった.

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  • パヴェーゼ文学集成 6 詩文集 詩と神話
    -
    パヴェーゼ文学の源泉,詩人としての労働の初穂である自選詩集『働き疲れて』.レジスタンス運動から遠く,存在の奇怪な深奥に立てこもって紡ぎだした神話論『異神との対話』.20世紀最高の文学的達成が,今はじめて,日本の読者の前に全貌を現わす.21世紀の文学はすでにここから始まっていたことを,私たちは確認するだろう.

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  • パヴェーゼ文学集成 5 短篇集 八月の休暇
    -
    パヴェーゼの死後,遺稿の中からカルヴィーノによって編まれた『祭の夜』と,パヴェーゼ自身によって編まれ解放後に刊行された『八月の休暇』の二つの短篇小説集を収める.前者は,流刑からもどって猛烈な勢いで書き溜められた短篇小説群から編まれたもの.後者は,1941年から1944年のあいだに執筆された短篇群からなる.

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  • パヴェーゼ文学集成 2 長篇集 美しい夏
    -
    1949年,すでに自死の予感の中にあったパヴェーゼが自ら編んだ,最後の作品集の完訳.イタリア解放以来の創造の嵐の中で書きあげた『丘の上の悪魔』『孤独な女たちと』に,ファシズム下で完成させ未発表のまま留め置いてあった『美しい夏』を加えて刊行された.変質する戦後イタリア社会の中にパヴェーゼはなにを見ていたのか?

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  • ディラック 量子力学 原書第4版 改訂版
    -
    量子力学の創設者であるディラックが著した世界的に著名な教科書.訳者らもまた朝永をはじめ一線の研究者たちである.本書は,原書第4版の刊行後になされた改訂部分を新たに訳し,かつ旧漢字を新漢字に改めるなど全面的に組み直した新版.原書にはない日本語旧版に含まれる「付録」,および定評ある「訳者の注」も収録した.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 軍事力で平和は守れるのか 歴史から考える
    5.0
    世界中で高まる防衛力強化への潮流は,本当に戦争の抑止につながるのだろうか.戦争・軍事,そして平和をめぐる人類の百余年の営みはどのようなものだったのか.近現代世界・日本の戦争から軍事力がもった意味を問い直し,平和への教訓を探る.これからの日本と東アジアについて,自分たちが考えていくための土台を提示する

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  • 史上最悪の介護保険改定?!
    3.8
    自己負担が原則2割に? 要介護1・2を介護保険から外す? ケアプランが有料化? 福祉用具が買い取りに? 「史上最悪」とも言える介護保険改定案をケアの専門家たちが徹底批判.深刻化する人手不足や低賃金といった現場の実情,コロナ禍での苦闘を含め,2000年の制度開始以来切り崩され続けてきた介護保険の現実を伝える.

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  • 東京が燃えた日 戦争と中学生
    3.5
    四十余年前,東京はアメリカ軍の爆撃で全市街の半分以上が焼け,十何万人もの人命が失われました.他の主だった都市も同様に爆撃を受けました.当時,中学生だった早乙女さんは,恐ろしかった空襲の夜を想い起こし,克明に資料を集め,生き残った人々の話を聴きなどして,東京が燃えた日々をくわしく再現しました.

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  • 10代の悩みに効くマンガ,あります!
    5.0
    10代は楽しいことも多い一方で,友達や親との関係にモヤモヤしたり,進路や将来をあれこれ考えたり,見た目やSNSに神経を使ったりとけっこう大変! そんな悩み多き10代を,多種多様なマンガを通してお助けします.読めばすべて解決!とまではいかなくても,萎縮したこころとからだがふわっと軽くなること間違いなしの一冊.

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  • 柳宗悦 「複合の美」の思想
    4.0
    民芸運動の創始者として知られる柳宗悦.その生涯は,政治経済的弱者やマイノリティに対する温かい眼差しで一貫している.それはどのような考えからきたのだろうか? それは,「世界は単色ではありえない」という確信に由来するのではないか.文化の多様性と互いの学び,非暴力を重視し続けた平和思想家としての柳を浮彫りにする.

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  • 世界史とは何か 「歴史実践」のために
    4.6
    教員七年目,松本サリン事件の現場から近い県下屈指の名門高に転勤した著者が生徒たちと模索した教育実践,歴史総合の授業を充実させるための作戦(方法)を経て,学習指導要領の内容とはかなり異なる授業プラン,「世界史の学び方一〇のテーゼ」まで.国民国家とは何かを掘り下げ,世界史とは何かを探究し,自分を磨く特別授業.

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  • 読み書きの日本史
    4.3
    私たちが日々実践している文字による言語活動は,長い時をへて形づくられてきたものだ.古代における漢字の受容から,往来物による学びの時代へ.近世の文字文化の多様な展開から,近代学校の成立へ.──世界の事例にも目くばりしながら,識字の社会的意味を広くとらえ,今も揺らぎのなかにあるリテラシーの歩みを描く.

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  • 新種発見物語 足元から深海まで11人の研究者が行く!
    -
    発見の裏には,たくさんのドラマがある! 子どもの頃から追い求めて,偶然見かけて――ちょっとした疑問が,深い探究へとつながっていく.舞台は身近な環境から遠く危険な未踏の地まで.虫,魚,貝,鳥,植物,菌など未知の生物との出会いにワクワクしながら,研究者たちの歩みを追体験.分類学の基礎も楽しく身につく,濃厚な入門書.

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  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ
    4.4
    名作はどのように生まれたのだろうか? 本書は,西洋絵画の本質について一歩進んで理解したいとする人びとの願いに応えて執筆された,西洋美術鑑賞の手引きである.一枚の絵に隠された芸術家の意図,精神性を探りながら歴史を一望する.Ⅰ巻では,油彩画の誕生からマネまで,一五人の画家と一五の名画を丁寧に解説する.

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  • ラ・カテドラルでの対話 (上)
    4.8
    1~2巻1,430~1,573円 (税込)
    独裁者批判,ブルジョアジー批判,父と子の確執,同性愛――.居酒屋ラ・カテドラルにおける二人の人物の会話をとおして,独裁政権下ペルーの腐敗しきった社会の現実を描く初期の代表作.「これまでに書いたすべての作品の中から一冊だけ,火事場から救い出せるのだとしたら,私はこの作品を救い出すだろう」(バルガス=リョサ).(全二冊)

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  • 脳がゾクゾクする不思議 ASMRを科学する
    -
    耳元である音がするとゾクゾク,ゾワゾワ,ウズウズしてしまう…….ASMRとよばれるこの感覚・反応は,ハマる人が続出して人気を博す一方,そのメカニズムや効果は科学的に不明で,実在を疑う声すらある.そんなASMRを真面目に科学しようと,3人の研究者がそれぞれの専門領域からこの不可思議な生理現象を掘り下げる.

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  • 哲学がわかる 懐疑論 パラドクスから生き方へ
    -
    真理と正しさへの関心が失われると,懐疑はたちまち過激となり,相対主義へと姿を変える.フェイクニュース,陰謀論……,危機の時代と言われる今だからこそ,正しく疑う実践の技を身につけよう.「これぞ!哲学」と唸らせるような説得力ある議論とともに,一人ひとりが懐疑の本質を心得たうえで自信を持って生きること,謙虚に生きていくことの大切さを伝える.

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  • ワクチン開発と戦争犯罪 インドネシア破傷風事件の真相
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    1944年8月,ジャカルタの収容所で,ワクチンを接種したロームシャが破傷風で多数死亡した.この謎の事件の背景には何があったのか.犯人として処刑されたインドネシア人医師,破傷風で命を落としたロームシャ,そして遥か離れた中国大陸で七三一部隊の人体実験に供された〈マルタ〉をつなぐ日本軍の謀略が,いま明らかになる.

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  • 大泉黒石 わが故郷は世界文学
    5.0
    「俺は国際的の居候」と嘯く大正時代の作家,大泉黒石.ロシア人を父に持ち,複数語に堪能なコスモポリタンだった.『中央公論』連載の『俺の自叙伝』で一世を風靡するが,才能を妬まれ,虚言家だと罵られ文壇追放,忘れられた作家となる.国家も民族も飛び越え,人間性の普遍へと向かおうとした異端の文学者が,今,蘇る.

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  • 検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?
    4.2
    「ナチスは良いこともした」という言説は,国内外で定期的に議論の的になり続けている.アウトバーンを建設した,失業率を低下させた,福祉政策を行った――功績とされがちな事象をとりあげ,ナチズム研究の蓄積をもとに事実性や文脈を検証.歴史修正主義が影響力を持つなか,多角的な視点で歴史を考察することの大切さを訴える.

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  • 大規模言語モデルは新たな知能か ChatGPTが変えた世界
    3.9
    対話型サービスChatGPTは驚きをもって迎えられ,IT企業間で類似サービスをめぐる激しい開発競争が起こりつつある.それらを支える大規模言語モデルとはどのような仕組みなのか.何が可能となり,どんな影響が考えられるのか.人の言語獲得の謎も解き明かすのか.新たな知能の正負両面をみつめ,今後の付き合い方を考える.

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  • 遠い声をさがして 学校事故をめぐる〈同行者〉たちの記録
    4.5
    小学校のプールで失われた命.なぜ,どうして,事故は起きてしまったのか.受容と忘却の圧力に抗い,「その時」に迫ろうとする両親と同行者たちの苦悩と行動.そこから浮かびあがる学校や行政の姿.同行者の一人として出来事にかかわった文化人類学者が,多声的な語りから亡き人とともに生きることの意味と可能性を考える.

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  • 新版 学校を改革する 学びの共同体の構想と実践
    3.0
    二一世紀の学校では何が基本理念になっているのか? 子どもの学ぶ権利が保障され,教師が専門家として成長する学校では何が大切にされているのか? 日本はもとより海外でも爆発的に普及している「学びの共同体」の手引き書として大きな反響を呼んでから一〇年,社会変化を踏まえ内容をアップデートした新版が登場.

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  • ネット情報におぼれない学び方
    4.3
    ネットでの学びが広がり,膨大な情報をいかに使いこなすかが,今後のカギになってくる.「確かな情報って何?」「図書館の使い方は?」「情報リテラシーを身に付けるには?」等の問いや具体例に沿って新しい時代の学びに即した情報の探し方や使い方,更にはアウトプットの仕方を図書館司書の立場からやさしくアドバイスする.

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  • 皮革とブランド 変化するファッション倫理
    3.3
    流行の最先端をゆく高級バッグから一点モノの財布まで,革製品はファッションを彩る必需品だ.しかし,皮革文化には常に,自然破壊,動物愛護,大量廃棄といった倫理的な問題がつきまとっていた.その来歴と現在から,人々の欲望を満たすためにあらゆるものをブランディングしていく消費文化の本質を描き出す.

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  • 持続可能な発展の話 「みんなのもの」の経済学
    4.0
    あふれるごみ,とまらない温暖化,生物多様性と水の危機――.私たちの身の回りに,環境問題が差し迫る.一人ひとりでは解決できないこの難問を,〈環境と経済〉の視点から解きほぐし,SDGsへのさまざまな取り組みを意味あるものにする道を指し示す.持続可能な発展をめざして,みんなで,ここから世界を変えよう.

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  • ギリシア神話
    4.0
    古代ギリシア人の間に生きており,今日までさまざまな形で語られてきたたくさんの物語――それがギリシア神話です.その中の代表的な物語を,世界の創造,神々,英雄,人間の運命といった順序で,系統立ててわかりやすく紹介し,神話がもっている話題の豊かさ,面白さを伝えます.文学・芸術理解の基礎教養としてどうぞ.

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  • 敵対的買収とアクティビスト
    4.0
    いま,日本の株式市場には多数のアクティビスト(物言う株主)たちが押し寄せ,投資活動を活発化させている.多くの日本企業が買収を仕掛けられる脅威にさらされるなか,買収防衛策を編み出し,数々のアクティビストと対峙してきたビジネス弁護士が,彼らとの攻防をふり返りながら,その実像と対応策をわかりやすく解説する.

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  • 太平記 一
    4.6
    1~6巻1,111~1,650円 (税込)
    鎌倉幕府の滅亡に始まる南北朝の動乱.北条一族の終焉,楠正成らの知勇が支える後醍醐天皇の新政権,足利尊氏の離反と南朝北朝の分離,室町幕府の成立…….数十年にわたって列島を揺るがした巨大な戦乱を記す『太平記』全四十巻.後世に深甚な影響を与えた書の古態を伝える室町初期の「西源院本」に,初の校注を加える.(第一─八巻を収録)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 真昼の暗黒
    3.5
    独房No.404に収監された元人民委員ルバショフ.覚えのない罪への三回の審問と獄中の回想,壁越しの囚人同士の交信に浮かぶ古参党員の運命.No.1とは誰か.なぜ自白は行われたか.スターリン時代の粛清の論理と戦慄のモスクワ裁判を描いて世界を震撼させたベストセラー.心理小説の傑作(1940年刊).【解説=岡田久雄】

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  • 英国古典推理小説集
    4.1
    「殺人があったのは二十二年前の今日――」.ディケンズ『バーナビー・ラッジ』とポーによるその書評,英国最初の長篇推理小説と言える「ノッティング・ヒルの謎」を含む,古典的傑作八篇を収録(本邦初訳を含む).読み進むにつれて,推理小説という形式の洗練されていく過程がおのずと浮かび上がる,画期的な選集.

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  • 物質と記憶
    5.0
    精神と物質,こころと身体の関係.アポリアと化した〈心身問題〉にベルクソンが挑む.実在論や観念論の枠組みを離れて最初から考え直してみること.そのためには問題の立て方じたいの変更が求められる.身体は生きるために知覚し,精神は純粋記憶のなかで夢みている.生の哲学から見られたときに現れる新たな世界像とは.新訳

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  • 戦争と罪責
    4.7
    戦争の時代,そして戦後を通じて,日本人は「悲しむ力」を失い続けてきた.戦地で残虐な行為を行った将校,軍医,憲兵…….彼らは個人としてどのように罪を意識し自らの行為と向き合ってきたのか.精神病理学者による丹念な聞き取りをもとに解明する.罪の意識を抑圧する文化のなかで豊かな感情を取り戻す道を探る.

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  • 10代のうちに考えておきたい「なぜ?」「どうして?」
    3.3
    「虹は本当に7色?」「男女の平均寿命はなぜ違う?」「友だちは多いほうがいい?」「なぜ学校に行かないといけないの?」「努力すれば夢はかなう?」.身の回りにはフシギなことやわからないことがたくさんあります.ちょっと立ち止まって考えてみよう.「なぜ?」と問うことがあなたの世界を広げます.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 原子・原子核・原子力 わたしが講義で伝えたかったこと
    -
    福島の原発事故後,撒き散らされた放射性物質の問題はすべての人が避けて通れないものとなった.不確かな情報があふれるなか,自分で物事を判断するためには,原子核と原子力についてのきちんとした知識は必須だ.駿台予備学校での講演にもとづく歴史読み物風の筆致で,基礎からていねいに解説する物理学の入門書.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 草の根のファシズム 日本民衆の戦争体験
    4.2
    日中戦争,アジア太平洋戦争を引き起こし,日本を崩壊させた天皇制ファシズム.その被害者とされてきた民衆がファシズムを支えていたこと,そして戦争末期の悲惨な体験から戦後デモクラシーが生まれたことを民衆が残した記録から明らかにしてゆく.従来の戦争観に根本的転換をもたらした名著,待望の文庫化.【解説=加藤陽子】

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  • 〈個〉の誕生 キリスト教教理をつくった人びと
    4.3
    イエスの隣人愛の思想がその死後ギリシア・ローマの哲学的言語によって教義化されていく過程で,新たな存在論が作り出された.個の個的存在性(かけがえのなさ)を指し示す概念を中心とするこの存在論が古代末期から中世初期に東地中海世界の激動のうちで形成された次第を,哲学・宗教・歴史を横断し伸びやかな筆致で描き出す.(解説=山本芳久)

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  • ピリカ チカッポ(美しい鳥) 知里幸恵と『アイヌ神謡集』
    4.0
    「その昔この広い北海道は,私たちの先祖の自由の天地でありました」.一〇〇年前,一人のアイヌの少女がこの一文から始まる一冊の本を残した.一度は忘れ去られた知里幸恵はなぜ復活し,アイヌの魂の象徴的存在となったのか.『神謡集』ノートや日記など未公開や新資料をもとに,「生の限りを書かねばならぬ」との誓いに殉じたその生涯を描く.

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  • ジャックと豆のつる
    3.5
    ジェイコブスの名著『イギリス民話集』から,表題作の他,「三びきのこぶたのはなし」「三びきのくまのはなし」「親指トムのはなし」「巨人たいじのジャック」など40余編を,独特の語り口をいかした翻訳で贈ります.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 中世史とは何か
    -
    フィクションの世界で描かれる「暗黒の中世」は,近代ヨーロッパが創り出した政治的な物語だ.異端審問,王の儀礼,市民の裁判……注意深く史料を読み解けば,当時の人びとが生き生きと甦る.『歴史〈一冊でわかる〉』やBBCの企画,市民向け講座で有名なケンブリッジ大学教授が誘う,新鮮でドキドキする本格的中世史入門.

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  • 「定常経済」は可能だ!
    4.1
    いま私たちは,持続可能な「経済のあるべき姿」の再考を迫られている.なぜ現在の「成長経済」ではダメなのか,「定常経済」とは何か,どのように移行していけばよいのか――.2014年の「ブループラネット賞」受賞者である環境経済学の大家が,日本の環境ジャーナリストの問いに平易に答える,第一級の「定常経済」入門.

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  • 真夏の甲子園はいらない 問題だらけの高校野球
    4.7
    真夏の風物詩,国民的行事として親しまれる夏の甲子園大会.だが,甲子園に出ることだけが野球の全てだろうか? 野球をする喜びを球児から奪ってしまう高校野球の現状と,その打開策について,野球をこよなく愛する二人が敢えて直言する.高校生による,高校生のための野球を実現するために,私たちにできることとは?

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  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    4.3
    しょうゆ,みそ,酒など,日本の伝統調味料づくりに欠かせない巨大な木おけ.日本固有のこの巨大おけを,つくれる職人がいなくなる! 「しょうゆ屋が,おけつくったら,おもろいやん!」――立ち上がったのは小豆島のしょうゆ蔵.最後の職人に弟子入りし,次々に降りかかる困難を乗り越えて,おけづくりの輪を全国に広げた奇跡の奮闘記.

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  • 医の変革
    -
    コロナ禍で医学・医療は多くの課題に直面した.一方,ビッグデータやAIなどの技術革新は医療に大きな変革をもたらすであろう.患者にとっての医療を考えつつ,日本医学会総会を機に各分野の専門家が今後を展望する.

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  • 21世紀はどんな世界になるのか 国際情勢,科学技術,社会の「未来」を予測する
    -
    科学技術の進歩や国際関係の変化によって,いま社会が大きく変わろうとしている.ロボットや再生医療,外国語を瞬時に翻訳する技術など身近な生活に直結する技術から,米中に続く経済大国はどこか,大規模戦争の可能性,温暖化の四つのシナリオなどグローバルな社会の変化まで,激変する近未来社会の姿を詳細なデータをもとに探ります.

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  • 史的システムとしての資本主義
    3.8
    壮大な〈世界システム論〉を唱えたウォーラーステイン(1930-2019).資本主義をひとつの歴史的な社会システムとみなし,「中核/周辺」「ヘゲモニー」「帝国」「反システム運動」などの概念を用いて,その成立・機能・問題点を鋭く描き出す.現代世界を批判的に検討し,未来を展望するうえで示唆に富む一冊.

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  • まちがえる脳
    4.3
    人はまちがえる.それは,どんなにがんばっても,脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから.しかし脳がまちがえるからこそ,わたしたちは新たなアイデアを創造し,高次機能を実現し,損傷から回復する.そのような脳の実態と特性を,最新の研究成果をふまえて解説.心とは何か,人間とは何かに迫る.

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  • 優しいコミュニケーション 「思いやり」の言語学
    3.9
    ビジネス会議ではなぜ雑談が大事?  会話での相づちにはどんな意味が?  大勢での話し合いをまとめる秘訣は?ーー日常の会話やビジネス会議,リスクコミュニケーションといった話し合いを,社会言語学の観点から具体的に分析してみると,「人に優しい話し方・聞き方」がどんなものか見えてくる!

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  • 終戦日記一九四五
    4.0
    大人は子どもよりも愚かではないか? 『エーミールと探偵たち』などで知られる児童文学作家ケストナー(1899-1974)が第三帝国末期から終戦直後にかけて右往左往する大人たちの姿を活写する.皮肉とユーモアたっぷりの日記から見えてくるのは,いまなお繰り返される戦争の愚劣さにほかならない.「1945年を銘記せよ」.

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  • 根をもつこと 上
    4.3
    根をもつこと,それは魂のもっとも切実な欲求であり,もっとも無視されてきた欲求である.職業・言語・郷土など複数の根をもつことを人間は必要とする──数世紀にわたる社会的絆の破砕のプロセスを異色の文明観歴史観で辿り,占領下の祖国再建のために起草した私的憲法案.亡命先で34歳の生涯を閉じたヴェイユ渾身の遺著.(全2冊)

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  • 動物がくれる力 教育,福祉,そして人生
    4.0
    犬への読み聞かせは子どもを読書へ誘い,生きづらさを抱える子どもは傷ついた動物をケアする中で学ぶ.保護犬を育て直して若者は生き直し,補助犬は障害のある人の人生を切り拓く.高齢者は犬や猫と共に充実した最期の日々を過ごす.人間にとっての動物の存在を国内外で30年近く取材した著者が,未来に向けて綴る.

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  • 会社法入門 第三版
    4.2
    会社法の構造と内容をコンパクトに解説して好評を博した名著を八年ぶりに改訂.令和元年改正,コーポレートガバナンス・コードやスチュワードシップ・コードの改訂,東証の市場区分見直しなどの新動向を織り込み,さらにDXやサステナビリティ(ESG,SDGs)などの国際的な潮流に対応して進化を続ける会社法のゆくえも展望する.

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  • キーツ詩集
    4.0
    25年あまりの短い生涯の間にきわめて感覚的で豊かな詩情をうたったイギリス・ロマン派を代表する詩人ジョン・キーツ(1795―1821).その主要な二詩集に,生前には詩集に収録されなかった拾遺詩篇を精選して収録.長篇物語詩,ソネット,オードなど,〈美の詩人〉キーツの様々なジャンルの詩の魅力にふれる一冊.

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  • 認知症のわたしから,10代のあなたへ
    3.7
    43歳の時に若年性認知症の診断を受け,いったん家に閉じこもったが,認知症当事者や支援者に出会い,変わっていく.障害のある息子の子育て経験からも培った「ひとりでは抱え込まない」を大切に,当事者・家族の相談,学校での講演など全国各地で活躍中.「いまの自分が一番好き」という著者の言葉に耳を傾けてみませんか.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 新版 漱石論集成
    4.3
    「マルクスを読むように漱石を読んできた」と自ら語るように,漱石はつねに柄谷行人の思考の原点であり続けてきた.群像新人文学賞を受賞した代表作「意識と自然」(1969年)から90年代に至るまでの著者の漱石に関する評論,講演録,エッセイ等を集め,その思考の軌跡をたどる.多面的な切り口からせまる,漱石論の決定版.

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  • 定本 日本近代文学の起源
    4.3
    明治20年代文学における「近代」「文学」「作家」「自己」「表現」という近代文学の装置それ自体を豊かな構想力で再吟味した論考.文学が成立して思考の枠組みになる過程を精神史として描いた.「西洋の文学批評に根源的な衝撃を与えるだろう」(F.ジェイムソン)と評価された古典的名著を全面的に改稿した決定版.

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  • おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行
    4.0
    好奇心とスケッチブックを手に,ことわざを集める旅に出発! マレーシアでは旅することを風を食べると言い,フィンランドではやり方はいくらでもあると猫を布巾に.エチオピアではヒョウの尻尾をつかんでサバイバル.発想にびっくり,教訓に納得.36言語の心が喜ぶことわざ,ステキな文字を,イラストとエッセイで紹介.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • トランスクリティーク カントとマルクス
    4.5
    カントによってマルクスを読み,マルクスによってカントを読む.社会主義の倫理的根源を明らかにし,来るべき社会への実践を構想する本書は,絶えざる「移動」による視差の獲得とそこからなされる批評作業(トランスクリティーク)の見事な実践であり,各界に大きな衝撃を与えた.2003年英語版に基づき改訂.

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  • [電子書籍オリジナル版] 自選谷川俊太郎詩集 英訳・朗読付き
    -
    ★朗読は、外部リンク先URLで再生されますので、ブラウザを備えた端末をご利用ください。 詩とは目で読むと同時に、耳で聴くもの———— 谷川俊太郎本人による朗読と、英詩としても鑑賞したい英語訳を収録 国民詩人、谷川俊太郎の幾千におよぶ全詩から、詩人自身が精選した199篇を収録。わらべうたや言葉あそびの詩、実存の不安や人生のよろこびをうたう詩、現実にない風景を幻視的なまなざしで描く長篇詩、教科書で読んだ馴染みのある詩、あるいは日本語芸術の極北を見つめる実験的な詩など、〈詩〉を多面体として鮮やかに切り出す、現代詩の巨人のエッセンス。 (1)日本語の原詩、(2)詩人本人による朗読、(3)英詩としても鑑賞したい英語訳で、オリジナルの日本語の詩を奥深くまで鑑賞できます。

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  • ガブリエル・ガルシア=マルケス ある人生
    -
    長編『百年の孤独』などの作品でラテンアメリカ文学の名を一層高らしめた巨人,ガルシア=マルケス.若き日の貧苦,ジャーナリストとしての日々,政治的セレブリティたちとの交流,恋愛,名声とその対価,ノーベル賞受賞の裏話など,読むほどに圧倒されるマルケスの生涯に迫る決定版伝記,いよいよ登場.

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  • 世界の片隅で日本国憲法をたぐりよせる
    4.5
    武力の前に,平和主義をうたう日本国憲法は無力なのか? 諦める前に視点を変え考えてみよう.一国の枠内で捉えるのではなく,ごく普通の人びとのローカルなとりくみが憲法理解を更新させ,さらにはグローバルな普遍へとつながる可能性をもつことを.三つの歴史実践から,国際社会の中で日本国憲法を捉える回路を示す.

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  • 生きもの地図をつくろう
    4.0
    地球環境問題に関心があって自分でも何かしてみたい.そんな人にぴったりなのが生きもの地図づくりです.誰でも気軽に取り組めて,春はタンポポ,夏はカエル,秋は虫,冬は鳥と,一年中できるのも魅力.何より自分の街の自然に親しめるようになります.身近な生きものの様子から,環境の変化を読み取る方法を身につけよう.

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  • 原爆の子 広島の少年少女のうったえ 上
    5.0
    1~2巻935~990円 (税込)
    一九四五年八月,広島・長崎に投下された原爆による災害は,史上かつてない惨事として,四十五年たった今日もなお深い爪あとをのこしている.自らも広島で被爆した編者が平和教育のために編集した広島の少年少女達の真率な原爆体験記は,エスペラントをはじめ十数カ国語に翻訳され,全世界に感銘をよんだ.希有の記録.

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  • 森鷗外,自分を探す
    4.5
    文豪で軍医の,歴史上の天才? 「舞姫」って本当は何が書いてあったんだろう? 江戸時代の終わりに生まれ,明治の激動のさなかに勉強して留学し,自由恋愛を経験して,一人称小説を書くとはどういうことだったのか.その時代の感覚に立って,作品や資料を読み解けば,悩んで悩んで自分を探した,鴎外の横顔が見えてくる.

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  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る
    3.9
    有史以来,増加しつづけてきた人類はいま,人類史的な転換点を迎えている.パンデミックや世界戦争による一時的な減少や停滞はあったにせよ,人口増を前提にした政治と経済,文化,社会システムは再構築を迫られている.もはや不可避の未来である世界の人口減少の”最突端”に位置する日本から,サピエンスの未来を考察する.

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  • ウンベルト・エーコ 小説の森散策
    4.0
    作家であり記号論学者である著者が,読者は小説をいかに読むべきか,作者は読者にどうよんでほしいと願っているのかを,記号論の概念を駆使してユーモアをまじえつつ解説する,ハーヴァード大学ノートン詩学講義(1992─93)の記録.フィクションとは一体何なのか? 虚構の森(=小説)を散策する楽しみはどこにあるのか?

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  • アジアに共に歩む人がいる ヒ素汚染にいどむ
    -
    1970年代はじめ,宮崎県土呂久の慢性ヒ素中毒症の責任追及と患者救済運動のために新聞記者をやめた著者は,ヒ素汚染に苦しむアジア各地からの要請に応えて海を渡る.そして,タイ,インド,バングラデシュ等でのNGO活動は,研究者,技術者をまきこみ,現地の人びとと手を携えて,貧困と環境問題に取り組んでいく.

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  • 軍と兵士のローマ帝国
    3.7
    古代世界において繁栄を極めたローマは,一方では,対外戦争や内乱を繰り返す戦闘姿勢の国家であり,兵士が皇帝位をも左右する軍事体制の国家であった.建国から西ローマ帝国滅亡まで,軍隊と政治・社会との関わりを多角的に追跡,兵士たちの生涯にも光をあてて新たなローマ史を描き,その盛衰をユーラシア史のなかに位置づける.

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  • ワシントン・スクエア
    4.3
    「父には,弱いといえるところが一つもないんですの」完璧な父を敬愛する,内向的で平凡な容姿のキャサリン.彼女の前に現れた,美貌で言葉たくみな求婚者――19世紀半ばのニューヨークを舞台に,鋭く繊細な会話と描写が,人間心理の交錯と陰影を映し出す.『ある婦人の肖像』とならぶ,ジェイムズ(1843-1916)初期の佳作.

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  • 小説家の四季 1988-2002
    3.5
    「同じ時刻に目覚め,小説書きに精を出し,眠る.書いては眠り,起きては書き,書いては眠る.そういう日付も曜日も定かではない毎日をとうぶんの間くり返すことになる」.机の向こうで過ぎゆく季節を,飄々と慈しみ,ユーモアとペーソス溢れる筆致で綴る.小説の名手による「ライフワーク的エッセイ」,第1期を収録!

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  • 川端康成 孤独を駆ける
    4.7
    二〇世紀文学に大きな足跡を残した川端康成は,その孤独の精神を源泉に,他者とのつながりをもたらすメディアへの関心を生涯にわたって持ち続けた.マス・メディアの成立,活字から音声・映像への展開など,メディアの状況が激的に変化していく時代のなかを,旺盛な創作活動のもとに駆け抜けていった作家の軌跡を描きだす.

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  • アリストテレスの哲学
    4.0
    思想界では近年一段と脚光を浴びる一方で,一般には時代遅れのイメージが付きまとうアリストテレス.本書はこの懸隔に架橋すべく,彼が創出した<探究と知の方法>を示したうえで,人間,社会,自然を貫く議論の全体像と核心を明らかにする.現代人の疑問や違和感に向き合いながら,「いまを生きる哲学者」としての姿を描き出す入門書.

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  • 開高健短篇選
    4.0
    1巻1,298円 (税込)
    ノンフィクションや釣魚紀行など様々な分野に多芸多才ぶりを発揮した作家,開高健(1930―89).その創作の原点である短篇を,文庫としてはこれまでにない規模で精選・収録.デビュー作,芥川賞受賞作から,ヴェトナムでの戦場体験や阿片吸引をモチーフにした中期の傑作をへて,死の直前に書き遺された絶筆まで,作家の生涯を一望する全十一篇.

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  • 箱舟に8時集合!
    4.0
    「このチョウチョをぶっつぶす」「バチがあたるぞ!」「なんのバチ?」「神さまの,だよ」「神さまなんて,いないもんね!」――ペンギンたちは,ある日,ノアの箱舟に乗ることに.ところが,世話役のハトときたら,働きすぎでごきげんななめだ.……で,神さまってどこにいるの? 世界27か国語で読まれているゆかいで深い物語.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 宇宙の化学 プリズムで読み解く物質進化
    -
    太古から人々は,水滴や水晶のプリズムを通った太陽光が波長によって分かれる様子を虹という現象を介して目撃していた.この古くから知られる「分光」が,太陽そして太陽系全体が何でできているのか,宇宙全体がどのようにしてできたかを教えてくれる.さまざまな分野と結びついて発展してきた宇宙の化学が解き明かす物質進化の物語.

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  • トロリーナとペルラ
    -
    川辺のアシ原にすんでいる「野暮らし族」の長老たちは,生まれたてのお姫さまを,都会生まれの金髪の赤ちゃんとこっそり取り替えてしまいます.ふたりの女の子はすくすく成長し,周りの人たちがおどろくような才能を発揮しますが・・・・・・.個性豊かなキャラクターたちが活躍する,ユーモアあふれる現代のおとぎ話.

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  • 気候変動と「日本人」20万年史
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    ホモ・サピエンスの誕生から20万年.寒冷化なくして世界各地への拡散と社会形成はなかった!? アフリカ東部から東アジアまで,過去の気温を0.3度の誤差で復元した著者が,分子人類学や考古学の研究成果を元に大胆考察.過去2万年,寒冷期に日本列島では何が起こった? 古気候学や古環境学から「日本人」のルーツの定説が覆る!?

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  • 哲学がわかる 哲学の方法
    4.3
    哲学はいつも,おそらく誰もが一度は考えたことがあるような問いから出発する.しかしその問いはまだ種にすぎない.種が豊かな実りの時を迎えるにはどのように考え続ければよいのか.常識から出発する,思考実験する,論理的思考を育む,哲学史との関係を捉える……,その方法,巧みなやり方を探りながら,哲学とは一体何をすることなのか,また哲学者は何を目指しているのかを,明快に描く.

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  • 台湾の少年1 統治時代生まれ
    4.0
    一九三〇年,日本統治時代の台湾に生まれた蔡焜霖(ルビ:さいこんりん)は,読書が好きな少年で,教育者になることを夢見て育った.戦争の色濃い時代は日本の敗戦で終わったが,戦後は国民党政権による新たな支配が始まり,ある日,町役場で働く焜霖のもとへ憲兵が訪ねてきて…….白色テロの深い傷を描いた台湾の傑作歴史コミック,第一巻.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 死者を巡る「想い」の歴史
    -
    1巻2,750円 (税込)
    古代・中世を生きた人びとは,人の死をどのように受けとめ,死者をどのような想いで送ってきたのだろうか? 亡くなっても遠い彼岸に旅立たないで身近にいてほしい,夢でもいいから時には語りかけてほしい.多くの人びとは,そうした想いでいたのではないか? 死と死者を巡る日本人の「想い」を,和歌・物語などを手がかりに探る.

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  • 四書
    -
    1巻3,630円 (税込)
    黄河のほとり,第九十九更生区.知識人たちはここで「こども」に監督され,再教育を受ける.解放を夢みて狂騒的な鉄鋼農業生産に突き進む彼らを,やがて無謀な政策の果ての大飢饉が襲い…….不条理な政治に翻弄される人間の痛ましくも聖なる苦闘を,「四つの書」の形式で語る.大躍進時代を彷彿とする歴史の暗部に挑んだ意欲作.

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  • 大江健三郎自選短篇
    4.2
    「奇妙な仕事」「飼育」「セヴンティーン」「「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち」など,デビュー作から中期の連作を経て後期まで,全二三篇を収録.作家自選のベスト版であると同時に,本書刊行にあたり全収録作品に加筆修訂をほどこした最終定本.性・政治・祈り・赦し・救済など,大江文学の主題が燦めく,ノーベル賞作家大江健三郎のエッセンス.

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  • 私たちと戦後責任 日本の歴史認識を問う
    3.8
    私たちは日本が行った戦争と植民地支配をどのように認識してきたのか,そしてそこにはどのような視点や発想が欠落してきたのか――長引くウクライナ戦争,東アジアの緊張の高まりなどをうけ,「戦争の危機」が喧伝されるなか,戦後日本がつくりあげてきた平和主義を再生・発展させるために,私たちの歴史認識を問い直す.

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  • 石垣りん詩集
    4.3
    14歳で銀行に事務見習として就職し,定年まで家族の生活を一人で支えつづけた詩人,石垣りん.家と職場,生活と仕事の描写のうちに根源的な雄々しい力を潜ませた詩を書きつづけ,戦後の女性詩をリードした詩人のすべての詩業から,手書き原稿としてのみ遺された未発表詩や単行詩集未収録作品を含む,120篇を精選.

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